最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 クラシックに向けて「準々決勝」みたいな位置づけにあるレース。去年の勝ち馬トーセンスターダムなど、ここから皐月賞に直行するケースもあります。スター候補の有名馬・良血馬が集結して、少頭数ながら盛り上がる伝統の一戦です。 当然、ここを勝ち切るには高いハードルを超える必要がありますが、近年の勝ち馬からはクラシック馬が出ていないのも事実。あのオルフェーヴルですらここは3着に敗れています。当たり前ですが、単純に「強い順番」に決着するわけではありません。向き・不向きがはっきり表れやすい条件であることには注意が必要です。 1.スタミナよりも位置取りが重要 少頭数のスローペースが、毎年なかばお約束になっています。メンバー中で「最速上がり」を出した馬が勝ち損ねるケースが多く、過去10年間で勝ったのは2頭だけ。決め手やスタミナの優劣よりも、良い位置で折り合って機敏に動ける自在性がアドバンテージになります。 2.新馬勝ち直後は不振 キャリアが必要なレースということで、新馬を勝っただけの馬が馬券に絡んだことは過去10年で1回もありません。もちろん参戦例も少ないのですが、1番人気に推された馬も2頭(リグヴェーダ、オーシャンエイプス)いました。 3.ディープインパクト産駒御用達重賞 きさらぎ賞では過去4年でディープインパクト産駒が3勝。2012年などは1-3着までを独占しました。といっても、2013年はリグヴェーダとラストインパクトが1、2番人気に推されて8、6着に終わったこともあり、ディープインパクト産駒のなかでも取捨選択が必要です。 ネオスターダムは昨年の勝ち馬トーセンスターダムの半弟。ここまで5戦1勝ですが、ハナに立つことで詰めの甘さを払拭した前走の未勝利戦が素質開花を思わせる内容でした。前に馬を置かない形でも折り合えることは、キャリアが浅い馬が多いここでは、大きな武器になるでしょう。重賞に入っても見劣りのしないスケール感の持ち主。 グリュイエールは折り合い面のネックを抱えていますが、岩田騎手からシュタルケ騎手に乗り替わる今回、新境地が開ける可能性があります。シュタルケ騎手も1週前追い切りからコンタクトを確かめていて準備は入念。福寿草特別を負けた馬は毎年のようにきさらぎ賞で馬券になっており、相性のいいステップと言えます。 ルージュバックは2戦2勝。百日草特別では京成杯を勝つベルーフを負かしており、牝馬のクラシック候補の筆頭に数えられる存在です。素質の高さは疑う余地はありませんが、今回は豊富なスタミナが活きる条件ではなく、絶対の信頼まではどうか。 ポルトドートウィユは4戦2勝。まだ安定感には欠けますが、これまで必ず最速上がりをマークしています。母や祖母の手綱をとった武豊騎手への乗り替わりで素質をどこまで引き出せるか。アッシュゴールドは朝日杯を8着に敗れましたが、距離延長でペースが緩みそうなのはプラスに働くでしょう。レガッタは1戦1勝で、きさらぎ賞では狙いづらいパターン。しかし、すべての負のデータを覆してもおかしくない素質の持ち主でもあり、要注目の一戦です。
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