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　これといった逃げ馬がおらず、マイルG1としてはスローペース見込み。密集馬群で坂の上り下りがあるだけに、歴戦の古馬でもリズムを欠く不安がある。また、ペースを考えると、外を回る立ち回りも戦力低下を招く。

　過去2年1、2着。◎ペルシアンナイトの適性と経験値が生きる。とりわけ注目したいのが昨年の競馬。インの窮屈なポジションでも走りに乱れはなく、4角でも引っ張り切りの手応え。同じ内枠から1列前で理想的に運んだステルヴィオに惜敗したが、狭いインを割って鋭く脚を伸ばし、適性の高さを強く印象づけた。

　近2年の決着タイムが1分33秒台だったことも注目点。血統的にも得意ではない高速決着だったいくつかの敗戦には言い訳が利く。2走前からのブリンカー着用で一時のスランプも脱している。

　マーフィーを背にした最終追いが軽めだったのは、きっちりとできている証拠。非常にフレッシュな雰囲気で、叩き良化&大一番に強いタイプが万全の仕上げを敷いてきた。馬群をさばける強みがあるだけに、7番枠も上々。今年もV争いに持ち込めるとみた。

　展開と舞台から、内より外が欲しかった○ダノンプレミアム。14番枠は理想的で、リズム良く好位につけられる公算が大きい。相手の大本線に。▲モズアスコットは先週が坂路で49秒４。今週もパートナーを楽々と置き去りにした。パワフルかつ、弾むフットワークで動けており、掛け値なしに絶好調だ。