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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

5月21日 東京11R オークス(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 肉体的にまだ未完成の3歳牝馬にとって、春クラシックの長丁場は厳しい道程です。毎年サバイバル戦の様相になるのが常で、今年も皐月賞からの転戦を図ったファンディーナは戦線離脱を強いられています。いかに余力を持ってここに臨めるかが、能力比較以上に重要なポイントになります。

1.先行馬は残れない

 どうせスローになるから先行馬の前残りを、とは誰もが考えることですが、過去10年のオークスを先行して連対したのはわずか1頭だけです。忘れな草賞やフラワーCなどの前哨戦では先行馬が有力なのですが、オークスは多少恵まれても粘り込めるような生易しいレースではありません。

2.関東馬が巻き返す

 昨年フローラSをステップにした関東馬が2、3着に入ったように、シーズン末期の一戦において、輸送の負担の小ささは、関東馬にとって大きなアドバンテージになります。一昨年のルージュバックは桜花賞9着からオークス2着、2014年のヌーヴォレコルトは桜花賞3着からオークス1着と、それぞれ着順を上げていることに注目。

3.前々走チューリップ賞組に要注意

 オークスでは前走桜花賞組が強いのは周知の通りで、過去10年間で8勝を挙げています。しかしじつは侮れないのが、前々走でチューリップ賞を走っていた馬。この組も過去10年で7勝を挙げています。ゆとりを持ったローテーションで戦うのが牝馬クラシックの鉄則ですから、チューリップ賞→桜花賞→オークスが必勝ルートと言えます。

 ソウルスターリングは桜花賞で3着。断然人気だったことで落胆を持って受け止められましたが、着差はわずか0.1秒。強豪が揃ったレースで強い勝ち馬を捕まえに行って3着に踏みとどまっているのですから、立派な内容だったと思います。東京競馬場は、アイビーSでペルシアンナイト(皐月賞2着)を子供扱いした舞台。関東圏のレースに替わるのもプラス材料で、血統的に距離延長も歓迎。前走で評価を下げる必要はありません。

 リスグラシューは桜花賞2着。いったん手応えが怪しくなりながら最後盛り返したところが力量の証です。GIでは惜敗続きですが、右にモタれる面があるので左回りに変わるのはおそらくプラス。レーヌミノルは桜花賞が人気薄での勝利で、距離延長が不安視されそうですが、小倉2歳Sの6馬身差圧勝が示すとおり、そもそも体力が抜群という馬。敗れたレースもバテたわけではありません。ここも大崩れしないはずで、上位安定という存在。

 アドマイヤミヤビはクイーンCの勝ち馬で、2歳時には牡馬相手に芝2000mの百日草特別で勝ち鞍があるように、距離延長は好材料。桜花賞大敗は道悪が堪えてのもので、良馬場なら。ミスパンテールは桜花賞ではキャリアの浅さを露呈しての大敗。レースぶりや体型からは距離延長は問題ないはずで、チューリップ賞2着の実績は侮れません。以下、一叩きされた上積みが見込めるホウオウパフューム、強行軍も差し脚確実なディアドラ。

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