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先行指向は非常に強いが、スプリントG1なので当然。個人的には、速いペースで先行してそのまま押し切れる馬こそが、真に強いスプリンターだと考えている。最後の直線が長い中京の芝コースであっても、一線級が集うレースでは、そうそう簡単には差せないもの。実際に昨年のこのレースでも、08レッツゴードンキと06レッドファルクスは、01セイウンコウセイを捉えることができていない。

本命◎に推すのは09ファインニードル。前走のシルクロードSでは好位追走から押し切るという横綱相撲で、しかも2着馬に0秒3差をつける完勝だった。昨年のスプリンターズSでは12着に惨敗したが、実際は「スタート直後からゴールまでロスしかない」といっても過言ではないほどの、じつにもったない内容。レースをしっかり観れば、あの大敗は度外視して差し支えないモノだとわかるはずだ。

枠番がもう少し内の偶数であればベストだったが、ギリギリ「真ん中よりも内」である5枠9番であれば問題なし。この馬よりも内に入った馬の脚質を考えると、楽にいいポジションを取りにいけそうだ。また、この中間の稽古で見せている内容が素晴らしく、デキはまさに文句なし。これで負けたら仕方がない──と納得できるほどである。さらにいえば、川田ジョッキーがこのところの重賞で好成績を残しているのも強調材料。各種データの後押しもあり、迷わず本命に推せる。

対照的に、迷いまくったのが「相手」である。実績上位である06レッドファルクスと08レッツゴードンキは、やはり脚質的に強くは推しづらい。昨年の覇者である01セイウンコウセイも、復調途上とはいえ昨年のデキと比べると見劣るというのが実際の話だ。となると、こちらは紛れが十分にありそうで、ひねって買ったほうが面白い。

というわけで、対抗○に香港から遠征する03ブリザードを、単穴▲には充実ぶりが目立つ07ナックビーナスをチョイス。前日オッズは◎−○▲の馬連でも合成オッズ30倍以上と、これなら申し分のないリターンが期待できそうだ。出した買い目は◎−○▲の組み合わせから手広く流す3連単2頭軸マルチ主体だが、馬連やワイドも積極的に組み込んでいきたいところである。