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（〜馬場分析〜）
香港の芝は重い芝。ただ今年は、例年以上に時計が早く良好な馬場状態となっています。しかも、使用されるＡコースは１ヶ月振りの使用で、内目の4.5ｍにグリーンベルトを有する状態となっています。重い芝に優秀なベストパフォーマンスを持っている馬が狙い目となります。また、内枠の馬・先行馬にも注目しましょう。
また、日本の競馬がゲートから少し先からタイムを計り始めるのに対し、香港はゲートから。
二千の距離ならば、約1.5秒の差が生じます。


＜穴馬＞
９番タイムワープ
重賞に使われるようになったここ３走で<３>・<２>・<２>着。２走前のササレディースパース（芝千八）では勝ち馬よりも3.5キロも重い斤量を背負ってのアタマ差・<２>着。また、前走の香港ＪＣカップ（芝二千）では、こちらが2.5キロ軽い斤量でしたが、ワーザーのクビ差・<２>着と健闘。メキメキ力を付けているのが分かる近況です。斤量面では分が悪くなりますが、充実振りには注目する価値があります。また、ゲートから早い時計を出した積極的な調教からも、ここはハナを示唆する可能性は大。その形が叶えば、簡単には止まらないでしょう。

10番ウォーディクリー
出走馬唯一の３歳馬。２勝は千四でのものですが、２走前の愛ダイヤモンドＳ（ｵｰﾙｳｪｻﾞｰ二一四）を2.12.6で勝利。この走破時計が悪くありません。それだけに時計勝負になっている今の香港の芝が合う可能性はあります。中距離が合っていることは確かですし、人気は薄いだけに注目する価値があります。

１番ドーヴィル
Ｇ１勝ちとなったベルモントダービー招待Ｓ（芝二千）を2.00.5で勝利。千六〜二千の距離に照準を合わせて使われていますが、二千の時計勝負は適した舞台と言えます。前走のウッドバインマイル（芝千六）は2.1秒差・<11>着に終わっていますが、直線で追わずに流す形でのもの。気にしなくて良いでしょう。

＜人気馬＞
４番ワーザー
この香港二千で５戦４勝。香港ダービー・クイーンエリザベス２世Ｃ・香港ゴールドＣと３つのＧ１レースに、前走のＧ２の香港ＪＣクラブＣとその中身も非常に濃いものです。その前走は<２>着のタイムワープと僅かにクビ差でしたが、斤量差が2.5キロありました。それが今回はなくなります。唯一敗れた今年のクイーンエリザベス２世Ｃはネオリアリズムから0.1秒差・<３>着でしたが、モレイラ騎手の絶妙なスパートを誉めるべきでしょう。ただ、後ろにいたパキスタンスターに差されてしまったことから、瞬発力勝負は向いていません。道中のペースは上がった方がベターであることが分かります。

５番ステファノス
天皇賞（秋）で<２>・<３>着、大阪杯で<２>着と国内だけでなく、この香港でもクイーンエリザベス２世Ｃ・昨年のこの香港カップで<２>・<３>着。二千の距離を明らかにベストとしています。前走の天皇賞（秋）は<10>着に終わりましたが、酷い道悪が原因。度外視可能です。