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展望:外枠差し有利例年通り、Cコース替わりですが、今年は馬場の痛みがカバーしきれていません。金土でかなりの雨があり、土曜10Rではインを空ける馬が多数。勝ったウインアイオライトも直線、内から徐々に外に出していく形でした。ファウストラーゼンはスタートがどうであれ、ここも前へ。陣営は「前走は作戦通りにはいかなかったが、今回も同じようなところから動いていく形を取る予定。中間はジョッキーにコンタクトを取ってもらった。最初の進みは良くないが、スピードが乗れば大丈夫」と述べています。タフな馬場で、前の馬が粘れる可能性は低い。外枠の差し馬が有利と見て。
◎17.マスカレードボール前走・皐月賞は対抗に。鞍上の横山武史騎手が「正直、中山は合わないかなと」と述べている点が気がかりでしたが、「クロワデュノールを倒せる可能性のある数少ない1頭」として評価。好位差しの形を期待していましたが、出がイマイチで、初角では外に振られる不利。後方集団になってしまった上に、マクる馬もいたため、最悪なポジショニングになってしまいました。4角では観ている側が諦めざるを得ない位置にいましたが、3着まで追い込んできたことには驚かされました。やはり、能力は世代トップクラスでしょう。前々走・共同通信杯は1000m通過60.0秒とMペースで流れていますが、L5は58.0秒、L2は11.5-11.2の加速&余力ラップに。1.46.0の好時計で走っているだけに、終いの11.2秒は非常に価値が高い。スタートを決めてインの好位で収まりが付きました。直線は内から伸びてきたカラマティアノスに出られましたが、1馬身、しっかりと差し切りました。本馬は終い11秒前後でまとめているはず。アイビーSもほぼ同様。1000m通過59.4秒とペースが流れているというのに、L5は58.1秒、しかもL2は11.3-11.2の加速&余力ラップに。共同通信杯のみならず、アイビーSでも破格の好ラップを出しているだけに、世代トップクラスの実力を持っているのは明らかでしょう。ホープフルSは大外枠で後方から。ロスは防いで乗れてはいましたが、ペースアップしたところでは馬群の中で反応できず。3角で進出しようとしていましたが、上がっていけるだけの手応えもありませんでした。中山はやはり大きなマイナス。横山武史騎手は昨年のアーバンシックでも位置を取れず、印象が非常に悪かったですが、坂井瑠星騎手なら不足なし。乗り替わり&外枠&得意の東京替わり。買う条件が多彩な今回、この馬以外に本命を打つことはできません……!
○13.クロワデュノール破った馬らが続々と活躍したため、レースに出ていないのに勝手に評価が上がっていきました。人気になるのは妥当だと思いますが、マスカレードボールとは勝負付けが済んでいないため、皐月賞で1.5倍は売れすぎた印象です。その皐月賞は先団へ。ファウストラーゼンがマクり切ったあと、徐々に位置を押し上げていく形で運びましたが、結果的には動くのが早くなりすぎました。1000m通過59.3秒は馬場を考えてもやや速く、マクりの影響でL5で11.4秒。ペースもペースアップも早いレースになったため、先行した本馬は展開面で大きな不利。あれで2着ならここも高く評価しなければなりません。中団辺りで脚をためる競馬が理想的ですが、前に行けるため、ペース次第では馬券を外す危険性もあると見ます。
▲6.ファンダムクロワデュノールよりもこの馬の方がオッズ的に来て欲しいと考えています。前走・毎日杯は五分に出ましたが、徐々に下げて後方へ。1000m通過は60.5秒。逃げたガルダイアも上がり33.5秒でまとめられるペースでしたが、これを上がり32.5秒の豪脚で差し切り勝ち。L5は58.0秒、L4は45.4秒、L2は10.8-11.3の優秀な余力ラップ。本馬は終い推定10秒台の脚で差し切っています。勝ち時計が1.45.9でしたが、毎日杯でこのくらいの時計を出せていれば、ダービーでもおおよそ通用しています。ディープスカイ:1.46.0キズナ:1.46.2シャフリヤール:1.43.9オルフェーヴル(阪神芝1800mのスプリングS):1.46.4ファンダム:1.45.9前走の余力あるラップ面から1800mが限界という馬ではないでしょう。2400mが問題なければ。
△10.トッピボーン1勝クラス勝ちの1.57.9は超優秀。特に、L2の12.1-11.3の加速&余力ラップは、トッピボーンにまだまだ余力があることを示しています。前走・京都新聞杯は1000m通過63.3秒のスロー。引っ掛かっていました。後半4F戦になりましたが、位置を取ったショウヘイでも上がり33.8秒を出せる馬場。この日は先行馬がよく絡んでいたため、トッピボーンが飛ぶのではないかと心配していましたが、まさにそういう結果に。馬場や展開も合わず、引っ掛かってしまったことからも度外視できる敗戦でしょう。前走で1番人気だったというのに、訳ありの敗戦でショウヘイよりも人気が落ちます。ショウヘイは先行タイプ。川田将雅騎手も出していくと思います。京都新聞杯組からは差し馬のこの馬を狙います。
☆12.カラマティアノス共同通信杯の2着馬。前走・皐月賞は外枠の不利を承知で単穴評価。出は五分でしたが、やはり外枠の分、下げざるを得ない形に。インをロスなく回りましたが、直線は前が壁のため、外に切り返すロスがありました。不利な形で1.0秒負けなら、馬券内があっても。池添謙一騎手もG1ではしっかりと戦略を練ってくる騎手。☆15.ファウストラーゼン体力は豊富。皐月賞のような高速馬場ではマクれない・マクれても無理な競馬になるに違いない、と考えていましたが、今年のダービーが雨の影響を受けてくれるのはプラスに。デムーロ騎手に乗り替わり。一発あっても。☆16.ファイアンクランツずっと差のない競馬をしていますが、展開不向きだったり、相手が強すぎたり、訳ありの敗戦を繰り返しています。時計が掛かった方が良いと考えていたので、今の東京はプラス。東スポ杯2歳Sは位置取り不利でしたが、上がりではクロワデュノールよりも0.1秒遅かっただけ。この時、サトノシャイニングが楽に逃げられたため、今回は逆転ができるでしょう。
他馬について。1.リラエンブレム:毎日杯は「賞金を持っているだけに、仕上げ途上の感があります」と読み取って無印に。それにしても伸びず、0.8秒差の惨敗。時計の掛かる馬場の方が良いため、雨の影響が残るのはプラスですが、最内枠は不利。2400mも半信半疑。どうしてこのローテになったのかが分かりませんが、前走で負け過ぎた感が否めず。2.ショウヘイ:マディソンガールの2着の新馬戦から評価している馬。本命を打ったきさらぎ賞は、今見ると相手が相当強かったですが、ここはダービー。相手関係は言い訳になりません。前走・京都新聞杯は展開に恵まれたのは確かです。3.エリキング:前走・皐月賞は骨折放牧明け。スロー経験しかなく、追走面を心配していましたが、思ったよりも問題なく走れていました。ジョバンニに連勝してはいますが、ともにジョバンニよりも上がりが遅い。反応が悪く、加速に時間が掛かるタイプ。東京は合うでしょうが、ピンと来ないというのが本音。反応が鈍く、ギリギリで勝ってきているように見えるためなのか、あまり強く見えません。皐月賞の内容からは明らかに足りず、どこまでパフォーマンスを高められるかがカギ。川田将雅騎手は位置を取る騎手のため、展開面も不利になりそうです。4.ドラゴンブースト:皐月賞は1.6秒差。京成杯はHペースで前が自滅しての2着。足りないでしょう。5.レディネス:プリンシパルSは横山典弘騎手が上手くインを突いて差し切り。新馬戦もインを上手く立ち回った馬のため、インの良い馬場が理想だったでしょう。プリンシパルSの時計・ラップに特筆すべき点はありません。相手関係も楽でした。ここでは足りないでしょう。7.ミュージアムマイル:皐月賞はほぼベストなポジショニングでの勝利。モレイラ騎手の力も武器に勝った印象です。弥生賞ディープインパクト記念では重たい馬場で大きくパフォーマンスを落としました。今回、良馬場まで戻ったとしても雨の影響は馬場に残るはず。大きく割引。8.エムズ:前走・京都新聞杯はラチ沿いを走って2着。重たい馬場を苦にしない点はプラスですが、イメージが全く沸かず。京都新聞杯組ならトッピボーンを狙いたくて、次にショウヘイ、本馬は最後です。9.ジョバンニ:世代の物差しのようになっている馬。皐月賞は道中内めで、直線で外に持ち出す理想的な立ち回り。それで4着では、やはり上位とは微妙な差があるでしょう。トッピボーンやファンダムなどの新興勢力も出てきている中、世代の物差し馬を買いたくはなくて。11.ニシノエージェント:皐月賞は最内枠から先団へ。マクりが入り、やや位置を下げる形に。やや前めではありましたが、特に問題なく乗れていました。それで1.1秒差。京成杯はバテ差し。本馬も上がりが35.4秒と掛かっています。内枠も良かったと言えます。14.ホウオウアートマン:前走の1勝クラスは雨の影響を受けていたとはいえ、1000m通過62.0秒のスローで、L5は60.4秒。何ら特筆すべき点のない時計とラップ。スムーズに先行して抜け出した形。さすがに買えません。18.サトノシャイニング:皐月賞は出たなりで中団へ。すぐ後ろにいたミュージアムマイルに差されての5着。外枠で外々を回されたのは不利でした。この馬に関しては、後半3Fだけの競馬に持ち込んだ東スポ杯2歳Sで2着。掛かり気味ではありましたが、展開に恵まれた中で、クロワデュノールに完敗。ファイアンクランツにも0.3秒差まで詰められています。控えて味の出るタイプでもなく、ある程度の位置は取るでしょう。折り合いもカギのため、大外枠はこの馬にとって良くありません。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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