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S〜Mペース想定:外枠有利・先行有利2F目に上り坂を通過するため、スローになりやすいコース。今年の京都芝は高クッション値の荒れ馬場という特殊な状態。極めて先行有利な傾向が続いています。今の馬場を見越してハイペースで飛ばしていく馬もいそうですが、ハナを奪ったら極力、ペースを緩めたいはずです。スローからミドルペースになり、先行馬同士の決着になると見て。
◎12.ウインマーベルスプリンターズSで本命を打った馬。その理由としては、京王杯スプリングCが異常に強かったから。その京王杯スプリングCは600m通過34.8秒だけ見ると遅いのですが、3.4F目に連続して11.0秒を刻んだことから差し馬向きの流れでした。先行不利な流れを先行。絶好の展開に見えたスズハロームは結果的に早仕掛けになって止まっています。追い込んできたレッドモンレーヴを差し返して勝利したのは衝撃的でした。L2は11.4-11.3の加速ラップで、1.19.7で走破しました。元々、阪神芝1400mでは1.19.3という持ち時計がありますが、まだ余力はあったと見て良さそう。スプリンターズSは他馬比較でスタートが悪く、一列前のトウシンマカオの位置が欲しかった。トウシンマカオの外を回したのもやや不利。トウシンマカオとの1馬身差が縮まりませんでした。それでも0.2秒差の5着なら好内容。前走・マイルチャンピオンシップは重い印を打つべきだったと後悔。800m通過45.7秒は明らかに速く、差し馬向きの展開でしたが、先行して残り200mでは先頭。そこから他馬に差されたとはいえ、2着とはタイム差なし。他の上位馬全て差し馬だと考えると相当に強い競馬をしています。本来、上がりが掛かった方が良いタイプなので、京都向きだとは思いませんが、京王杯スプリングCでは上がり33.2秒でまとめています。京都でも嫌うことはできなくて。
○15.ママコチャ前走・スプリンターズSは600m通過32.1秒の異次元の超Hペース。スタートを決めて、離れたインの5番手。伸びてはいますが、前のルガルとの差がなかなか縮まりませんでした。前々走・セントウルSはやや悪いスタート。外枠なのでリカバリーしていく形でしたが、前に馬が置けず、掛かり気味でした。直線で抜け出してからトウシンマカオの強襲に遭いましたが、57キロを背負ってのものだから素直に評価して良いでしょう。3走前・高松宮記念は外枠で、直線も外を回しました。インが悪そうに見えてインが伸びる馬場だったので進路面では不利。インを通したトウシンマカオと0.2秒差で走っており、頑張ったと言えます。4走前・阪神Cは3F通過33.1秒の超ハイペース。先行しながら1.19.5という超好時計で走破しており、力は本物。昨年の安土城Sでは1.19.0という超好時計で勝利しています。1400mでも強く、川田将雅騎手が乗るのもプラスで。
▲1.ソーダズリング前走・高松宮記念は本命。五分に出て中団から。3角から外に持ち出しましたが、結局、内有利の馬場で展開不利になりました。前々走・京都牝馬Sは外枠から五分に出て中団待機。直線はナムラクレアに並ばれてからもうひと伸び。クビ差でしたが、交わされるような感じはしませんでした。3走前のターコイズSは前有利の展開に泣いただけで、最後は急追する好内容でした。3勝クラスの三年坂特別のパフォーマンスが圧巻。L5が57.5秒というのは見ますが、L4の45.0秒は滅多に見ません。32.8秒の上がりで差し切りましたが、本馬は終いを10秒台でまとめています。陣営が折り合いを気にしているくらいの馬なので位置を取ろうと思えば取れるはず。実力は高い。Sペースになった場合、直線で速いラップを刻むことになるので、外を回すロスが響きます。先週の朝日杯がまさにそうで、3.4角をインで回り、直線だけ外に持ち出した馬で決着。1.2.3.4番枠が4着まで独占。その展開になれば。
△11.マッドクール前走・スプリンターズSは600m通過32.1秒という異次元のHペース。ここまで速いとインで脚を溜めていなければ厳しいですが、本馬はラチ沿いを確保できず。特殊なペースになりすぎたので、度外視しても。前々走・チェアマンズスプリントプライズは出負けからリカバリーしてハナへ。ただ、ハナを奪いきれず外々を回された挙げ句に内の馬にハナを奪い返されました。勝負どころでの手応えも悪く殿負けに終わりました。不利が大きかったとはいえ、少し負け過ぎではありました。前々走・高松宮記念は内枠から好発を切って先行。内をロスなく回り、完全に抜け出したところでナムラクレアに猛追されました。内容的にはナムラクレアの方が強かったように思います。ずっと1200mを使っているので、カギになるのは1400m。3歳未勝利の時点で1.20.4という超好時計で走っているだけに、問題はなさそう。むしろ、楽に先行できてプラスに働く可能性も十分。馬場は問わないタイプで、速い上がりも使える馬。平坦小倉の芝1200mでは減速幅の少ないラップで勝っているので、京都も問題ないでしょう。
△18.エトヴプレ前走・キーンランドCは押してハナへ。途中から外にセッションにハナを奪われて600m通過は33.6秒のHペース。4角で内外の差でハナを奪い返すと残り200mまでは先頭。そこから大きく失速して0.8秒差負け。展開が厳しかった。前々走・葵Sはアオるようなスタートで中団から。3角では内2頭目のところを走っていましたが、4角でラチ沿いまで潜り込みました。直線はインを突いて伸びてはいましたが、前との脚色も同じに。スタートさえ良ければもう少し位置は取れたはずで、もっと少し走れる馬でしょう。3走前・桜花賞は4F通過46.3秒のハイペース。外差し馬場で展開不利だったにもかかわらず、残り200mまではほぼ先頭でした。0.3秒差の5着は高く評価して良いでしょう。4走前・フィリーズレビューは3F通過33.8秒での逃げ。1.20.1の勝ち時計は優秀です。今回、先行できるのは有利。55キロならフィリーズレビューと同斤量です。
以下は無印の馬について。
2.ダノンスコーピオン前走・スワンSは五分に出て中団から。直線は寄られて僅かに不利を受けましたが、致命的ではありませんでした。0.4秒差とはいえ、本命を打っていただけに物足りない結果でした。スワンS自体も時計的にレベルは平凡。福永祐一厩舎へ転厩後、京王杯スプリングCの4着を評価していましたが、差し馬向きの流れになり、展開向いたのも事実。今回は差し脚質を嫌います。静観。ある程度の好走をすれば、次走狙うかもしれません。3.セリフォス前走・マイルチャンピオンシップは五分のスタートからすぐ後方へ。空いたインを突いて徐々に進出。直線も内を狙い、よく伸びました。残り100m付近から進路の良い外を通した馬に交わされましたが、2着とは0.2秒差の6着。前々走・富士Sは、主戦の川田将雅騎手が回避したジャンタルマンタルに乗る予定で藤岡佑介騎手に乗り替わり。スタートを決めて中団待機は最近のこの馬通り。直線で外に出すのに手こずりましたが、開いてからもジュンブロッサムに伸びで見劣りしていました。前々走・安田記念は好スタートを切ったものの後方から。外から最後まで良い脚で伸びていました。良馬場がベターという話です。3走前・マイラーズCは戦前から「まだ本調子手前」という声が出ていました。内をロスなく乗って2着。今回は初の1400m戦。昨年のように位置を取れれば良いのですが、近走はすっかり差し馬に。また、今年のライアン・ムーア騎手は回収率こそ良いものの、騎乗を見ているととても上手く乗れているとは言えません。乗り難しい馬だけに乗り替わりを嫌います。4.モズメイメイ前走・京阪杯は外差し決着になると予想しましたが、結果的に内枠勢が上位独占。五分に出て中団待機。3.4角で外目を回されてしまい、展開不利。直線は大外から脚は使っていますが、前が止まらない流れで届かず。前々走・スプリンターズSは600m通過32.1秒という異次元のHペース。五分に出て後方待機。直線入口ではインをロスなく回ったエイシンスポッターに離されましたが、最後はこれに3/4差まで追い詰めていました。鞍上も「最後の1Fの反応が良く、いい脚を使ってくれました」と述べていました。この点から1F延長は問題なさそう。3走前・セントウルSは内枠から好発を切って4番手付近から。インの狭いところを割って0.2秒差の3着。1.2着馬がスプリンターズSで好走したことを考えると非常に価値は高い。ロケットスタートで逃げ切った京都の舞台。本来、先行できる馬ですが、今回は陣営が「差す競馬が板についてきた今なら、1400メートルはいい方に向いてくれそう」と述べています。差す競馬をしてくるはずで。5.トゥラヴェスーラ前走・スワンSは600m通過34.0秒のHペース。いつも通り後方から。3.4角はあまりロスなく回り、直線で外へ。上手く乗ったことに加えて、今年のスワンSは1.20.5と時計平凡で。年齢を重ねてトップスピードに衰えがあるのは間違いないでしょう。今の京都で後ろからになるのは致命的になりそうで。6.ウイングレイテスト前走・スプリンターズSは大外枠から出していって2番手。600m通過32.1秒の超Hペースを追いかけて苦しくなりました。度外視でも。前々走・アイビスサマーダッシュは押して好位へ。1000m戦は路線のレベルが低く1200mを中心に使っていた馬のワンツースリー。内からモズメイメイに差されましたが、59キロを背負ってのものなら悪くないでしょう。3走前・函館スプリントSは10番枠を嫌いました。実際、3.4角で外を回るロスがありながらの2着は強い。勝ったサトノレーヴは格上でした。昨年のスワンSは600m通過34.1秒のHペース。スタートを決めて2番手。直線では早々に先頭に立ち、残り200mではかなりのリード。クビ差押し切りました。今回、この時よりも強力な先行馬が揃っており、スワンSのように他馬が勝手にバテてくれる展開にはならないはず。そうなると厳しそうで。7.アサカラキング距離短縮&逃げで一気に開花した馬。4走前に1200mまで距離を短縮したローテーションに疑問を抱いており、これでは距離が持たなくなるだろうと危惧していました。前走・信越Sは600m通過33.4秒の超Hペース。ハナを奪いに行きましたが、内のカルチャーデイに抵抗されて2番手に。展開不利だったのは確かですが、勝ったレイベリング以下が低レベルだったレースで8着では物足りません。阪急杯は600m通過33.9秒の超Hペースで逃げて2着に残しましたが、差し馬の切れ味が削がれる重馬場でした。今の京都も前有利ですが、同コースの6走前は勝ち時計が1.20.9と平凡。今の高クッション値の京都ではもっと速い時計が必要。逃げは叶いそうですが、同型の追いかけてくる馬が強力で、阪急杯のように上手くいくかどうか。8.マテンロウオリオン前々走・スワンSでは馬体が絞れて復調気配を見せました。スタートを決めてほぼ最後方から。近い位置にいたオフトレイルが2着まで差してきたことを考えると、復調があったとしてもまだ足りません。前走・キャピタルSは800m通過45.7秒のHペース。ここも五分に出て後方待機。インをタイトに回ってショートカットする形で位置を押し上げました。そこから外に出して一瞬はあるかと思わせるほどの伸び。終い失速しましたが、やはり復調しています。今回、後方待機が決まりそうになくて。9.エイシンスポッター前走・京阪杯は内枠勢が上位独占。スタートが遅く後方から。3.4角も内をロスなく回れず、展開不利で届かず。ただ、一列前にいたモズメイメイとの差も縮まりませんでした。前々走・スプリンターズSは600m通過32.1秒という異次元のHペース。縦長の馬群になりすぎて後方すぎる位置は不利でした。インをロスなく回ってきて、0.5秒差の9着。現状、上位とは少し差がありそう。3走前のキーンランドCと5走前・安土城Sは直線の追い風に助けられての好走。今の先行有利な京都では狙いにくくて。10.シャンパンカラー前走・チャンピオンズマイルは出遅れて最後方から。そのままインをロスなく回ってきましたが、離れた殿負け。昨年のマイルCは800m通過46.3秒のHペース。出遅れましたが、差し馬向きの流れに。直線もスムーズに外に出して差し切りました。昨年のマイルCは時計が1.33.8と稍重だとしても遅く、低レベル戦だったと判断しています。その後、古馬相手に通していないことからも現実的には買いにくくて。13.ダノンマッキンリー激しい気性の持ち主で、前走・スワンSは大外枠で壁が作れないであろう点を嫌いました。スタート五分で自然と中団に控える形。600m通過34.0秒のHペースで、折り合いも付いたので結果的には展開が向いたとしか言えませんん。鞍上も「今日は枠と距離が良かったですね」と述べていました。前々走・キーンランドCは外を回されたとはいえ、伸びが一息でした。3走前・UHB賞は掛かり気味に先行。勝ち馬とは0.2秒差の6着と、悪くはない内容でした。マイルCに関しては1F長くもあったので参考外。4走前・ファルコンSはHペースで後方待機がハマった形。それでも1.20.2なら悪くはありません。今回のカギは今の京都。明らかに先行馬有利で、差し脚質でハマるかどうか疑問です。14.オフトレイル前走・スワンSは出遅れ。行く気も見せず後方から。600m通過34.0秒のHペースで、武豊騎手の好騎乗がハマった印象です。今年のスワンSはペースが速かった割に勝ち時計が1.20.5と遅く、低レベルだったと見ています。今の京都では位置を取りたいところですが、武豊騎手が競馬を変えてくる可能性は低くて。16.ナムラクレア前走・スプリンターズSではずっと乗ってきた浜中俊騎手から横山武史騎手に乗り替わり。五分のスタートを切って後方から。ラチ沿いには潜り込めず、内から2頭目のところを走りました。直線で大外に持ち出すと凄まじい脚で差を詰めてきました。終いは11秒台前半だったはず。600m通過32.1秒という異次元のHペースでしたが、縦長馬群になりすぎて本馬の位置は後ろ過ぎたか。スプリンターズS組では一番強い競馬をしています。前々走・キーンランドCは新興勢力のサトノレーヴが強いので単穴まで評価を落とした形。内枠からロスのない競馬ができましたが、直線でインの狭いところをこじ開ける不利(不利を与えた側でもあります)。開いてからは2番手に浮上して差されましたが、直線の追い風が強くブレーキが掛かる形になったのは痛かったはず。鞍上は「スムーズに誘導できていれば勝ち馬とも際どかったと思います」と述べていました。3走前・高松宮記念時の中京はインが悪そうに見えて、インが伸びる馬場でした。内枠からロスなく回ってきたことで展開に恵まれてはいますが、終い11.6秒のところで鋭く差してきました。やはり1200mでは安定感抜群。1400mがカギですが、前哨戦仕上げだったという京都牝馬Sでも勝つ寸前の2着。桜花賞3着の実績もあります。今回、ルメール騎手が鞍上で人気になりそうですが、このメンバーでは先行できそうになく、嫌う価値はあると見て。17.レッドモンレーヴ前走・キャピタルSは最内枠から中団へ。いつもより位置を取りました。直線は内を突いて一度は先頭に立ちましたが、800m通過45.7秒とペースが速すぎたか、終いに甘くなって3着まで。この時に限らず、位置を取ると甘くなりやすいので、今回、前有利の京都はどうか。今年の京王杯スプリングCは600m通過こそ34.9秒でしたが、4F目も11.0秒と速いラップを刻んだため差し馬有利。差し切りましたが、ウインマーベルとは半馬身差。今回、展開が向きそうになく、ウインマーベルの方が上と見て。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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