─今週は天皇賞春の展望をお願いします。1、2人気はディープボンドとタイトルホルダー。2強の図式になりそうです。この２頭の双馬毅さんの見解をお聞かせください。

双馬「 ディープボンドは「高速馬場の上がり勝負」が苦手です。ただし、2500ｍ以上の長距離は、早めに仕掛ける馬がいるので上がり勝負にはなりにくいんです。長距離のレースは道中がスローでも3コーナーあたりで誰かが動きますから。

前走の阪神大賞典は馬場も軽く、長距離レースの中ではかなりスロー。長距離戦の中ではディープボンドの苦手が条件が揃っていたのです。

それでも4コーナー手前から5ハロンくらいの長い脚を使う競馬に持ち込んで、勝ち切りました。今回も同じかそれ以上に走れるんじゃないでしょうか」

─昨年の天皇賞は２着でした

双馬「昨年はハイペースで先行することになってしまいましたが、今年のメンバーを見ると昨年ほど厳しいペースにはならないのではないでしょうか？」

─続いてタイトルホルダーです。

双馬「あの菊花賞の圧勝は信頼できません。中盤を緩めて終い勝負に持ち込めました。レースレベルとしてもあまり評価できません。2着以下が大外を回したオーソクレース、牝馬のディヴァインラヴ。ステラヴェローチェは苦手な延長ローテで力を出せていませんでした。展開不利の有馬記念で5着に残るくらいですから弱いとまではいいませんが、断然人気ほどの信頼はありません。

また、逃げに近い先行馬は、前走で厳しいペースを経験したほうが走りやすいんです。逆に楽な逃げの後は厳しく感じます」

−双馬さんの理論は同じ馬でも前走経験によってパフォーマンスが変わると考えられていますよね

双馬「そうです。タイトルホルダーの前走日経賞はスローペースからラスト3ハロンだけの楽なレースでした」

−ここまでの話をまとめると、ディープボンドは信頼できる人気馬。タイトルホルダーは過剰人気ということになりますね。穴馬の台頭余地もありそうです。現時点（取材日27日）でオススメの馬がいればお願いします。

双馬「マカオンドールとディヴァインフォースです。馬場や展開、オッズの妙味なども考慮した詳しい推奨理由はウマい馬券で発表します」

−ありがとうございます。楽しみにしています！