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3月26日 中京11R 高松宮記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 春のGIシリーズの開幕を飾るのは、スプリント王決定戦高松宮記念。2012年のコース改装以降、中京芝1200mは直線が長くて坂もあるという、パワーとスタミナを要するコースに生まれ変わりました。

 これまで5回行われたうち、不良馬場が1回、稍重が1回。天候が変わりやすい時期で、時計が掛かる決着になることがしばしばでしたが、昨年は一転して1分6秒台のレコード決着。ただ、馬場状態にかかわらず、いくつか新中京ならではの特徴は見てとれます。

1.前走敗退からの巻き返しが利く

 コース改装以降の勝ち馬5頭のうち、前走も勝っていたのは2頭だけ。前走で馬券圏内を外していた馬が2勝(昨年のビッグアーサー、2012年のカレンチャン)しています。オーシャンSの勝ち馬は[0-0-0-4]、シルクロードSの勝ち馬も[0-1-2-1]と勝ち切れません。高松宮記念には適切なステップレースが存在しないので、前走の着順にそれほど神経質になる必要はありません。

2.馬体重の大きな馬が有利

 改装以降の5年間、勝ち馬の最低馬体重は482kgのカレンチャン。昨年勝ち馬のビッグアーサー(520kg)、一昨年勝ち馬のエアロヴェロシティ(524kg)、2014年2着のスノードラゴン(510kg)、2012年2着のサンカルロ(504kg)という500kg超えの馬が好走している一方で、一昨年の1番人気ストレイトガール(460kg、13着)、2番人気ダイワマッジョーレ(440kg、6着)など、比較的軽量の馬は苦戦を強いられています。

3.1400m以上の実績が重要

 昨年3着のアルビアーノ、一昨年3着のミッキーアイル、2014年1着のコパノリチャードはいずれも前年のスワンS(芝1400m)の勝ち馬で、2012年の2着馬サンカルロも言わずと知れた1400の鬼。昨年の勝ち馬ビッグアーサーにも、前年の阪神Cで3着した実績がありました。1200m専業の馬よりは、1400m以上の距離にも対応できるスタミナの持ち主が信頼できます。

 シュウジは昨年の阪神Cの勝ち馬。その前走のスプリンターズSでも0.1秒差4着という好勝負をしており、現状の手薄なスプリント路線ではトップクラスの一頭であることは明白です。前走の阪急杯は8着と凡走しましたが、昨年のファルコンS(12着)がそうだったように、休み明けは折合に難しさが出る馬で、良いガス抜きになったはず。1200m戦への距離短縮では、NHKマイルC12着のあとで函館スプリントSを2着した実績もあり、前走の凡走は気になりません。

 メラグラーナはオーシャンSの勝ち馬。器用なタイプではないので揉まれたときの対処には不安が残りますが、510kgを超える馬体重で、牝馬離れしたスケールの持ち主。当コースでは昨夏に準オープンを圧勝した実績もあります。セイウンコウセイは、重賞初挑戦だったシルクロードSで先行してレースを仕切ってのタイム差なし2着。輸送競馬続きながら一戦ごとに体重を増やしていて、まさにいまが伸び盛りです。今回は先行勢が手薄な組み合わせになりそうで、安定したダッシュ力が魅力。

 レッドファルクスは昨年のスプリンターズSの勝ち馬。中京では3戦3勝と抜群の相性を誇ります。ただし、今回は休み明けになるのと、前走で460kg台と馬格で劣る部分が引っかかり、一枚評価を下げます。以下、大幅馬体増をひと叩きされて前進必至のソルヴェイグ、前走で2年ぶりの勝利を挙げて勢いを取り戻しつつあるレッツゴードンキ、復調の気配が見られる大ベテラン・スノードラゴン。

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