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展望:Mペース想定:外枠有利・差し有利福島芝2000mはHペースになりやすく、差しの決まりやすいコース。Sペースになったとしても2000mと長い距離&馬群が凝縮しやすいため、差しはいずれにしても決まりやすいと言えます(縦長馬群になると差しが決まりにくくなる)。ここはベラジオソノダラブ、ウインシュクランらが引っ張るか。Hペースにまでなるかは疑問も、差し馬から狙うのが妥当。土曜の馬場は、1200mなら内枠先行馬も残せていましたが、2000mなら外差し決まるはずで。
◎11.ダンディズム小回りでマクり性能の高さを生かすタイプ。前走・ケフェウスSはその意味では苦手な中京芝2000m。中団から運び、4角では2着マキシの後ろに付けましたが、超高速馬場で速い上がりが求められる競馬では厳しく0.8秒6着まで。前々走・七夕賞は出遅れたものの、押して5番手から。1000m通過57.3秒のHペースの中、4角出口ではや前に先頭に。ただ、ペースが速すぎました。3頭に交わされて4着まで。これまで位置を取れない馬だったので、収穫ある内容でした。超Sペースで後半3F戦になった目黒記念は明らかに不向きな展開・位置取り。直線も進路ができるまで時間が掛かりましたが、上がり33.3秒で0.3秒差の6着に来たのは驚き。できることが増えているイメージで、ここも堅実に走ってくるはず。週中時点で本命予定でしたが、枠も良いところを引けました。
○3.ドクタードリトル前走・京都大賞典はHペースの中、後方から。外を回して3着メイショウブレゲとほぼ同じ脚で最後まで伸びています。6着とはいえ0.3秒差なら僅差。前々走・関ヶ原Sは1000m通過59.4秒のHペース。後方から。4角で馬群が凝縮して前を射程内に。直線で進路を探すところがありましたが、道ができるとあっさりと3馬身千切りました。馬券を外した3.5走前はハイレベル戦。前走は2400mを危惧していたくらいなので、走り慣れた2000mなら崩れない。
▲4.フライライクバード前走・ケフェウスSは1000m通過60.8秒。超高速馬場を考えればやや遅め。逃げたベラジオソノダラブが3着に残したくらいです。促して2番手を確保したルメール騎手の好判断。それでも4歳トップ層の馬だと思っているマキシを封じ込めているのだから力は確かでしょう。福永祐一厩舎に転厩した前々走・関越Sはインの3番手を追走しましたが、1000m通過58.3秒は超高速馬場だったことを踏まえても速く、差し決着を誘発。前目から0.7秒差6着なら悪くない内容でした。3走前・白富士Sは勝ち時計1.57.2が速く、L5の57.8秒も優秀な数字。L2は11.4-11.4の持続ラップで、これは勝ったロードデルレイ、2着バトルボーンが強すぎただけ。0.4秒差3着でも十分に評価できます。昨年の関越Sからせん馬になりました。以来、ほとんど差のない競馬ができています。先行馬で狙うならこの馬。控えても競馬はできます。
△7.タガノパッション前走・新潟牝馬Sは外差し馬場。少し後ろ過ぎたとはいえ、悪くはない位置だったはず。全く伸びず。休み明けも響いたか。陣営によれば「更に気難しくなっていて、前走はポケットから発走地点まで行きたがらなくて……。それでポケットからのスタートを選んだ」という話。2.3.4走前は明らかに動くのが早すぎました。5走前・中山牝馬Sは超Sペース。内をロスなく回り、後方から上がり最速で0.3秒差5着。やはり力は確かでしょう。6走前・愛知杯は1000m通過57.4秒の超Hペース。インで上手く溜めて、最後は早めの競馬をしたミッキーゴージャスの半馬身差まで差を詰めました。2000m守備範囲で、差し脚質もプラス。時計の掛かる馬場もプラスな上に52キロ。買いでしょう。
☆6.アラタ前走・七夕賞は1000m通過57.3秒の超Hペース。後方インで溜めて、3.4角も内目をロスなく回ってきました。直線は内から外に出しながら伸びてきましたが、0.7秒差7着まで。前々走・金鯱賞は1000m通過58.4秒の超ハイペース。スタート後は出していこうとしていましたが、周りが速いので控える競馬に。インで溜めて、直線も最内を狙いました。ほぼ完璧に乗れての5着という印象。前々走・中山金杯は先行態勢に入ったものの、初角でゴチャ付いたことで後方まで下がる不利。不利を受けた馬が複数頭いましたが、その中でも最も致命的だったと言えます。直線でも最後は前が狭くなりました。13着とはいえ、0.7秒差と大きく負けてはいません。33.9秒の過去最速上がりをマークした点は評価。斤量が58キロから57.5キロに減ります。陣営が「今回はより積極的な競馬で臨む予定」と述べている点は不安も、Hペース耐性の高い馬で、消す訳にはいきません。
☆15.シーズンリッチ前走・オクトーバーSは控える作戦だったそう。折り合いを欠く馬なので、馬の後ろに入れて折り合いを付ける作戦だったのでしょう。その点は叶いましたが、縦長馬群すぎて後ろ過ぎる位置取りが不利に。直線はそれなりに伸びてはいますが、他馬と上がり面で差が付かず、ジリジリという形に。前々走・メイSは高速持続戦の縦長馬群で、こちらも届かない位置に。33.8秒の脚は使っていますが……。上がりに限界があるので、福島コースはプラス。後方から運べば、穴であっても。
☆16.シリウスコルト前走・小倉記念は1000m通過57.6秒のHペース。コスタボニータから少し離れた3番手から。流れには乗れていましたが、直線伸びず。超高速馬場は不向きか。前々走・ラジオNIKKEI賞は最内枠。1000m通過のHペースの中、中団インで脚を溜める是好の展開。3.4角もロスなく位置を押し上げて、逃げていたメイショウヨゾラを競り落としました。最後はオフトレイルに差されてしまいました。恵まれたとはいえ、1.45.3は好時計。勝ったオフトレイルがスワンSで2着に好走。54キロなら本馬もやれそうです。
以下は無印の馬について。
1.フェアエールング前走・STV賞は1000m通過61.7秒のSペース。インの先団でロスなく乗れての勝利。直線で少し待たされる場面はありましたが、ほぼ上手くいきました。53キロ&展開にも恵まれての勝利。前々走は外伸び馬場の最内枠。先行も不利な流れでした。52キロは魅力ですが、3勝クラスで苦戦し続けていた馬。先行脚質もマイナスで、速い上がりに対応できるタイプでもありません。見送りが妥当か。2.エンパイアウエスト前走・函館記念は逃げようと出していきましたが、行き脚が鈍く、他馬にも寄られて後ろからに。自分の競馬ができなかったので参考外でも。前々走・パールSは5F通過61.9秒のスローを2番手から。本命を打っていましたが、もう少し楽に勝ってほしかったのが本音です。3走前・野島崎特別は1.58.2の好時計勝ち。2着に下したシランケドはエリザベス女王杯でも上位人気が予想されていた馬。この比較からは重賞でも通用しそうですが、逃げ・先行馬不利な展開になりそうで。5.クリノプレミアム長期休養明け。前走・中山牝馬Sは600m通過37.4秒と非常に遅くなりました。外差し馬場の中、本馬はインの好位で脚を溜めていましたが、勝負どころで外からマクっていく馬が多く位置を下げました。直線は一列前のシンリョクカを追いかける形。シンリョクカに最後は離されていました。前々走・小倉大賞典は馬場が回復してしまい、勝ち時計が1.45.1。比較的ロスなく立ち回って6着でしたが、流石にこの時計には対応できません。3走前の中山金杯も同様。馬場が速すぎましたが、0.4秒差なら頑張っています。福島は得意としている馬。長期休養明けと、7歳で多少衰えも見えてきている戦績がカギ。8.ベラジオソノダラブ前々走・ケフェウスSは超高速馬場で1000m通過60.8秒の逃げは実質的にSペースでしたが、L5は57.4秒と速く、本馬は58.0秒でまとめているはずです。前走・オクトーバーSは1000m通過58.3秒のHペースも、大きく失速して殿負け。前々走の好走は53キロ含めて恵まれたのは確か。馬場も馬場だったので前々走をどこまで評価して良いかが疑問で。9.ギャラクシーナイトダート中心に使ってきた馬。前走・オクトーバーSは1000m通過58.3秒のHペース。縦長馬群で差し馬が間に合わないレースになったので、離れた5番手はほぼベストの位置だったか。先に抜け出したボーンディスウェイとの差は付かず離れずのまま2着は確保。速い上がりは使えないタイプなので、上がり34.8秒で残せるタフなレースになったのも味方しました。前々走・レインボーSは1000m通過59.0秒。超高速馬場&直線の追い風の強い日でしたが、前の馬も残せる馬場ではありました。こちらも上がり34.3秒で残せる展開になったのが良かったと言えます。相手にも恵まれており、重賞で通用するかは疑問で。10.ウインシュクラン前走・阿武隈Sは1000m通過60.9秒の厳しくはない逃げ。最内枠からロスなく逃げられました。12秒前後が続くラップで、勝ち時計は2.00.6。これでは通用しないでしょう。2勝クラス勝ちも1000m通過61.5秒のSペースに持ち込んでの逃げ切り勝ちで。12.アスクワイルドモア長期休養明け後、良いところがありません。見送り妥当で。13.ショウナンマグマ前走・カシオペアSは外差し馬場&1000m通過58.1秒のHペース。展開不向きでした。前々走・京成杯AHは前に行きたかったそうですが、他馬が速くて中団からに。超高速馬場&直線の追い風が強く、上がり33.9秒を使っても圏外でした。適性不向き。好走した福島民報杯は1000m通過60.0秒で前も残れる流れ。2番手から運び、4角で先頭に。ゴール寸前まで先頭で、最後、一気に3頭に交わされてしまいました。この時のように緩めの流れを先行できれば良いですが、今回、付いていくタイプ多めで、2番手確保も大変そうで。14.サトノエルドール前走・オクトーバーSは促して中団インへ。縦長馬群で後ろ過ぎる位置は不利だったので、鞍上のファインプレーでした。道中はインをロスなく回り、直線も少し外に出しただけ。3着に浮上したのは立派ですが、好騎乗&相手が小粒だったのが味方しました。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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