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Sペース想定:内枠有利・先行有利中山芝1800mは初角まで205mしかないので、初角で緩んでSペースになりやすいコース。外枠から位置を取るのが非常に難しく、内枠の先行馬が断然有利。外枠から位置を取ると外々を回される危険性が低くなく、外を回されて飛んだ馬は次走、巻き返す穴パターンになります。
◎1.ケイツークローン未勝利をHペースで逃げ切った時から評価していて、穴馬券も取らせてもらっている馬。3走前には上がり32.9秒を使い、1勝クラスではもはや隙のない馬に成長しました。前走は中山芝1800mの15番枠。さすがにこの枠では買えないということで見送りました。初角までにインに潜り込み、ロスは防ぎましたが、外枠だったために下げるしかなく、後方からに。1000m通過60.9秒のややSペースで、前有利の展開になったので展開不利は明らかでしょう。向正面で外に出して、3.4角は外目を上がっていきました。この時点で不利が大きいですが、5着まで差してきたのは驚きました。一列後ろにいたバードウォッチャーにクビ差交わされましたが、今回はバードウォッチャーよりも内枠。インをロスなく回れる絶好の最内枠です。元々は逃げ馬だったので、この枠ならある程度位置を取れるでしょう。前々走も大外枠を嫌って見送りました。すぐ最後方まで下げてロスを防ぐ競馬。こちらも3.4角で外目に出して、勝ち馬に次ぐ脚で差を詰めました。4着止まりだったのは外枠で最後方まで下げた分でしょう。3走前は新潟外回りで速い上がりを使えるかが不透明で見送りましたが、上がり32.9秒で3着に食い込んだのは驚き。今では多少のバイアス不利でも堅実になっています。絶好の最内枠である程度位置さえ取れば、馬券に絡めるはずです。
○8.テリオスサラ逃げ候補の1頭。前走はスタートが悪く中団から。その後、徐々に位置を押し上げて、直線を5番手付近で迎えました。東京で差す競馬は向かないと思っていましたが、0.2秒差の5着に食い込んだのは大健闘。あまり速い上がりを使える馬がいなかったのも幸いしました。前々走・紫苑Sはスタートを決めて3番手から。1000m通過58.8秒は馬場を考えれば速くなかったかもしれませんが、1.57.1で走破したのは立派。3走前・1勝クラスは5F通過59.2秒のハイペースを先行する不利。フラワーCは差し決着で、先行不利。クイーンCは内枠有利&差し決着で、本馬は外目追走&先行とバイアス不利。フェアリーSは出遅れて上がり2位。余力ラップ基準オールクリアだった赤松賞の2着馬。ステレンボッシュに0.1秒差で、2勝クラスを突破したオメガウインクに先着しているのだから1勝クラスでは上の力を持っているはずで。
▲3.パンジャ前走は1800mで位置を取れるかを危惧しましたが、スタートを決めて先行するという意外な競馬。途中、外からマクっていく馬がいて位置を下げて、直線でも進路を確保するために外に出すまでにロスがありました。進路を確保してからはよく伸びていて、外から並びかけていたケイツークローンを突き放しました。もちろん、ケイツークローンの方が序盤のロスが多かったにしても、これなら1800mでも崩れないでしょう。前々走はHペースになりやすい福島芝2000m。1000m通過60.3秒なら差し馬向きの流れ。最内枠からしっかりと位置を取ったのだから、もう追走力に不安はありません。しかもこの時、外の方が伸びる馬場だったので最内枠は不利だったはずです。川田将雅騎手ならしっかりと位置を取るでしょう。
△4.ディナトセレーネ前走は1000m通過58.9秒のHペースを先行したとしても、あまりに負け過ぎ。途中からはアクシデントがあったのか、ほぼ追っておらず、歩くような格好になりました。陣営は「立て直して大分、雰囲気が良くなってきました」と述べているので、前走のようなことはないでしょう。前々走は1000m通過59.5秒で、これは札幌芝としてはHペース。止まったといっても0.6秒差なら許容内。3走前は1000m通過60.6秒でも縦長馬群になり、やや速かったのかもしれません。直線で先頭に立ちましたが、内を突いたロードレイナードにクビ差だけ交わされる惜しい2着。4走前は1.33.5の好時計で3着に粘りました。戦ってきた相手関係から、他の馬よりも力は一枚落ちるでしょうが、先行力の確かさを信頼して押さえます。
他。6.バードウォッチャー:前走はケイツークローンの一列後ろから。最後は上がり最速の33.9秒でケイツークローンを交わして4着に浮上しました。ただ、ケイツークローンは内枠なら位置を取れるでしょうが、本馬は取れません。今回は後ろになって間に合わないでしょう。10.マイネルフランツ:前走は1000m通過59.0秒のHペース。2番手から3着に残したのは文句なしに強い。ただ、これはHペースになったことで上がりが掛かってくれたのも味方しています。基本的に速い上がりを使えないので、タフなレースの方が良い馬。Sペースになりそうな今回、これまでの上がりでは切れ負けしてしまいそうです。また、本馬より内枠の馬が先行していきそうなので、10番枠も相対的に不利になりそうで。15.トレミニョン:札幌の時は陣営が弱気でしたが、それでも3戦連続好走。今回は陣営が「しっかり乗り込んで仕上がりは良好。動きもキビキビしていて、力を出せる状態」と前向きです。問題はこの15番枠。先行脚質は良くても、この枠では外を回された挙げ句に位置を下げそう。また、ずっと牝馬限定戦を使っていた馬。今回は牡馬混合戦で相手も強化されます。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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