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Hペース想定:内枠有利・差し有利ビジュノワールにグラニットが逃げタイプ。内のオーサムストロークや外のタシットも逃げ・先行タイプで、ハイペース必至か。今の馬場ではあまり後ろ過ぎては届かないので、中団辺りに付けられて末脚を伸ばせる馬から。
◎2.マイネルティグレ前走は大外枠から五分のスタート。1000m通過60.1秒とまずまず流れた中で、外目を先行。4角で前に取り付くと、差し切るのになかなか苦労していましたが、L2が11.8-11.6の加速ラップだったから仕方ありません。差し切ったことを評価。前々走は宝塚記念同日の外差し馬場。外目の中団前目を追走。勝ったクランフォードは重賞級の器で、これは別次元だったにしても、2着はしっかり確保しました。3走前は強力な3歳馬が揃った一戦。800m通過48.3秒のSペース。内枠からややリカバリーする形で先行。内から抜け出し、外のバレルターンの追い込みを封じ込めました。L2は11.5-11.1の加速&余力ラップだから価値は高い。なお、この時、6着だったショウナンラウールが先週日曜の京都最終、格上挑戦で2着に検討しました。4-6走前は全て余力ラップ戦で、全て0.1秒の僅差負け。実力の高さは明らかで、2勝クラスで通用して当然の馬。ハンデ戦&昇級戦ということで55キロで出走できます。相対的に有利なはずで。
○.4ニュージーズ前走は中団から。徐々に位置を押し上げて、直線では抜群の手応え。しばらく持ったままで、残り300m付近から追い出して抜け出しました。L2の11.2-11.1は追い出しを待つ余裕があったからこそ出た加速&余力ラップでしょう。着差以上の完勝です。まだ上を目指せる馬。中距離でもやれる馬ですが、前走を見る限り、マイルなら崩れないでしょう。前々走はL2が10.7-10.9と非常に速くなったので、位置取りの差かとも思うのですが、鞍上のルメール騎手は「距離が長いです」と述べていました。今回もルメール騎手が乗る以上は崩れないでしょう。
▲8.マラキナイア前走は長期休養明けでプラス18キロ。五分に出て先団。武豊騎手騎乗のケイアイセナが絶妙なペースで逃げ切りました。終いだけ12.1秒まで減速してクビ差残しました。1000m通過57.9秒のHペースなので、追いかけた組は基本、楽ではなかったはず。本馬は伸びを欠いて、デコラシオンにも先着されましたが、位置取りの差と長期休養明けの分でしょう。前々走は牝馬限定戦ながら好メンバーの揃った一戦。中京マイルらしく800m通過47.1秒のSペース。本馬は外枠で初角、外を回されるロス。その後、徐々に位置を押し上げていきました。直線を向いた時には前とかなりの差があって、外から良い脚を使っても4着が精一杯。2着ビヨンドザヴァレー、5着アルジーヌがターコイズSで2.1着しているので、それを考えれば悪くない4着でしょう。3走前は1月の京都。800m通過47.7秒のSペース。好位から前との差を詰めていますが、ペースが遅すぎて4着まで。ここを差してきたトランキリテはオープンでも通用していて、2着セオは都大路Sを制覇。それを踏まえれば悪くありません。秋華賞6着で、超HペースになったローズSで3着に好走した実力馬。当時の1.43.5の走破時計は超優秀。牝馬で55キロは少し背負わされましたが、中団前目から差して来られる、今回の想定に合致した馬。叩いて「上向いています」と陣営も前向き。川田将雅騎手騎乗も魅力。評価します。
他。9.テウメッサ:出遅れ癖のある馬で前走は出遅れ。1800mで、縦長馬群にもならなかったから大外一気で差しきれた印象です。このレースはL5が58.0秒と非常に速かったので高く評価していますが、マイル戦に生きるかどうかは別の話。前々走は五分に出て中団から。800m通過47.2秒と速くはならず、ここも大外から差し切りました。桜花賞は出遅れ。アネモネSは五分に出て内枠から控える形に。800m通過46.5秒のHペース。4角では馬群が凝縮。馬場の良い外に持ち出しましたが、伸びない内を選んだキャットファイトに残されました。今回、枠がマイネルティグレやニュージーズより悪く、出遅れ癖もある馬で信頼できるかどうか。まともな競馬ができても、マイネルティグレやニュージーズよりも力的に劣ると見て見送ります。差し馬なので怖いのは確かですが、マイネルティグレは明らかな過小評価。ニュージーズは前走を見る限り抜けています。次点評価とはしますが、ここまで手を広げる必要はないと判断しました。15.タシット:逃げ・先行タイプ。前走はこれといった逃げ馬が不在だったので本命を打ちました。トロヴァトーレとフォーチュンタイムの3着なら力を示しましたが、800m通過は47.2秒と流れず。展開も向いたのでしょう。3走前は大逃げがあって800m通過46.3秒のHペース。その2番手という恵まれた位置。4走前は800m通過44.8秒の超Hペースでしたが、これは逃げ馬の大逃げがあったから。離れた2番手で恵まれたスプレモフレイバーが勝ち、その後ろのタシットが2着。ここも展開恵まれていて。今回、Hペースの中、外を回されそうな枠は大きな不利になりそうです。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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