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展望:外枠差し有利。土曜の小倉はついに外差し馬場になりました。近年、外差し馬場になると先行勢がペースを落として粘り込もうとするケースが目立ちますが、ここはハイペースになりやすい小倉芝2000m。日曜は雨の影響も受けるので、先行馬が残すのは厳しいと見ます。初角までの距離が長いコース。比較的内枠からでも外に持ち出すのは楽でしょう。
◎16.ケイツークローン菊沢一樹騎手が控える競馬を教え込んでから安定して走れるようになりました。ずっと評価している馬ですが、未勝利を18番人気&単勝3万馬券で勝った馬だからか、人気になりにくいタイプです。前走は中山芝1800mとしては絶好の最内枠。インをロスなく回り、直線でやや外へ。すぐ外にマイネルフランツがいましたが、こちらの方が脚が溜まっていた分、グイッと伸びて3着を確保しました。マイネルフランツは先週、1勝クラスを突破しました。2着テリオスサラも次走で1勝クラスを突破。決め手に欠けるタイプであることと、明け4歳世代の強力馬が1勝クラスに沢山残っていたからなかなか勝ちきれない印象です。ただ、今回は決め手ある強力3歳馬が不在。余力ラップで0.3秒差以内の経験がある馬はミッキーストライクとマイバラード(5歳)のみです。ミッキーストライクは勝ち上がってから大不振。ダートを使ったり、ブリンカーを着用して距離を延ばしたり、迷走しています。マイバラードは2023年9月の話。前々走は不利な15番枠から5着に好走。3走前も結果的に外枠が響いて4着まで。1勝クラスなら多少不利な条件でも崩れなくなっています。決め手に欠ける馬とはいっても、本馬は超スローの4走前に上がり32.9秒をマーク。余力ラップ戦で0.4秒差でした。上がりも使えるようになり、そろそろ勝つチャンスでしょう。道悪やハイペースでレース上がりが掛かった時こそが、決め手に欠ける馬が勝ちやすい条件。血統的に道悪は問題なさそう。今の馬場なら16番枠は好枠で。
○10.レイピカケ未勝利勝ちは5F通過59.8秒のハイペース。五分に出て後方インに待機。斜め前にタルタロスを置く位置。外に出すチャンスがなく、内で馬群を捌いて差し切り勝ち。タルタロスより力は上か。前走は位置を取れないだろう点を嫌って無印に。五分に出て6番手付近でしたが、マクって2番手へ。上手く乗れていましたが、失速して5着。前々走は5F通過60.5秒も、重馬場なのでこれはハイペース。後方インで上手く脚を溜めて、3.4角もロスなく乗りました。直線でどん詰まりになりましたが、ロスなく乗ったからこそ鋭い脚を使えたようにも思えるので、判断が難しいところですが、重馬場で3着に来ているのは安心材料になります。外差し馬場もプラスに働くはずです。
▲14.マイファミリー前走は五分に出て後方待機。3角でかなりの外を回してマクっていきましたが、直線で脚を失いました。当時はまだイン優位の馬場だったので、外を回すロスが響いたと言えます。前々走は5F通過60.8秒。丁度、中団のインから。内から上手く馬群をさばいて、直線は良い脚で延びてきましたが、逃げ馬にアタマ差届かず。2600mの方が良いのは確かでしょう。7走前は現オープンのヴェローチェエラと3/4差に頑張っています。道悪は無難にこなせるタイプ。陣営が「2000メートルだと展開の助けがないと厳しい」と述べていますが、今の外差し馬場はプラスでしょう。黛弘人騎手は信頼ならない騎手ですが、本馬では毎回きちんとマクる競馬をしてくれています。
△4.コスモエクスプレス前走は行き脚が遅く自然と後方から。5F通過60.2秒なら脚質の有利不利もないペースだったか。3.4角はメンバー中、最も外を回されるロスがありましたが、ダノンアトラスと3/4差の3着まで差してきました。陣営は「年齢的にズブくなったので、前走はゲート裏でホライゾネットを外したら一変してくれた。叩き良化型らしく、徐々に良くなっている」と述べています。一変した明確な理由があるなら今回もチャンスがありそう。昨年は外差し馬場の2000mで2着に好走しています。マクるのが上手い丹内祐次騎手も小倉では大きな味方になって。
☆3.タルタロススタートに課題のある馬ですが、前走はほぼ五分に出ました。中団インで我慢していましたが、5F通過61.1秒と遅かったので、どこかで動きたかったところです。インにいたことで、前に馬がいて動けず。直線は最後まで良い脚を使っていたので、早めに動いていれば分からなかったはずです。これまで乗っていた黛弘人騎手は非常に消極的な騎手。減量のある石神深道騎手に期待を込めて。
他の人気想定馬。7.オメガインペリアル:未勝利勝ちはインの好位へ。5F通過61.7秒のスローペースの中、かなり良い位置で運べました。直線で進路を見つけると2馬身突き抜けました。2着マイネルバーテクスがすでに1勝クラスを勝っていますが、こちらの方がかなり恵まれています。未勝利戦でも高いスピード指数で走れていない馬で、1勝クラス通用の力があるのかやや未知数。12.ダノンアトラス:前走は2番枠。1.2角はインで全くロスなく乗り、3角手前からやや外に持ち出す上手い立ち回り。直線は内の勝ち馬に寄られましたが、大きな不利にはなっていません。初角から外を回された3着コスモエクスプレスの方がロスが響いていました。最後に差を詰められており、2000mに延びて良さそうなのはコスモエクスプレスの方だという印象。前々走はイン前有利になった一戦。インの中団後ろ辺りから。ロスなく乗れたことで、恵まれた側だったと思いますが、外の馬にも交わされて7着まで。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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