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展望：内枠差し有利
東京ダートは昨年秋辺りから良馬場でも速い上がりが出るようになり、雨が降ると前有利が強く出やすくなっています。かつては、少量の雨なら差し脚が生きる馬場でしたが、日曜の雨量からかなり降って前有利になりそう。逃げ・先行馬も少なめです。
ただ、2100ｍなら単なる前残りにはならないでしょう。

◎1.ビップスコーピオン
前走は外枠で出遅れてしまい、3.4角ではかなりの外を回される苦しい形に。直線は失速しそうでしたが、しぶとく盛り返して5着に浮上。これはむしろ、力を示した5着です。
前々走・甲南Sは高く評価しているレース。アオり気味に出ましたが、中団へリカバー。3.4角は外を回して、直線も外。勝ったタイトニットがインで我慢して、直線もインを突いたのとは対照的な競馬でした。終いの脚色は互角だっただけに、内外の差が出ただけの2着。
L2の12.2-12.1は非常に優秀。タイトニットはアンタレスSで2着、平安Sは外を回されるロスが響いての5着。道中の手応えは抜群でした。
このタイトニットと互角の競馬ができるなら力に不足はありません。
3走前と5走前は超Sペースにハマってしまい、4着。
今回もかなり緩む可能性がありますが、最内枠ならさほど後ろにはならなそう。超Sペースにハマっても4着に来るのだから好枠の今回は馬券内濃厚と見て。

○4.ペンナヴェローチェ
前走はごく普通に回ってきて5着という印象ですが、L2は11.8-11.8。勝ったジンセイは土曜の平安Sでも4着に好走しました。本馬もさほど離されてはおらず、上がりは36.6秒と速い水準。
2勝クラス勝ちは相手にも恵まれての勝利ですが、差を詰めさせるようなところはなく、完勝。
3走前はオープン入りを果たしたミッキークレストとの差を詰めての2着。
力は高い。

▲14.プラウドヘリテージ
3.4走前は超Sペースを先行してビップスコーピオンに先着している馬。
初ブリンカー。
前走は躓き加減のスタートでハナを奪えず。インの好位で砂を被ってしまい、度外視していい敗戦。
前々走は中山ダート1800ｍ。1000ｍ通過62.3秒はやや速く、外の3番手でも前すぎる位置でしたが、残り100ｍ付近までは先頭。そこから急失速しましたが、ペースを考えれば大健闘でしょう。
ある程度、ペースが流れても粘れると分かったため、先行して残すならこの馬でしょう。

☆7.ペンティメント
初ブリンカー。
「前進気勢に気になるところがあり、その対策として今回はブリンカーを装着します。ディー騎手には道中気を抜かせないように走らせてもらうつもりです」と陣営は述べています。
前走はともかく、前々走は1000ｍ通過61.5秒のHペースの中、中団インへ。インをロスなく回って進出。最後にビップスコーピオンに捕まりましたが、5着。
2勝クラスの時にプラウドヘリテージを破っています。1.52.6も好時計。
足りる馬のはずで。

☆9.タンゴバイラリン
前走は1000ｍ通過61.3秒の超Hペース。届かず4着。
前々走・甲南Sは先述、タイトニットが勝ち、ビップスコーピオンが2着だったレース。五分に出て中団インへ。前2頭には離されたものの、こちらも上がり36.7秒で伸びての5着。そこまで差はなくて。

☆10.カズタンジャー
前走が初の2100ｍ。最内枠で中団から。1000ｍ通過61.7秒のMペース。直線は内で馬群をさばきながらじわじわと伸びてきて、一足先に抜け出していたタイセイアディクトをしっかりと差し切り。
上がり35.6秒はダントツの数字。
3着には0.9秒も差を付けての快勝。3勝クラスでも足りるでしょう。

8.アスクデビューモアは前走がやや期待外れな負け方。前々走はマクったことで本馬も負荷が高くなったかと見ましたが、結果的には前に行きすぎず、丁度、いいポジションを確保できたか。カズタンジャーがマクったことで更に外を回されていました。カズタンジャーの方が厳しいレースを強いられていたか。
12.コスモジンバックは強いのは確か。スタミナも豊富でしょうが、中山ダート2400ｍと東京ダート2100ｍでは求められる適性が異なります。東京で2度、馬券を外している通りなのでは。
15.マテンロウガイは前々走、最後はビップスコーピオンに離されての5着。1キロ、こちらが軽くなりますが、今回は枠の差も大きくて。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。