中京の芝は傷みが進んでいて、先週最後のシンザン記念が1分34秒6(勝ち馬リラエンブレム)。まだまだ内を通る馬の粘りが利きますが、時計自体は「標準」か、やや掛かっています。さらに開催が進んで、日経新春杯も「2分12秒台前半」が出れば、速い部類でしょう。多少傷んできた芝への対応力、そして展開が大きなポイントになります。」
展開的には57・5キロを背負ったメイショウタバルが逃げたいところでしょうが、前走で逃げ切ったバトルボーンやタッチウッド、前走でハナを主張したケイアイサンデラなど。それなりに先行タイプはいます。乱ペースはないでしょうが、極端なSペースはなく、Mペース想定。Vポジションは「好位4~6番手」からの差し伸びとみます。
◎ホールネスは中京巧者で左回り巧者。芝質は完全な道悪だと鬼に金棒ですが、実際には昨夏のマーメイドS(1分57秒6=京都2000m)や、前走のエリザベス女王杯(2分11秒井6=京都2200m)など、速い時計にも対応できています。エリザベス女王杯は超豪華メンバーではなかったですが、実際にレガレイラに先着した点では評価できますし、2200mへの適性も改めて示しました。昨秋の新潟牝馬Sは傷んだ芝で快勝。極端な「前残り」になった時は厳しいですが、状態落ちもなく、連軸としての堅実性ならこの馬。重賞では勝ちきれないイメージがある分、オッズ的にも過度な人気にはなりにくいタイプ。エリザベス女王杯(単勝8・7倍)ぐらいのオッズなら、ぜひ買ってみたいです。キャラ的には馬連。
相手のロードデルレイは直近2戦が地力を証明しました。血統的に200m延長がプラスに出るかは微妙。さらに前走・中日新聞杯2時より「劣化」した芝質は、高速決着対応型だけにマイナスですが、最後にしっかり脚を使える強みを生かせば。馬場設定的には完全な「中~外伸び馬場」までいってしまうと理想です。
ヴェローチェエラは個人的には例年の京都開催なら本命でした。それぐらい、京都外回りはマッチしていますし、場慣れしています。前走・比叡S(1着)で見せた「外まくり」になるのか?ある程度、位置を取りにいく競馬になるのか?最終的には中京をこなすかだけでしょう。55キロなら、能力は足りるとみています。
菊花賞4着のショウナンラプンタは正直、評価が難しいです。先週までの馬場傾向なら、極端な後方外差しは善戦止まりになる危険もはらんでいます。今回問われそうな器用さは正直ありません。地力でどこまで?
逃げるメイショウタバルは常に警戒すべきで、ここは同型が多くても行ける可能性も十分あります。そうなると、神戸新聞杯の再現も。ただ、57・5キロは5歳以上の古馬陣と比較すると楽とはいえません。
穴っぽいのは全体的に劣化した芝質で、ゴールドシップ産駒のマイネルエンペラー。とにかくしぶとい。2、3着取りの名人。
5枠2頭もぜひ買っておきたい。サトノグランツは休み休みですが、相手なりに格好はつけるタイプ。58・5キロで嫌われるでしょう。その分、オッズ妙味はあります。
関東馬キングズパレスは中日新聞杯(5着)が大外から一瞬伸びかかるシーン。現状は2200mの方が構えやすいですし、乗りにくいタイプなので、M・デムーロ騎手が続けて乗るのはプラスに働くとみます。
人気馬で嫌ったのはサンライズアースと、タッチウッド。サンライズアースは順調さを欠いての休養明け。ダービー(4着)は道中で動いて見せ場はつくりましたが、一度叩いてからでしょう。タッチウッドの前走は前半3F36秒8と、これ以上ないSペースの逃げ。あれだけ楽に行けるメンバー構成ではなく、距離延長もマイナスとみています。
ヴェルトライゼンデの59・5キロはさすがに厳しいでしょう。
公開日時:2025/01/18 21:52