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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月30日 東京11R 天皇賞(秋)(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 芝2000mはJRAで毎日のように行われる条件でありながら、古馬のGIは秋の天皇賞だけ(来年からは大阪杯がGIに昇格しますが)。必然的に、マイルなど短めの距離を使われてきた馬たちと、2400mなど長めの距離を使われてきた馬たちが激突する舞台となります。両路線のどちらを重く扱うかの見極めが的中への鍵になるでしょう。

1.先行で押し切るのは至難の業

 過去10年間、逃げた馬の成績は[0-1-0-9]と全敗です。4コーナー3番手以内まで広げても[1-3-1-30]と不振。勝ったのはダイワメジャーだけで、アーネストリー、カレンブラックヒル、トウケイヘイロー、エイシンヒカリなどが馬群に沈んでいます。直線が長くて坂もある東京コースにおいては、早め先頭に立つ馬は「差され役」に回されがちです。

2.マイラーでも不足はない

 2013年の勝ち馬ジャスタウェイは、それまで1600と1800mを中心に使われていて、芝2000mはおろか芝1800mでも勝ち星がなく、マイラーと見なされていました。ジャスタウェイほど極端ではないものの同様のケースは数多くあって、たとえば2009年の勝ち馬カンパニー(5番人気)、2006年の勝ち馬ダイワメジャー(4番人気)もマイラーで「距離が長い」と軽く見られて人気を下げていました。もっと古くはアグネスデジタル然り、ヤマニンゼファー然り。古馬チャンピオン級のマイラーならば、東京芝2000mでも互角の戦いができることは歴史が証明しています。

3.毎日王冠は負けるが勝ち

 スローの上がり勝負になりがちな毎日王冠と、底力勝負になる天皇賞とでは、求められるものが大きく異なります。ステファノス、スピルバーグ、ジャスタウェイ、エイシンフラッシュという、最近の毎日王冠ステップでの天皇賞好走馬は、いずれも毎日王冠では星を落としています。負けたことで狙いを下げる必要はまったくありません。

 ドゥラメンテは引退、ショウナンパンドラも故障で戦線離脱。キタサンブラックやマリアライトは11月のGIに直行するためここには姿を見せません。この路線のチャンピオンたちが次々といなくなって、やや寂しい顔合わせになりました。

 この組み合わせならば、モーリスの中心は揺るぎないところです。安田記念、札幌記念と立て続けに勝ち損ねていますが、いずれも逃げ馬のペースにハマって展開のアヤに泣いたもの。負けてなお強しの内容でした。前走では折り合いの課題もクリアーになり、この秋最大の目標に向けて万全の態勢で臨むことができます。種牡馬価値を高めるために、ここはどうしても勝ちたい一戦。そのためのムーア騎手来日でもあります。

 最大のライバルは、同じ堀厩舎のサトノクラウン。3歳時はドゥラメンテと並び称された世代のトップホースが、4歳秋を迎えてベスト条件の芝2000m戦の大一番を迎えるのですから、注目せざるを得ません。宝塚記念はスタートでの後手が響いて6着に終わりましたが、当時の上位馬がごっそり抜けた今回は、この馬の存在が自然とクローズアップされます。

 同様に、宝塚記念で4、5着に踏ん張ったラブリーデイ、ステファノスに重い印を打ちました。アンビシャスは横山典弘騎手とのコンビ復活で大勢逆転を狙います。前走がベスト条件だった印象があるルージュバック、脚質的に目標にされるエイシンヒカリは押さえまでの評価。

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