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中山11R 有馬記念
注 ドウデュース取り消しの分で1頭足すならべラジオオペラに△だけど、点数増やしたくないならそのままで良いと思います。
今年の中山の芝は傷みが出ているとは言っても例年に比べれば綺麗な状態を維持できていると考えて良く、有馬記念での内枠>外枠の有利不利は例年以上に頭に入れて置くべき。
その中で人気馬想定となる各馬が内枠を独占したことで余計な人気を背負うことにはなるのだろうけど、それを加味してもその中から本命馬は選択するべきと判断。
その中で近走から最もパフォーマンスを伸ばせる余地を残しているダノンデサイルが本命。
【出走馬全頭見解】
1ダノンデサイル
前走の菊花賞では内枠で好発を決めた事が逆に仇となってしまった感は強かった馬で見直し可能な1頭。道中で捲りが入った事により内で閉じ込められズルズルとポジションを下げる格好になってしまい、仕掛けるタイミングを完全に見失ってしまった。
3.4コーナーで各馬が加速踏む中を待たされる不利が余りにも大き過ぎたし、外へと切り替えてギアチェンジ踏むも既に直線で抜け出した馬を差し込むには物理的に無理な位置。上がりも使ってはいるし、レース半ばの反応は休み明けの影響もあったのかもしれないけど、それは上積みを残していたと好意的に考えるべき。
今回は最内枠に入ったのでまた同じような競馬をする下ブレは有り得るかもだけど、能力的には近年の日本ダービーの中でも最高峰であったと思える年で勝ってる訳だし、暮れのグランプリに入っても一切の見劣りはない。
2ドウデュース 出走取消
この馬に関しては散々見解を書いてきたので特筆するべき部分も無いのだけど、ラストランで過剰人気は必至ではあるし、最後の最後まで△でお茶を濁すのがベター。そもそもダービー以降は一度も本命打っていないのだから、このタイミングで評価を上げる理由も無いし、昨年勝ち馬、ラストラン、有馬記念の武豊、内枠と人気を押し上げる要素がてんこ盛り過ぎて、逆に飛んでくれた方が馬券的な意味合いでは嬉しいまで。
まあオッズなど考えず少しだけ違った角度からの評価をするなら、前走ジャパンCの競馬も強かったけど、天皇賞・秋のパフォーマンスがダービー以降は最も強かったと見ているので、やはり距離としては2000m辺りがベスト。要訳するならば昨年の有馬記念や今年のジャパンCは適性外の中を馬のポテンシャルで勝ち切っているだけど、1人気とはいえ相当な綱渡りをしている。
それで断然人気ならやはり本命を打ちたくなる程では無いかなと。
3アーバンシック
近年有馬記念での見解を書く時は毎回触れているのだけど、このレースでは騎手の善し悪しを予想へ反映させる時のパーセンテージは上げるべきとは思っており、特にルメール騎手が相応の可能性を持っている馬に乗ってる時は必要経費だと考えて重めの印を回すべき。
特に近年の有馬記念では後半使える上がりに関しては速い方がメリット大きく、後半の上がり勝負の比重は大きくなっている。
当馬は不器用な部分で位置を落とす事が多くてポテンシャルの高さをレースで発揮するのが難しい馬。ただルメール騎手へと乗り替わってからは馬の引き出しを十全に引き出す事が結果へと繋がっており、2走前のセントライト記念でロス無く回ってからのチョイ差しの競馬ができるのであればここでも十分に勝ち切れる可能性は持った状況下での出走となる訳だし、それをやるに適した枠を引けた。
4ブローザホーン
陣営も有馬記念を最大目標に逆算して使ってきたとのコメントではあるので、ここに合わせてまだ状態面の上がり目は残していると思える1頭。
なので今回人気落ちで買えるのは妙味の部分では強調材料と考えて良いとは思うし、個人的にも印は打ちたい感はある。ただGI勝ちを決めた宝塚記念が馬場含めてこの馬にとっては条件が揃い過ぎていたのも確かな訳で、天気予報通りの良馬場であれば前走何もできずに終わってしまった所からの一変まではどうかも。
5ベラジオオペラ
例年に比べれば軽さも残る馬場はこの馬にとってはプラスだと思うけど、想定段階のオッズを見るとそれがしっかりと買われる要素には含まれていそうではあるので、人気相応程度の評価からははみ出ないか。
今年の有馬記念は別段穴馬から狙う訳ではないので、中途半端なオッズの馬を如何にしてカットするかのレースとも位置付けており、この馬の買い要素がオッズ相応程度なら無理して触るまでの引き上げはしたくない。
6ローシャムパーク
今回コンビを組むマーカンド騎手はこれまで折り合い部分よりもポジション意識などの高さを活かした騎乗が目立った騎手だとは思っていたけど、今年の短期免許で来日してからはその部分も維持しながら、芝の中距離戦など折り合いも必要なレースでは控える形もこなせるようにはなっているので、以前来日した時に比べるとシンプルに騎乗技術が向上したのでは?と注目している。
ローシャムパークは折り合い部分に課題を持っている馬なので、前走のルメール騎手からの乗り替わりは大きなマイナスだと思う反面、世間の評価ほどマーカンド騎手は折り合わせる競馬ができない訳では無いと個人的に思っているので、その辺でオッズが甘くなるのであれば押さえても。
ただ器用にイン付くタイプの馬キャラではないので、有馬記念の舞台となる中山芝の2500mはベストとは言い難い。その中で圏内狙うのであればパフォーマンスの更新は必要になってくるのもあるし、回しても△以上の評価までは至らず。
7スターズオンアース
基本的にはストライクゾーンの広い馬なので、Sペースからの瞬発戦となった前走のジャパンCでも一定の見せ場は作って良かった馬だけど、その中を7着とした内容からは休み明けの影響よりも衰えを感じてしまったので、今回上位人気の次に人気するグループに留まるのであれば別段目の行く馬とは思えず。
昨年このレースで2着とした時よりも能力下降線の想定とルメール騎手では無いって部分は世間が考えているよりもパフォーマンスを落とす要因だと見ているのでここは手が回らず。
8レガレイラ
今年のエリザベス女王杯は評価していたレガレイラ、ラヴェル、ホールネスなどが上位には入ってくれたけど、あくまでもそのメンバーの中での評価ではある。
レースレベル自体はどちらかと言うと低いGIの部類ではあったし、その中での5着ならば有馬記念では通用しないって見方が一般的なのかなと。ただこの馬に関しては当日絶不調だったルメール騎手が直線もぶつけられる不利で伸びない進路を選択と最大級の下ブレを引いていたとは見ているので、結果的に今年のレース全てに置いて今の所能力を出し切れていないと判断。
それならば前走の段階からの買い要素は継続するべきとは思っており、皐月賞、ダービー、ローズSが過剰人気の1番人気、前走のエリザベス女王杯が正当な1人気、今回の人気落ちならば妙味のある中穴馬と寧ろ狙うべき場面。
9ディープボンド
前走の京都大賞典は時計は出ていたとはいえレースの質自体はタフ寄りとこの馬に向いていた部分もあった。それをSペースで追走負けを貰わずに立ち回れたのはメリットの部分が大きかっと思うし、脚力のある差し馬が多くいるメンバー構成では切れ負けを貰う可能性が高まるので強気の評価はできない。
10プログノーシス
中山の舞台が合うイメージは湧かない馬ではあるのだけど、相手なりに走れるタイプの馬ではあるし、昨年の天皇賞・秋ではイクイノックスと0.6差、今年の金鯱賞ではドゥレッツァを0.8差の完封と能力の高さを見せている。
今回三浦騎手への乗り替わりでオッズが急落するのは目に見えており、目を瞑る部分は増えるもののGI級の馬が中穴想定ならば押さえるべきか。
11ジャスティンパレス
先程触れたレガレイラ同様に中々に力を出し切れるレース運びのできない馬ではあるけど、天皇賞・秋やジャパンCで掲示板確保のレベルにはいる馬で穴をあけてきても驚かない。
ただ今回に関してはこの馬までフォローする余力は無いとも見ており、軸馬が人気サイドからの選択した部分も含めてギリギリ無印の評価に留めた1頭。
12シュトルーヴェ
目黒記念で見せたパフォーマンスは強かったものの、結果的に能力を発揮できる騎手が乗らない事にはパフォーマンスの平均点が低くなる部分は否めずではあるので、今回は買い要素を強く求められず。ただ後半の脚はある馬なので、上位勢が壊滅の所をぼた餅的な差し込みで穴あける可能性くらいは模索しても。
13スタニングローズ
今年のエリザベス女王杯のレベルに関してはレガレイラの所でも触れているけど、緩い流れを下り坂で完璧な加速踏んで抜け出したように、あくまでもCデムーロ騎手の騎乗が完璧だった分で得た勝利だと割り切っているので、今回評価をしたいタイミングではない。
日本のレースや馬質などの相性がCデムーロ騎手>ムーア騎手と評価付けしているのも加味。
14ダノンベルーガ
天皇賞・秋の時にこのレースがベストと触れている以上2000mよりも距離を伸ばすタイミングで買う要素見当たらず。その天皇賞・秋も見せ場無く後退してる訳だし、馬のメンタル的にも大きな上積みを望みにくい。
15ハヤヤッコ
上がりの掛かった前走がこの馬には展開としてもハマった1戦ではあったので、一線級を相手にした場合の見劣りは否めず。
16シャフリヤール
香港からスライドしての有馬記念となった部分は気になるけど、昨年の有馬記念ではドウデュースから0.3差の5着と今年の出走馬の中では能力的な位置付けがスターズオンアースやジャスティンパレスとそう変わらない中で人気だけはしないのは魅力。
ジェラルディーナもそうだけど、外枠からの競馬でGIを勝てる騎手だとは思うし、スタニングローズやダノンファンタジーなど馬の能力を底上げできる。
昨年もスターズオンアースが大外枠から乗り手の手腕で好走をもぎ取っており、今回そのパターンを作れるスタートラインには立っていると考えれば買える馬。
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