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阪神ダートは元々、外枠が圧倒的有利。路盤改修、砂の入れ替えなどがあったようですが、コース形態自体に変化はありません。引き続き、外枠有利なコースだと見て。
◎8.ノボリクレバー逃げ切った未勝利戦はL4が49.6秒の余力ラップでしたが、このレースはグラングストがマクってきたことで5F目に11.9秒という速いラップを刻みました。重馬場の高速ダートだったとはいえ、相当に長く良い脚を持続させています。続く1勝クラスは好位から。5F通過63.0秒なら緩めのペース。牝馬限定戦で相手が弱かったとはいえ、4馬身差は決定的。2着スカンジナビアは2勝クラスで馬券になっており、3.4着馬も1勝クラスを突破しています。昇級戦は5F通過61.4秒のハイペース。3.4角で二桁順位で通過した馬が掲示板を独占する中、先行策で2着に残したのは強い。直線では勝ち馬に寄られる不利も受けました。続く阪神戦(8走前)は牡馬相手に4着。覚醒したダイシンピスケスが圧勝しましたが、2着とは僅か0.2秒差。ここまでの戦績を踏まえると、近走の不振は意外な程です。ただ、牡馬混合戦を中心に使ってきた馬。7走前以降、牝馬限定戦は前々走だけです。この時、休み明けではありましたが、1勝クラスでぶっ千切ったフェルンマンボにも先着されてしまいました。ただ、1度使った前走が好内容。陣営は「近走がメリハリに欠けるレースが続いています。今回は攻めを強化して臨みます」と述べていました。その前走は五分に出て中団から。丁度、残り1000mの上り坂部分で位置を悪くしてしまい、坂の下りでもあまり上手く加速できていませんでした。それでもしぶとく伸びて3着確保。これはおそらく、京都が苦手な可能性が高い。京都の6.7走前も確認してみました。7走前に関しては5F通過64.5秒の超スローペースだったにもかかわらず、下り坂の3角で手応えを悪くして惨敗。阪神では4着を一度も外していません。阪神ダート1800mは残り1000mから残り200mまで緩やかに下り、残り200mから急坂を上るコース形態。結果を出しているので、問題はないでしょう。前走は苦手なコースで3着に来たものだと判断。メンバーレベルもかなり高い中での3着です。牝馬限定戦&阪神戻りで巻き返せるでしょう。田口貫太騎手はダートでの積極策が一番の買い時。継続騎乗もプラスでしょう。
○9.パルクリチュード前走は5F通過63.4秒のスローペースを先行。当時はイン圧倒的有利なダートでしたが、外の2番手から。直線入口で先頭に立つと、L2を11.9-12.7でまとめて4馬身差の圧勝を収めました。最後は抑える余裕も。L4は50.2秒で余力ラップではありませんが、相手が弱すぎて抑えたから出なかっただけ。追っていれば余力ラップだったでしょう。前々走は5F通過63.9秒のスローペース。L4は49.1秒で、L2は11.8-12.3の余力ラップに。逃げた3着馬との叩き合いは制しましたが、勝ち馬の決め手が一枚上でした。アルタビスタかスマートプレシャスが行くでしょうが、先行できる本馬が前を一掃してくれそうです。
▲10.トウカイポワール1勝クラス勝ちの1.36.6が優秀な勝ち時計。前走は4F通過47.6秒と平均的な流れ。内から伸びてきましたが、仕掛けが少し早くなったか、終いに失速。陣営は「前走は内が伸びない馬場で休み明け。ベストは1400〜1600メートルだろうが、この距離でも」と述べています。前々走は5F通過60.0秒の超ハイペース。ソロっとしたスタートで後方から。このハイペースの中、しっかり3着まで差してきたのは安心材料。展開不問で頑張ってくれそうです。3走前は5F通過62.3秒。こちらは五分に出て中団前目から。このペースなら前が止まっても不思議ありませんが、前の2頭が相当にしぶとく、6馬身離されての3着に。結果的に相手が強すぎたか。阪神ではダート1400mですが、ハイペースを先行して2着。クリノオリーブを相手によく頑張っています。前が止まるようなら差してくるはずで。
他の人気想定馬。3.スマートプレシャス:初ブリンカー。アルタビスタよりはテンが速いので、こちらが行けるでしょう。アルタビスタはハイペースを先行する形でも止まらないしぶといタイプですが、本馬が楽にハナを奪うことでハイペースにまではならなそう。逃げてしぶといタイプですが、勝った前々走は5F通過61.6秒で、L4は51.1秒と掛かっています。平凡な逃げ切り勝ちで。前走は5F通過60.3秒とペースが速すぎて行けず、インの4番手に。1.4秒差負けでは評価できず。7.コーラルハート:前走は5F通過62.5秒。やや差し馬有利な流れだったか。L4は51.1秒で、終い13.1秒と掛かりながらも、一杯一杯に粘りました。前々走はスマートプレシャスの2番手から。5F通過61.6秒はやや早めだったと思いますが、スマートプレシャスに離されて4着に脱落。不利も受けましたが、どうであれスマートプレシャスに負けてはいました。未勝利と昇級戦が平凡で、どうして人気を集めているのかイマイチ理解ができません。小粒な相手関係の時に買う馬だという考え。陣営は「しっかり休ませたので少し割引は必要かもしれません。でも乗り込みは順調で、牝馬同士のこの条件なら、自分の競馬ができれば大崩れはしないと思います」と微妙なニュアンスです。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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