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福島芝2000mは下り坂スタートのため、ハイペースになりやすいコース。開幕2週目ですが、馬場の悪化が速くインは荒れています。外枠主導の隊列になりそうで、道中、縦長になっても馬群が凝縮していく形になると予想しています。ですが、テーオーシリウスがすいすいと逃げることで、後続の押し上げの利かなくなる可能性も決して低くはないと考えています。その場合もケアする予想にしました。
◎11.アケルナルスター前走は出遅れ。マクって上がっていったものの、ラスト2Fが11.6-11.8でまとめられてはマクった側が厳しくなって当然の結果。2着を死守したところを評価。前々走は5F目の11.9秒のところでマクりましたが、その後がずっと11秒台で、マクってしまって厳しい展開にしてしまいました。よく凌いだなという内容で高く評価。この前々走・五稜郭Sのラップは以下の通り。
12.4-11.6-11.8-12.4-11.9-11.8-11.7-11.8-11.7(ラスト5F・58.9秒)
函館でラスト5Fを58.9秒で走るのも難しいことですが、アケルナルスター自身は5F目の11.9秒のところでマクったため、ラスト5Fを58秒前後で走っています。通常ならマクった側がバテるラップを凌ぎきったのは高く評価せざるを得ません。緩んだところで位置を押し上げていけば、凌ぎ切れるだろうと考えて本命とします。
◯15.カントル前走は展開・相手に恵まれたのも確か。前々走は出遅れて後方から。後半が速くて外を回すと間に合わない中、外目を回して33.4秒の上がりを使いました。7歳でハンデも重く、人気になりませんが、まだまだ通用するレベルを保っています。また、ここは外枠を引けた差し馬が少ないので評価を高めなくてはいけません。持続力の高いディープインパクト産駒の牡馬だと見ていますが、この手のタイプは瞬発力を武器にする馬よりも長持ちします(アルアイン、ダノンプレミアム、ポタジェなど)。過去にはローカル重賞を中心にローテを組んでいたタイプが目立ちましたが、高齢になってから何度も穴をあけてきます。この馬もいわゆるローカル重賞で通用し続けるディープインパクト産駒だろうと考えて対抗します。
▲5.シルトホルン内枠主導になると縦長馬群になって差せなくなるというのは、この馬の前走・オクトーバーSを見ていただければ分かると思います。最内枠のヤマニンサルバムがすんなり逃げて縦長馬群になり、後続が差せない流れになりました。過去2年の福島記念も同様です。テーオーシリウスがすいすい逃げる展開になった時、テーオーシリウスはさすがにバテそうなので、その後ろにいるであろうシルトホルンが抜け出してくるはず。ラジオNIKKEI賞で、エルトンバローズとレーベンスティールの間に割って入った実力はダテではありません。55キロも悪くないハンデです。
△1.アナザーリリック本質的に高速馬場不向きなタイプ。前走は出遅れて最後方から。33.3秒の上がりを使っても間に合わないレースで度外視。2走前は外目を回って0.5秒差なら悪くはありません。昨年の福島牝馬Sは出遅れて、ハイペースに恵まれたものの強い競馬。愛知杯と秋華賞は外々を追走してそう差のない競馬をしています。2000mは問題ないと思うので、相手関係と内枠がカギ。
△2.カレンルシェルブル前走は後ろすぎました。最後の伸び脚は際立っていただけに勿体ない競馬に。福島記念も後ろすぎる競馬に。前が残る展開になって厳しくなりました。福島民報杯は完勝しているだけに、展開さえ向けば。もう少し外枠が良かったのが本音です。
△6.ホウオウエミーズタフな馬場やレースに強い馬。七夕賞・新潟牝馬S・マーメイドSはいずれもインで上手く溜めて、直線外目に持ち出す好騎乗が光りました。タフな馬場をこなせるので、道中内目で直線外に出す競馬は良さそうです。
△7.ダンディズム追走力に欠ける上に、速い上がりを使えない馬なので、タフな福島記念のような条件でしか走れません。逆に言えば、こういう条件なら来るということ。
△8.ノースザワールド3勝クラス勝ちは59.0秒のハイペースを2番手から押し切りも、ラスト1Fは13.0秒とかかりました。縦長馬群になったことで恵まれた面も。前走・毎日王冠は差す競馬に回り、インから差のない競馬で大健闘。差す競馬に回れば。
△10.グリューネグリーン前走は出負け気味。高速持続ラップの縦長馬群で、差しの届きにくい展開になりましたが、中団から4着なら及第点。外からの押し上げが利いて馬群が凝縮するようなら。決め手では分が悪いので福島も良さそう。
以下は買わない馬について。
3.ダンテスヴュー前走の1000mは同日小倉記念より0.2秒速くなりましたが、小倉記念より1F短い1800mで減速ラップでは強調できません。前走はインで脚を溜めたのも良かったので。
4.テーオーシリウス前走はハイペースでしたが、高速馬場&イン有利のトラックバイアスにも恵まれました。福島芝2000mはよりタフな条件になるので、残すのは厳しいでしょう。函館記念の時同様に失速しそうです。
9.ヴァンケドミンゴかつての福島巧者ももう7歳。福島でも崩れるようになっている今は買いにくい。
12.ナイママ近走見せ場なし。
13.ウインピクシス今年のクイーンSは淀みないラップで先行不利と判定。2番枠は恵まれましたが、2番手追走から2着は強い競馬。福島牝馬Sは伸びないインを突く羽目になったことと最後に狭くなって終戦。1800mならまだしも、2000mのタフな条件を先行して残せるかと問われれば疑問視せざるを得ません。
14.バビット福島は得意も、同型多数では厳しそう。
16.ユニコーンライオン近走はずっと差し馬有利の展開で、度外視して良さそうですが、またしても先行馬不利の展開になりそうで。また、昨年は57キロでしたが、今年は59キロ。さすがに函館記念の時同様に垂れてしまいそう。
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