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展望:内枠先行有利逃げ馬不在。ここはラインベックがすんなり逃げられる可能性も。初角までが長い1800mなので外枠の不利は軽減されるでしょうが、内枠がベター。
◎3.ラインベック逃げ馬不在のここならラインベックが楽逃げを打てる可能性は低くないでしょう。逃げるか分かりませんが、逃げた場合、グラティアスやグリューネグリーンが2番手辺りに付けてくれるとありがたいところ。もう8歳を迎えましたが、セン馬&持続力型ディープインパクト産駒で、長持ちするタイプでしょう。長期休養明けですが、乗り込み量豊富で、元々、休み明けから走れるタイプではあります。前走・信越Sは3F通過33.4秒の超ハイペース。さすがに追走に苦しみましたが、中団からそれなりに脚は使えています。バテたような感じではなく、ジリジリという形に。前々走・関屋記念は☆を打ちました。外枠から2番手確保。4F通過47.7秒のスローペース。残り100mくらいまではよく粘っていて、馬券内に残すか!?と思わせるくらいには見せ場がありました。そこから失速したものの、0.5秒差でさほど負けてはいません。上がり33.7秒ならこの馬なりの脚は使っています。3走前・米子Sは攻め気配が良かったという話。2着と0.2秒差の6着なら悪くなく、1.32.0の走破時計も十分に好時計。陣営は「夏場が良い」と述べていましたが、過去には「冬場が良い」と述べており、一貫したコメントを残していません。4走前・ダービー卿CTの時は「今日のようなデコボコした馬場は得意ではありません。新潟のような硬い馬場の方が合っていそうです」と鞍上が述べていました。5走前・東風Sの時も「ノメッていた」という話。今の阪神はパトロールビデオを確認する限り、非常にキレイな馬場です。久しぶりの1800mがカギですが、2000mまでは使っていた馬。緩い流れの1800mなら問題はないでしょう。土曜の結果からも内枠有利は継続中。フィリーズレビューは内枠の人気馬がことごとく進路を失ったため、外枠が来た形です。最終はL3で11.1秒という速いラップを踏んだため、差し馬も浮上できた印象。掲示板内に来た差し馬もインをロスなく回っていました。どこかで穴をあけるだろうと思っていた馬ですが、あまり強力馬のいないここで穴をあける可能性は十分にあるでしょう。年齢も年齢なので人気になりませんが、力はまだ上のはず。ただ、決め手に欠けるので勝つ可能性までは低いでしょう。2.3着狙い。
○4.ウエストナウスタート不安のある馬。前走はブリンカー着用。スタートがイマイチも、促して2番手を確保しました。5F通過62.1秒のスローペースで、絶好の2番手になりました。3角で手応え良く回ってくると、直線もしっかりと伸びて2着ミスタージーティーを突き放す形での勝利。今回もブリンカーは継続。1600-1800mがベストだと考えているので、距離短縮してきてくれたのは何よりです。阪神芝1800mでは、既走馬相手の初戦で1.45.4という破格の好時計で勝利した馬。ほぼベスト条件で。
▲9.オールナット本命を打った東京新聞杯はスタートを決めてインの好位に付けられましたが、思いの外、伸びませんでした。4F通過46.1秒のハイペースを追走したことで脚を失ってしまった印象です。陣営も「それまでとペースの違いがあったと思います」と述べています。前々走の3勝クラスは1000m通過60.4秒と平均的に流れながら、L5が58.0秒、L4が45.5秒、L2は11.0-11.2と余力ラップ基準オールクリアのハイレベル戦に。行き脚が付いてインの好位。前にいたタガノエルピーダを差し切っているだけに本馬は終い11.0秒前後でまとめているはずです。1.45.9の勝ち時計も優秀。2600mでは引っかかっていたので、1800m辺りがベストだと思われます。新馬戦では「重馬場で」L2を11.0-11.3の余力ラップでまとめて逃げ切った馬。この新馬戦はメイショウタバルやウォーターリヒトがいる出世レースになりました。道悪が得意なのは間違いありませんが、良馬場でも速い上がりを使える万能型です。
△12.デビットバローズ前走からセン馬に。その前走・洛陽Sは内枠の先行馬有利なペース・馬場で、恵まれたポジションにはいました。スタートはヤマニンサンパと共に出負け気味。リカバリーしてインの先団へ。一列後ろのヤマニンサンパに差は詰められているものの、2着確保なら文句はありません。大外枠でロスある競馬になったロジリオンに負けているだけに、底が見えた感はありますが、リステッドの1800mまでなら常に警戒すべき馬。
※○▲△にまとめて走られてしまうと厳しいので、三連複で押さえておきます。三連複でラインベックを外しているのは間違いではありません。
他の人気想定馬。7.トーセンリョウ:追走力のない差し馬。32秒台の上がりを使えるのでスローペースでも大きく崩れませんが、前目から速い上がりを使える馬が揃ったここは差し損ねる危険性の方が高そうで。14.ヤマニンサンパ:前走は出負け。前にいたデビットバローズとの差をジワジワと詰めていますが、届かなかったのは事実。14番枠は大きな不利でしょう。武豊騎手は枠なりに乗るのがデフォルト。インにこだわる騎乗は滅多にしません。先週のチューリップ賞ではウォーターガーベラでインに入れてイン差しをする珍しい騎乗でした。おそらくは兄弟子の河内洋調教師の定年で最後の重賞だったので、スタイルを崩してまで勝利を狙ったのだと思われます。外を回されて脚を鈍らせる可能性が高いと見て。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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