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先週の阪神JFと同じ京都芝1600m外で行われる2歳G1。先週は距離短縮で脚を溜める競馬をした差し馬の1〜3着独占で、今週もこれを狙うファンは多いだろうが、先週の阪神JFはレース前に雨が降った影響で馬場が重くなり、また牝馬限定戦にしては速いペースで進んだために、距離短縮馬の差し馬が台頭したレース。一方、朝日杯FSはそれほどペースが上がらないメンバー構成で、レース前に雨の予報も出ておらず、脚を溜めた馬が先週ほど走ってくるのかは疑問だ。
馬場改修工事以降、京都芝1600m外で行われる2、3歳戦は仕上がり早でスピードの持続力を活かせるアメリカ血統の影響を受けた馬の好走が多く、先週とは違うアプローチが必要と考える。
それらを踏まえて本命はアドマイヤズーム。モーリス×母父ハーツクライという血統で、母系はカポーティ、コンキスタドールシエロとアメリカ血統が重ねられた馬。その血統背景もあってレースでは行きたがるところがあるのだが、このともすれば前向きすぎる気性が今の京都では有利に働くとみる。
土曜日の京都芝外回り戦は、先行から直線に向いたところで馬場のいいところを選んで走る馬が好走しており、内枠からかかり気味に先行できる本馬のアドバンテージが発生するのだ。力のいる馬場で、父にロベルト系モーリスを持っている点も評価できる。

そして対抗評価にはミュージックマイル。ローテーションは距離短縮になるが、そもそも本馬は距離短縮が得意なリオンディーズ産駒で、距離延長を重ねて勝ってきているのは能力の高さゆえという可能性が高い。母母父はフレンチデピュティと日本の芝マイルが得意なアメリカ血統。なぜか今季は先行か中団前目にこだわった騎乗をするC.デムーロ騎手の騎乗が今回はハマりそうなのも好材料だ。

単穴はアルテヴェローチェ。前走でハイペースのサウジアラビアRCを差し切り勝利。今回は前走よりも速くなる要素が見当たらず、実質的に距離延長のようなもの。本馬自身にとっては前走よりも楽な競馬で、上記2頭逆転の目は十分にある。