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【京都芝】
　先週日曜は土曜深夜の雨の影響があって高速馬場から時計を要す馬場になったものの、少し速い時計の出る馬場で、パワー型の馬が圧倒的という馬場にはならなかった。その後、日曜から土曜まで雨は降らず、土曜の開催もスローペースの影響で決着時計の遅いレースもあったが、全般的には1秒近く速い時計が出る馬場になっていた。
　脚質面に関しては、土曜は芝で逃げた馬は1頭も馬券に絡んでおらず、先行・差しが大半を占め、追い込みも決まっていた。

【流れ】
　前に行く馬は少ない組み合わせ。ただ、前に行くエリカエクスプレスはスローに落としすぎるとダメなので、ある程度のペース。秋華賞の1000m59秒4だったので、これと同じか、距離が200m長い分これよりも少し遅いか。この前に行きながらも遅いペースではダメというのは、10.セキトバイーストも同じで、ローズS3着・都大路S1着・府中牝馬S1着、これはいずれも平均ペースの先行策での好走。前走のアイルランドTはスローで力を発揮できず、秋華賞は平均より速いペースでの逃げでそれぞれ10着と13着。平均ペースぐらいじゃないとダメなので、前に行く馬が少ないとは行っても、平均ペースぐらいでは流れる展開。
逆に14.ケリフレッドアスクは紫苑S、スローペースの逃げ。紫苑S以前も遅いペースでの先行策で好走しているので、ペースを落としたい方。ペースが流れるとやや厳しいのは、秋華賞で11着に敗れているが示している。
　という事で、平均ペースぐらいでは流れ、馬場傾向も加味すると差し決着。速めの流れでも先行して粘れる馬が1頭ぐらい残っても…という展開をイメージする。

【本命は7.レガレイラ】
　2歳時にホープフルSで出遅れて道中は後方3番手、3コーナー辺りから進出してメンバー中最速の上がりで差し切った内容は強かった。この内容から、3歳時のクラシック戦線も後方からの競馬でメンバー中最速の上がりを使うも届かず、5着・6着止まりというレースを続け、昨年のエリザベス女王杯時から後方ではなく、中団からの競馬にシフト。そのエリザベス女王杯は直線で伸びかかった所、進路がなくて他馬に接触。こじ開けるように伸びてきたが、内を走っていたシンリョクカが外に切れ込み、前をカットされるような形で、シンリョクカをやり過ごしてからウチに入れるも伸び切れず。昨年のエリザベス女王杯時は内の馬場が悪く、内から数頭空けないと厳しい馬場で、最終的にはレガレイラは各馬が通った位置としては、最内を通ってゴール板を通過していたので、伸び切れなかった。
　その後有馬記念で、中団より前の位置につけて、前にいる馬を交わす分ぐらい外に出して追われると差し切っての勝利。骨折明けの宝塚記念は仕方ないにせよ、前走のオールカマーも直線で不利なくスムーズに抜け出しての完勝。ここも直線でスムーズに抜けてこれれば中心。

相手に3.シンリョクカ
　このレース、逃げ・先行馬が少なく、スローなら前に行く馬が残って良いメンバー。ただ、逃げるのは秋華賞でも逃げた6.エリカエクスプレス。エリカエクスプレスはスローに落とすよりも平均(M)ペースぐらいで行った方が折り合えるので、極端なスローペースにはならず、平均ペースぐらいの流れ。となれば、平均ペースぐらいの先行策からシンリョクカが粘れると見る。
昨年も内の傷んだ馬場の部分を通らず、外に出していれば、2着争いには加わっていたはずなので、G1でも2・3着可能と見る。また前走の新潟記念、別定戦で56キロを背負いながら、天皇賞4着のシランケド、菊花賞馬のエネルジコ、京都大賞典を勝ったディープモンスターとも接戦だっただけに、戦って来た相手を考えても上位可能と見る。

3番手に1.パラディレーヌ
　オークスで本命にした馬だが、オークスではスローペースでメンバー中1〜3位の上がりを使った馬が1〜3着を占める中、速い上がりが使えないながらも4着に健闘。前走の秋華賞は思い切って中団よりも後ろの位置に下げて、直線追われるとメンバー中最速の上がりで3着。前の2頭が4コーナー先頭と2番手の馬で前に行った流れを考えると、善戦と言える内容。
今回も内で脚を溜めて、直線で外に出せれば2・3着あって良い。

<スピード指数表について>
・中央・地方で同軸で比較できる指数です
・走破タイムを元に、斤量・ペースにて補正をかけた指数
・灰色は条件が異なる場合
　　今回のレースが芝で、過去走がダートの場合
　　今回のレースがダートで、過去走が芝の場合
　　その他、出走取消・中止等の場合
・「*」は中央・地方が異なる場合
　　今回のレースが中央で、過去走が地方の場合
　　今回のレースが地方で、過去走が中央の場合