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〈見解〉馬場改修後に行われた過去10年の中山金杯はいずれも後傾戦かつL5からのロングスプリント戦になっており、求められるのは後半5Fの質。
また今回はメンバー見ても惰性型の先行馬多数で内はごちゃつく可能性高く、例年と異なるBコース開催というのも相まって外スムーズで長く脚を使えるタイプが狙い目に。
◎マイネルモーント(7番人気想定)
キャリアで圏外に飛んだのが前半59.7のラジオNIKKEI賞、59.1の3走前、58.4の前走チャレンジCと不良馬場の魚沼Sで、基本的に前半面を問われない条件がベター。
逆に後半力勝負なら圏外0で、特にゲッカコウの子らしく内回りなら連対率100%でその中身も秀逸。
直近だとスピカSは向正面向かい風でイン溜め→直線一瞬のキレを活かす形が恵まれた中で大外回してグランディアと0.2差。
この馬と同じ進路取りで4着のシンティレーションはその後府中牝馬Sでブレイディヴェーグに肉薄。
また後半力の数字的な担保という意味では2走前がラスト5F56.9という出色のラップで、東京18以上でこの基準をクリアしたのは他にダノンデサイルのダービー、アップクォークのウェルカムS、スーパーホーネットの毎日王冠の3例のみ。
前走は前述の通り苦手な前傾質だった上、純粋にハイラップを外前で追いかける厳しい展開→直線だけ各馬避けている伸びないインに突っ込んで1秒差なら及第点。
今回は条件面が好転する上、陣営談通り一度叩いて状態面の上昇も期待できる一戦。
年明け後に追い切りをしていないのは中山だとイレ込みやすいこの馬の特徴を考慮してのもので、仕上げ不足云々という訳ではないので特段問題なし。
2kg減の55kgなら突き抜けるシーンまで期待したい。
○ホウオウビスケッツ(2番人気想定)
実績ダントツながらハンデ+枠で嫌われての2番人気。
ただこのレース自体、重ハンデの実績馬有利の傾向だし、枠については冒頭に述べた通り外スムーズで脚使えるタイプ有利と見ている+初角までの距離が長いコースなので特段問題なし。
本命馬のところで述べたスピカS勝ち馬グランディアを函館記念で控える競馬で完封している履歴からも当然能力は1枚抜けており、尚且つ後傾戦で長く脚使う能力に関しても秋天でL5から11秒台刻んで府中の長い直線で残し切った点から当然担保されている。
人気馬の中では最も信頼できる存在と見て対抗。
▲アルナシーム(5番人気想定)
内枠と気性面でイン収納の踏み遅れリスクはあるものの、綺麗に外持ち出せたらほぼほぼ来ると見て3番手。
前述の気性面を考慮して外回りの16〜18を中心に使われていた馬だが、牝系は加齢とともに内回りの後半力勝負に適性がシフトするドバイマジェスティの一族。
この馬自身も3走前に内回りで重賞を制覇しており、その時倒した相手もエピファニー、エルトンバローズと申し分なし。
今シーズンの有馬記念でシャフリヤールが好走した点からも血統的に馬場が合っているのは明白で、相手弱化も含めれば巻き返しの可能性は高い。
消クリスマスパレード(1番人気想定)
今開催の中山は雨が降らず高速仕様とは言え、冬開催+開催進んである程度はタフさが求められる馬場。
それを裏付ける一つの要素としてホープフルSや有馬記念、その他平場のレースを見てもロングラン後半の京都で好走した馬の活躍が目立っている。
そういう意味でクリスマスパレードのここ2戦は2走前がオール野芝の開幕週、前走が開幕2週目の高速馬場でともに57秒台以下の決着ということで適性的な相関は薄い。
父キタサンブラックはサクラバクシンオーが入る影響で、中長距離を走る産駒はイクイノックスやソールオリエンスなど牝系に欧州色を強めた配合が基本。
逆に米国的なスピード牝系をつけるとガイアフォースやニホンピロキーフのようなマイラーに出る産駒が多く、クリスマスパレードも近2走を見ると適性は後者。
今回は飛びのタイミングと見て軽視。
消リカンカブール(3番人気想定)
昨年が臨戦・展開・枠並びと全て揃った結果の勝利であり、夏には函館記念でホウオウビスケッツに完敗。
シンプルに地力足りない上、今年は昨年と異なり年明け追い切り0本。
意図があって直前追い切りを飛ばしたマイネルモーントとは異なり、普通は1月2日or3日にも時計を出していた方が良く、実際年明け0本のパターンはディープボンドやテリトーリアル、レッドランメルトなど人気馬が飛びまくってきた鬼門のローテ(近年好走は中2週だったウインイクシードのみ)。
消シンリョクカ(4番人気想定)
リカンカブール同様に年明け後の追い切り0本、時計自体もエリ女と比較すれば明らかに劣っており、それでいて調教後馬体重もプラスと仕上げ不足感が否めず。
この馬も血統面や競馬振りから適性的にはマイル色が強く、短縮自体はプラスも厳寒期の20はまだ若干長いと見て。
その特徴考えても外枠は当然マイナス。
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