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今年の函館2歳Sを制するも、前走の京王杯2歳Sでスローペースを捉えきれず5着に沈んだアスターペガサス。母アールヒートライトニングはアメリカの2歳G1を制覇した早熟馬で、その仕上がりの早さは現2歳世代初めての重賞馬となったアスターペガサス自身にも受け継がれている。父はジャイアンツコーズウェイ、母方にフォーティナイナーの濃いインブリードを持っていて、血統だけ見れば「スプリンター寄りのマイラー」「芝よりもダート向き」に映る。

かつて朝日杯でローズキングダムの2着に入ったエイシンアポロンも同じジャイアンツコーズウェイの産駒なのだが、あちらは母方にサドラーズウェルズを抱えていたため芝向きの形質が出た。現にマイルCSを勝利している。

それなのになぜダート向き、かつスプリンター要素の強いアスターペガサスを本命にするのかといえば、前走内容から買える要素が引き続き存在するからだ。京王杯2歳Sではテンの3Fが38秒という超スローペースを5番手で追走。そのせいか、道中では口を割ってかかりっぱなし。まったく競馬になっていなかった。少頭数ということもありかろうじて大外に出せたものの、加速まで時間がかかったことが手伝って内をついたファンタジスト、アウィルアウェイに伸び負けた感がある。

今回は枠順も理想的で、スタートで出負けしなければ脚を溜められる位置を取れるのではないかと考えている。多頭数となり、また先手を主張するメンバーが揃っていることも手伝ってペースは一定以上流れるだろうし、理想的な展開になるのではと考えている。近年成果をあげている京王杯の“差し組”であることもローテ的には好相性か。

相手はクリノガウディーとアドマイヤマーズ。

クリノガウディーはスクリーンヒーロー産駒。母父はディアブロで、馬場が渋ればなおのこと良い。先行馬としては枠順も理想的なところを取れ、隊列の2番手組に入り込んで道中進められればと思う。ニシノデイジー、アガラス、ヴァンドギャルド、ヴェロックスが4頭
横一線となった前走の東スポ杯2歳Sだが、上位陣はすべて差し・追い込み組。しかしクリノガウディーはそんな展開で0.6秒差の7着に残しているあたり地力は高いのだろう。

マイルにばっちり合う絶対的なスピードを有するかと問われれば難しいところがあるが、先行集団がミドル以上のペースで引っ張った場合、消耗戦の前残りを期待できる。なによりこの馬はとにかく調教で動くので、コンディションは変わらず良いのだろう。

アドマイヤマーズはスピードの違いで先手を取れる理想的な先行馬。仕上がりの早いダイワメジャー産駒であることも良い。ダイワメジャーにサドラーズウェルズを抱えるのはメジャーエンブレムと同じ、ミスプロを抱えるのはカレンブラックヒルと同じということで、余力残しで完勝した前走の内容も含めるとこの馬が3着内から外れる想像は難しい。今回は先行集団がやや速めのペースを形成する展開想定をもとに予想を組み上げているので、この馬を3番手とさせていただいた。

アスターペガサスの単複と、上述した3頭のワイドボックスを購入する。