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Mペース想定:枠不問・差し有利中京芝2200mの多頭数は差し馬有利。初角までの距離が514mと長いコースなので、枠の有利不利は少ない。差し脚に秀でる馬を狙います。
◎16.ナムラブーニン既走馬相手の初戦で楽勝したナムラブーニン。続くあずさ賞は超が付くほどのハイレベル戦で、勝ち時計1.58.0だけでも素晴らしいのにL2は11.4-11.0の極限とも言える加速&余力ラップになりました。ここに出走のジェロニモスに0.1秒先着を許していますが、上がり33.8秒を使い、本馬も終い11秒台前半でまとめての5着なら上々です。前々走は「エンジンのかかりが少し遅いので距離延長」という話。ですが、2600m戦で序盤に13秒台が続く超Sペースになり、ひどく引っ掛かってしまいました。それでも3.4角では勝つかという手応えでしたが、直線は伸びきれず。前走は1800m戦。1000m通過60.5秒なら差しも決まる展開でしたが、エンジンの掛かりが非常に遅く、終いの伸びは一番。鞍上は「今日は綺麗に折り合ってくれたのですが、距離不足なんですよね。大きい競馬場の方が、いいのかもしれません」と述べていました。その点、直線の長い中京芝2200mは距離的にも直線の長さ的にもほぼベスト条件でしょう。多頭数の中京芝2200mはJRA屈指の差し有利なコース。人気馬に逃げ・先行タイプが揃っているのも魅力的で、差し馬をセットで狙うことで十分な配当を狙えます。夏負けで休んでいたそうで、牧場でケアしていたという話。4本のみの追い切りで内3本が一杯追い。時計が出ないのはいつものことなので不安はありませんが、3本も一杯で追っているのは仕上げ面で正直、不安が残ります。ただ、初戦時と前々走の追い切りでも一杯追いが多く、ズブさの残る馬なので一杯で追った方が良いのかもしれません。
○12.ミッキーキャンバス屈腱炎で1年8ヶ月の休養明け。10月から13本も時計を出しており、乗り込みは入念です。1週前には坂路で52.3秒、終い11.9秒という素晴らしい追い切りを消化しています。前走・ゆきやなぎ賞は2400m戦だというのにL5が58.2秒の余力ラップになったハイレベル戦。1着サトノグランツ、2着サヴォーナ、3着ブレイヴロッカー、5着マイネルメモリー、7着スマートファントムがオープン入りしています。レースではスタートを決めて、行く気を見せずに中団インに待機。直線では反応が悪く、追って追ってしぶとく伸びてきました。現オープン馬らを相手に0.2秒差4着なら地力自体は1勝クラスに留まるものではありません。やはり屈腱炎明けがカギ。こればかりはやってみなければ分からないでしょう。
▲7.グラヴィス父ハーツクライ✕母ラヴズオンリーミーという良血馬。世代屈指のハイレベル戦の1つ、つばき賞で0.4秒差の5着、プリンシパルSで0.5秒差7着なら1勝クラスは勝てる馬。それを思えば、その後の2戦はあまりにも案外でしたが、初ブリンカーで挑んだ前走で巻き返しました。スタート五分で序盤は後方から。行きっぷりが良すぎるくらいで、3.4角ではもう先行集団へ。2頭に敗れましたが、1着モズマーヴェリック、2着パンジャは共に1勝クラス上位の3歳馬。相手も強力だったので、3着でも十分に好走だと言えます。今回、陣営は「ブリンカーは効いていましたが、手前を替えていませんでしたね。ジョッキーの話では距離がもっとあってもとのこと。今週も手前を替えませんでしたが、1ハロン延びて、そういった面が改善されれば」と述べています。ハーツクライ産駒なら距離が延びても問題はなさそう。前走通りに走れれば。
他。3.オルトパラティウム:前走は中京芝2200m。1000m通過61.4秒での逃げ。その後、勝ち馬がマクってハナに立ちました。「1-1-2-2」は逃げ馬のような通過順ですが、直線入口では4番手付近で差し馬のような形でした。最後にグイッと伸びて2着確保。ただ、相手が小粒で、勝っておきたかったところでしょう。前々走は1000m通59.0秒のHペース。5番手付近を追走。ランスオブクイーンがマクってきたタイミングで動いて先団へ。相手が悪すぎましたが、0.4秒差なら強い競馬をしています。力は認めるものの、今回は先行脚質を嫌います。3位内の上がりを1度も使えておらず、上がり35.1秒が過去最速。控えて味が出るタイプでもなくて。13.デザートスター:おそらく人気になりません。14.ダイヤモンドレイン:未勝利勝ちはL2を11.3-11.4の余力ラップで逃げ切り勝ち。続く1勝クラスは1000m通過60.6秒で逃げて、残り200mを過ぎてから大きく失速。距離のような負け方でしたが、一応、こなしている以上、早めにプレッシャーを掛けられた分でしょうか。前走はメンバーレベルが極めて低く、逃げて3着では評価に値しません。今回、同型もいて。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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