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展望：スローペース・外枠有利・決め手重視
先週の東京芝は内枠から速い上がりを使える馬が有利でした。
ただ、3日間開催だったため、徐々に伸びどころが外に移行していったイメージ。内も大きな不利ではないものの、外枠がベターという印象で。

◎14.ジャンタルマンタル
長期休養明けの安田記念は半信半疑どころか、完全に「疑」。同じパレスマリス産駒のノーブルロジャーに早枯れ傾向にあったので、この馬も早熟なのではないかと疑いました。その根拠が香港マイル。接触の不利がありましたが、致命的な不利には見えず。1.5秒差は負け過ぎだと判断しました。
ところが、安田記念は五分に出て、すんなりと先行。最後の100ｍほどで後続を2馬身近く引き離したのだからやはり強さは本物でした。
安田記念は中緩みが大きく、先行有利なペースでしたが、今回もそう速くなりそうもありません。マイルCは1.32.4で勝利しています。
もう少し時計は詰められる実力を備えているだけに、ここは堅軸でしょう。

◯1.マジックサンズ
ホープルフルSではひどく折り合いを欠いたので、2000ｍ不向きだと考えた皐月賞が驚くほど強い内容。五分に出ましたが、大外枠やHペースもあったので後方待機。折り合いは付いて我慢が利いていました。3.4角ではメンバー内で一番の外を回して、直線も大外へ。外を回すロスも響いていたはずですが、上がり最速33.8秒をマークして0.6秒差の6着に浮上したのは驚きの一言。
前走・マイルCでは本命に。
こちらはあまり出が良くなく、800ｍ通過44.6秒の超Hペースなのもあって後方へ。直線は外に出すと間に合わないと判断したのか、内へ。最内枠から一旦は先頭に立ったかと思いましたが、最後に外のパンジャタワーに交わされて2着。伸びどころの差もあったので、2着でも十分に強い競馬ができたでしょう。
差し馬というのは間違いないでしょうが、それまでの戦績からはもう少し位置を取れる馬です。
本命も迷った程ですが、連軸としてはやはりジャンタルマンタルが安泰な印象です。

▲13.ファーヴェント
ようやく3勝クラスを勝ち上がり。
前走は中緩みが大きく、やや前有利でしたが、L5は57.7秒で、L2は11.0-11.5。1.32.5の好時計で走りながら終いまで減速していない点を評価。外目を先行し、直線な不利早めに先頭へ。少し早仕掛けにも思えましたが、最後までハナ差、凌ぎました。
格下ということで舐められそうですが、前走のレベルは高かったという見立てなので、それなりに通用しそうで。

☆2.6.11
以下は切った馬について。
消9.キープカルムはG3レベルという印象。ここでは一枚落ちるはず。坂井瑠星騎手と手が合っているのはプラス。
消8.ジュンブロッサムは昨年の勝利が鮮やかでしたが、新興勢力も出てきた上に、近走不振。マイラーズCは相手が弱く、展開不利でも負けないだろうと考えていましたが、ロングランを捉え損ねてしまいました。近走からは疑問の方が大きくて。
安田記念で上がり最速を使った消12.シャンパンカラーは先行すると案外、脚を使えないというパターンがありそう。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。