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昨年のスプリント路線はレベルが高くなく大混戦でG1も共に人気薄が勝利。今回は新興勢力と既存勢力が人気を分け合う形になったが、基本的には新興勢力を重視したい。

◎ファストフォース

近3走はスプリンターズSは出して行ってハイペースで厳しく、京阪杯は前残りでポジション差が大きく消化不良、タンザナイトSは内有利馬場で外回る競馬で最後は脚伸ばし4着と悪くない走り。

新興勢力重視と言いつつ7歳馬を本命にするのはどうかとも思うが、テンの速くない馬なので近走のように中山や阪神だと前に行けずに力を出し切れていない。中京なら長い直線を意識して出して行く馬も多くないし、しっかり押して行けばポジションを取れるはずで粘り込みを期待。

〇マッドクール

4連勝で駆け上がってきたが、初勝利だった4走前は斤量56キロの1400m戦で1200m通過が1.08.4。同日の葵Sでウインマーベルが斤量57キロで1.08.2で勝利していて、馬場が乾いていく過程ということを考えるとさらに差はなくその時点で重賞級の能力を示していた。前走は内でロスなく競馬できたとはいえ同コース1.07.2の走破は3勝クラス以下では初。他の例を見ても馬場のいい開幕したばかりの時以外は高松宮記念でしか出ない時計だし、しかも上がり1F11.4と余力のあるラップであること考えてもここからG1までストレートで行ってもおかしくない。

他の有力馬に比べて斤量にも恵まれたのもあってか1番人気になってしまっているのだけが嫌だが、ここも良い競馬になるだろう。

▲トウシンマカオ

1200mに転向したキーンランドCは終始逃げ馬から外4頭目を回らされてかなりロス大きかった中で最後伸びて4着だし、ゴール後も良く伸びていて完全にコース取りの差。その後オパールSはフラットな馬場で楽勝、京阪杯はスタート決めて外枠でも外を回らされずに済んだとはいえ、ほぼ前残りの流れで1頭脚が違い楽勝。1200mでは全く底を見せておらず、朝日杯でもハイレベルなメンバーの中0.5秒差に頑張っていたように1600mでもこなせるくらいの馬なので、直線が長くどちらかというと1400m寄りな中京コースも合いそう。

枠以外は何もケチをつけるところがないし、1番人気になると思っていたが枠の分で3番人気なら悪い賭けではない。

【他有力馬見解】

2番人気想定ナムラクレア

近走敗戦したレースはマイルの桜花賞、明らかな乗りへぐりだったフィリーズレビューと北九州記念、内有利馬場で外を回った馬では最先着だったスプリンターズSと戦績以上の内容の走りはしている。昨年までの1200m路線なら上位の力があるのは明白で今回は新たに台頭してきた勢力との比較になる。

今回は調整パターンを変えてコース追いを取り入れているからなのかいつもに比べると追い切りの動きはそこまで。牝馬なので冬場で調子が上がっていない可能性もありそうで、枠が良い分どこまでだが今回は見送りたい。

4番人気想定ウインマーベル

前走スプリンターズSは内が有利な馬場で行われたが、メイケイエールやナムラクレアを意識した位置取りで内にこだわっていたわけではなかったし、直線では追い出しをやや待たされたが最後は迫っての2着で昨年のスプリント路線の中では上位の力を持っているのは間違いないだろう。賞金には余裕のある立場だが年末から時計を出していて叩きというわけでもなさそう。

ただ今回は新勢力を重視したいし、この枠は大きなハンデで。

5番人気想定キルロード

高松宮記念はハイペースで先行して残し強い内容の3着。函館スプリントは開幕週で洋芝でも時計の速い馬場だったし前潰れの流れで6着に敗れたが、京阪杯はビアンフェにハナ叩かれる形でも粘って2着。

ペースが速くても前に行けば粘り強く前走のようにタフな競馬が良い。今回の使い込まれた馬場も相対的にプラスになるはずで悪くはないが、ペースが厳しい方が良いので前哨戦の流れよりも本番の流れの方が力を出せるタイプ。前走は前に有利な状況だったし、外枠に替わる今回はオッズ妙味はなさそうで。

【買い目】

単勝◎　馬連・ワイド・三連複◎→○▲