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展望:内枠差し有利札幌芝2000mは初角まで385mありますが、あまりペースは速くならず、先行有利が基本線。ただ、ここは逃げタイプが揃いました。アスクオンディープ、ラーンザロープス、アマイ、クレバーテーストらは逃げ馬。付いていくであろう先行馬も多く、差しが来まると見て。
◎3.ガジュノリあまり速い上がりが使えず、ほとんど評価したことのない馬ですが、前走はレベルが高い。600m通過35.3秒、1000m通過60.9秒で、阪神芝2200mらしく差しの決まる展開に。アオって出て、控えて後方へ。終始、外目を回っていました。当時はあまり外回しが不利でなかったとはいえ、ロスは大きかったと言えます。L6で11.9秒までペースアップして、その後は11秒台が続くラップ。長く脚を使わされているため、L2は11.7-12.0とさすがに失速。本馬は終始、外を回しながらも最後までしっかり伸びて、差し切る寸前。進路差でヴェルテンベルクに粘られてしまいましたが、倒した相手が錚々たるメンバー。オーロラエックス(小倉牝馬S4着)、タガノデュード(朝日杯5着)、オールセインツ(小倉記念5着)、です。前々走・シドニートロフィーは牝馬限定戦の少頭数らしくSペース。五分に出て2番手へ。時計の掛かる稍重だったとはいえ、ペースが遅すぎてL2は11.2-11.4の余力ラップに。切れ負けする形での4着ですが、0.1秒差。悪くない内容でした。ここも相手が強く、ランスオブクイーン(オークス5着)、ラヴァンダ(重賞2着1回3着2回)、オーロラエックス(小倉牝馬S4着)、イングランドアイズ(小倉記念勝利)、です。イングランドアイズには先着。切れ不足な印象でしたが、超高速馬場の中山芝2000mで2勝クラスを差し切り。札幌もペースが速くなれば上がりが掛かるはずで、本馬の切れで十分でしょう。ハンデ55キロも妥当でしょう。
○8.ナムラフッカー前走・垂水Sは五分に出て控える形。1000m通過58.8秒と流れていましたが、それでも前が残る展開に。ロジックがイマイチ把握できませんが、後方勢不利に。本馬は内から伸びかけましたが、最後に失速。後方待機馬は追走で脚を失ったのかもしれません(序盤はスズカダブルの大逃げも、1000m通過では2番手以下が付いてきていました)。前々走・センテニアル・パークSはハイレベル戦。L2が11.0-11.0でした。1000m通過60.4秒のMペース。五分に出て控える形に。直線は上手くさばけず、外に出すまでに時間が掛かりましたが、出してからは猛追。いい伸び脚で0.4秒差。3勝クラスでも差のない競馬が続いているので、差しの決まりそうなここはようやくチャンスか。
▲1.サトノクローク前走は1000m通過59.0秒のHペース。福島芝2000mなら差し馬向きの流れ。五分に出て、すぐに控えてインへ。かなりの縦長馬群になり、こうなると差し馬が差すのも難しい隊列に。インからスルスルと進出していきましたが、3角で前に進路がなくなり、インへ。直線もインの非常に狭いスペースから伸びてタイム差なしの3着。スムーズだったら勝てていたと思います。前々走は「噛み合わずに終わってしまった感じ」という話。3走前は重馬場。差しの利くレースに。五分に出て後方へ。3.4角の手応えは良かったのですが、勝ち馬の一気のマクりに被される形になり、仕掛けがワンテンポ遅れてしまいました。ここでガジュノリに先着しており、差はない(ただ、ガジュノリは伸びないインを突く羽目に)。
△5.ソリダリティ前走は格上挑戦。斤量面の優遇はなく、57キロ。1000m通過57.4秒のかなりのHペースで、序盤は中団でしたが、どんどんと縦長馬群になり、後方に。Hペースでも前の止まらないレースになり、結果的に前の馬が残していますが、本馬は後方から進出して3着。1.45.5の走破時計は立派。前々走はHペースを先行したことでやや不利。東京というタイプでもないでしょう。3走前は最内枠。五分に出て先団へ。1000m通過60.0秒。阪神芝2000mにしては流れて、差しの決まる展開でしたが、本馬はロスなく乗り、内から一旦は完全に抜け出しました。捕まりましたが、ナムラフッカーに先着。差はないでしょう。
他馬について。2.エラトー:昨年の1勝クラス勝ちは、昨年の函館芝の中距離で唯一の余力ラップ。力があるのは確かですが、逃げ・先行タイプ。サクソンウォリアー産駒のため、切れる脚は使えないでしょう。前走は1000m通過59.0秒も、高速馬場だったので前も粘れるペース。外からラーンザロープスが主張してきて2番手に。4角ではラーンザロープスに手応え優勢で、これを競り落とすも、インのパレハに差されて2着。差し返すような素振りはありましたが、Hペースを乗り越えて勝てるほど強いとは思えず。7.テリオスララ:昨年の阪神JFは600m通過34.2秒のHペース。内枠から先団へ。ペースが流れたため、道中はある程度ロスなく乗る形が良かった模様。先行不利で、同じく先行したショウナンザナドゥを差し返して3着浮上。前々走・萩SはL4を45.7秒の余力ラップでまとめて逃げ切っていた馬。人気のなさに驚きました。ハナにこだわらないという話。行こうとしても行けないでしょうが、どういう位置になるかは大きなカギ。半端に位置を取ると止まりそう。2000m対応もカギでしょう。12.エーオーダグラス:前走はエラトーよりも展開が向いていたのに交わせずにタイム差なし。3歳時のあやめ賞ではナムラフッカーが上がり32.9秒で差し切り。本馬は明確に切れ負けしての3着。1800mの方が良さそうで、2000m対応もカギ。枠も不利で、とても買う気にはなれません。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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