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　客観的な調教データよりも主観的な印象として本命を打ちたいと決めていた◎ラッキーライラック。しかし、よく検証していくと、客観的な調教データからも最有力と予想できるファクターが揃いました。
　まずは最終追い切りの併せ馬。2010年以降、1着馬は最終追い切りの併せ馬で先着。これが2015年まで続いていました。昨年1着のソウルスターリングが単走だったので、先着継続は途切れましたが、キャリアの浅い2歳戦では必須といってもよい「併せスパーリング」が大切なレースであることは間違いありません。最終追い切りは両サイドに馬を置いて、どんな反応を見せるか確認したラッキーライラック。相手が並んでくる間もないうちに抜け出しましたが、それだけ俊敏に反応できるということでしょう。
　あとはCWでの最終追い切りが松永幹夫厩舎の勝負調教、そして、冬開催阪神芝1600mでは2014年以降の過去3年で【3-0-1-4】で単勝回収率260%の好成績を残す同厩舎。そして、過去2戦とほとんど変わらない調教内容という点も高く評価できます。
　しかし、○リリーノーブルの最終追い切りを確認した時はこちらを本命にすることも少し考えました。中1週は過去10年で3着以内が1頭もいない、魔のローテ。でも、最終追い切りをあれだけ楽な手応えでしっかり時計を出してくることができるポテンシャルを考えれば、過去に結果が出ていないローテーションも打ち破ってしまうかも知れません。
　実際、12月8日の調整もレース間隔が詰まっているとは思えない、しっかりした内容。坂路を駆け上がってくる姿を見ていると、むしろ前走以上も思わせる迫力があります。
　ただ、客観的なデータを重視すると▲マウレアが本命逆転の最有力候補。調教タイプの乗込併用は前走と同じであり、手塚貴久厩舎の勝負調教。最終追い切りの併せ馬では先着できています。
　△ソシアルクラブはここ1本に絞っての調整。この決め打ち感が魅力ですが、最終追い切りの併せ馬内容を見ていると、先着はしたものの、やはりキャリア1戦を感じさせる反応。デビュー戦でも届かないような位置からの差し切りだったように、爆発的な末脚は持っていても、結果的に差し遅れる可能性は十分あります。
　☆コーディエライトは帰厩が少し遅く、金曜日開催で当週に追い切らなかった前走よりは数段状態は上。逃げる脚質は他の有力馬よりもアドバンテージがありますし、最終追い切り栗東坂路で4F目最速ラップを踏んだ点も評価できます。
　注サヤカチャンはいかにも逃げ馬という、常に単走で追い切るスタイル。これが確立されてきましたし、阪神マイル実績も見逃せません。注ラテュロスも阪神マイル実績がありますが、こちらは最終追い切り場所を栗東坂路からCWに変更した点かどうか。注モルトアレグロは最終追い切りの併せ馬は先着ですし、標準併用の調教タイプも悪くありません。