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展望：外枠差し有利
札幌競馬場はコーナー角が緩いコース。
ダート1700ｍはこの緩いコーナーを味方に、外から早めにマクっての差しが非常に決まりやすくなっています。馬場はタフ寄りで、平坦にしては時計が掛かるコース。
コース形態から考えると1700ｍの中では時計が出て良いはずなのに、実際は函館・福島・小倉よりも時計が掛かります。おそらくは路盤の影響が大きいのでしょう。
昨年を見る限り、適度に遅い流れの方がマクりやすい印象。速いと縦長馬群になり、マクりが利きにくくなる印象です。

◎12.ディアウス
先行する可能性も十分にありますが、外枠を引き当てたディアウスに改めて期待。
新馬戦はL2が12.4-11.9の加速＆余力ラップになったラブミーナッソー戦。
3.4着馬が勝ち上がり。特に3着だったガビーズブラザーは未勝利戦を1.24.8の好時計で大楽勝しており、レベルが高かったのは間違いありません。
本馬は出遅れて中団から。3.4角はメンバー内で一番の外を回されるロス。かなりロスが響いたかと思いますが、直線は前にそう離されることもなく、6着。本馬も終いはさほど減速していないはずです。
2戦目は出負けして控える形に。600ｍ通過34.4秒のHペースになり、これは差せると思いきや、テーオーミリカンが想像以上にしぶとく、2着まで。
前々走は3.4角で少し外を回されすぎた感がありますが、それでも1.24.1は優秀。
前走は内枠から五分に出ると、さほど促すことなく先行。ようやく勝つチャンスかと思いました。L2は12.1-12.2と全く止まっていませんが、外の2頭に捕まる不運。
全てのレースで高いパフォーマンスを出しているというのに、更にその上がいるという不運続き。距離は問題にしないでしょう。1400ｍで外を回されても止まらずに頑張っていた馬です。

○5.オオタチ
前走は押して押して位置を取りに行く競馬をしましたが、結局、中団から。あまり伸びず、これまでのパフォーマンスを考えると物足りないのは確かですが、序盤にあそこまで出してしまうと終いが甘くなっても当然でしょう。
今回は横山武史騎手に乗り替わり。
札幌ダートのことは熟知しているので、無理せず出た形で運んでくれるはず。中山ダート1800ｍでは強い馬の3着がある馬。
この馬の持ち味を出せれば、2.3着に来られるでしょう。

☆2.4.10.11
☆2.ジーティートゥルー：札幌でナチュラルライズの3着がある馬。差しの届きにくい函館で苦戦も、札幌替わりはプラス。オオタチが3着のレースでそう差のない5着があります。
☆4ネトル：前走は中団辺りに付けられそうでしたが、初角で挟まれて下がる不利。近走のパフォーマンスがやや不満ですが、3戦目の4着が優秀。1.2着馬は相当な実力馬でした。陣営が「小柄な割に不器用」と述べているため、コーナー角の緩い札幌は良さそう。
☆10.タイセイバンクール：初ブリンカー。前走は内枠から押して出して行きましたが、他馬が速いと見るとすぐ控えました。ですが、砂を被って行きっぷりが悪くなり、促しながらの追走。差し決着の展開で、並みの馬なら大敗していた形ですが、盛り返すように5着に来たのは立派。この馬の外に先行タイプが多いのが嫌ですが、前走よりも酷い形になる可能性は低い。
☆11.ファジーロップ：芝の前走は促して中団へ。追走力は全く問題ないでしょう。流れ込んだだけ、という結果に終わりましたが、交流重賞勝ちのあるラビットラン産駒。未知数も、消せる馬ではなくて。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。