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12月17日 阪神11R 朝日杯FS(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 小回りで器用さが必要な中山から、直線が長い阪神外回りへ。2歳牡馬のチャンピオン決定戦・朝日杯が生まれ変わって4年目を迎える。今年からはホープフルSがGIに昇格したこともあって、伝統の2歳王者決定戦もその意味合いに変化が生じることになるだろう。しかしながら、2歳マイルの頂上決戦として、変わらない部分も当然少なくない。

1.前走1着馬が強い

 トーナメントの決勝戦のような位置づけにあるレースで、前走で負けていることはそれだけで割り引き材料になる。前走で1着だった馬が最近では9連勝していて、2着も過去10年で5頭までが前走1着馬だった。

2.差し・追い込みが優勢に

 これは阪神移設以降3年間で顕著な傾向。中山で行われていた当時は逃げ・先行タイプに優位なレースだったが、近3年の連対馬で4コーナーの位置取りがもっとも前だったのが、一昨年2着のエアスピネルの6番手。それ以外はすべて4コーナー10番手以下だった。直線が長いコースのGIマイルを早め先頭で押し切るのは簡単ではない。

3.11月に使われているのがベター

 2か月半以上の休み明けでこのレースを制したのは、最近10年では2008年のセイウンワンダーのみ。最近10年間の連対馬20頭のうち、18頭は11月にレースを使われていた。昨年は10月のサウジアラビアロイヤルC以来だったダンビュライトが2番人気13着、2014年は9月の札幌2歳S以来だったブライトエンブレムが2番人気7着、2013年は10月のデイリー杯2歳S以来だったアトムが1番人気5着。

 タワーオブロンドンは京王杯2歳Sの勝ち馬。関東馬ながらききょうSで阪神コースも経験済みなのも、朝日杯を見据えての布石と考えられる。初戦は逃げ切ったが、次走から控えて差す競馬を教え込まれて、前走はスローペース、前々走はハイペースをともに完勝。本質的には短距離タイプとも考えられるが、現時点の経験値、完成度を考えればマイル戦も大きなハードルにはならないだろう。

 ダノンプレミアムはサウジアラビアロイヤルCを2歳コースレコードで勝って2戦2勝。今回はGIの強敵相手に早め先頭から凌ぎきれるかどうかがカギになる。ヒシコスマーはハミ替えの効果があって万両賞を完勝。あの勝ちっぷりならGIでも。ステルヴィオのサウジアラビアロイヤルC2着は開幕週で外々を回らされてのもので、敗れてなお強しの内容だった。

 以下、新種牡馬ロードカナロア産駒の素質馬ダノンスマッシュ、大型馬でコース替わり歓迎のファストアプローチ、久々を叩いた上積みを見込めるケイアイノーテック。

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