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展望:Sペース想定:外枠有利・先行差しフラット土曜の東京芝は外枠の差し馬が優勢。日曜は乾くでしょうが、雨中の開催のため、馬場のインは痛み具合は大きかったはずです。乾けばインもそれなりに使えそうですが、それでも外枠が有利。スタート後に上り坂を通過するため、Sペースになりやすいコース形態。メンバー的にもジャンカズマの単騎逃げが濃厚。前の馬が恵まれやすい展開、差しの利きやすい馬場と、少し判断が難しいですが、前の馬を中心に狙います。
◎16.ショウナンバシットウマい馬券で4度本命を打っている通り、高く評価している馬。レコードの神戸新聞杯で0.4秒差、上がり3位の33.2秒は優秀。1つ上の着順のスマートファントムが天皇賞(春)で4着しています。L5が57.2秒と速くなりましたが、L3・L2が10.7-10.9と速くなりすぎたことで、かえって脚の持続力が求められました(※人間も100%の力で走るとすぐバテますが、80%の力なら比較的、長く走れます。このレースの場合、100%の脚を要求されたので如何にバテないかが問われています)。神戸新聞杯組がその後、あまり勝ち切れないのは瞬発力でやや劣るから。今回は東京芝2500mで雨の影響も少なからず残る馬場。Sペースの後半3F戦にならなければ、持続力も必要です。多少早めにペースアップするはずで。前走・タイランドCは札幌最終週の外差し馬場。先行脚質を嫌いました。3角はインの動けない位置にいて、外から被せられてピンチかと思いましたが、上手く進路が開くと手応えよく進出。2着ゴールデンスナップに差し切られそうでしたが、二枚腰を使って押し切りました。3着には5馬身差を付けており、かなり高く評価して良い内容でしょう。前々走・札幌日経オープンは馬場がまだ良く、先行してすんなり押し切り。3走前・巴賞は大外枠で初角や3.4角ではかなり外を回されましたが、直線は馬群をさばいてよく伸びてきていました。2着と0.3秒差ですからそう負けてはいません。終いの伸び脚も他の差してきた馬と互角でした。4走前・メトロポリタンSは3番手以下を引き離しての2番手。5F通過60.5秒は2400mとしては速め。残り1000m付近から馬群が凝縮してきて、直線は切れ負けしたかなという内容。L2は11.2-11.6でしたが、止まったというよりもジワジワと離されていく形でした。勝ったバトルボーンは、G1級だと考えているロードデルレイと0.1秒差の競馬をした馬なので順当勝ち。2着レッドラディエンスは七夕賞の勝ち馬。3着シュヴァリエローズもその後、目黒記念2着、京都大賞典勝ちと、結果的に相手も強力だったのだと分かりました。先行できて、速い上がりにも対応できるタイプ。馬場も問いません(少し時計が掛かった方がベター)。陣営は「春から夏にかけてトモの緩さが解消、良くなってきたよ」と述べています。力を出せる明確な理由がある以上、今回切らえません。内にいるジャンカズマを目標に追いかけていけば良い好枠。ここは俄然買いで。
○13.サヴォーナこちらは神戸新聞杯2着。高い持続力が求められたレース。瞬発力はやや劣るものの、先行して34秒台は使えるはずで。前走・オールカマーはイン前有利の馬場・展開。先行しておきながら、前のアウスヴァールとリカンカブールを捉えられなかったのは不満が残りますが、外を回された分も多少響いたか。前々走・函館記念は最内枠を引きましたが、鞍上は早めに外に出しており、内枠を生かせない競馬に。3.4角はかなりの外目を回しながら最後は一番の脚で追い込んできましたが、3着にハナ差届かず。騎乗ミスと言っても差し支えないでしょう。3走前・天皇賞(春)は出遅れからリカバリーして好位へ。直線入口では馬券内もありそうでしたが、ペースが速かったこともあり、差し馬勢に交わされて6着。ペースを思えば十分に強い競馬。本命を打って悔いなしでした。比較的速い上がりにも対応できるタイプで、位置も取れます。4走前は稍重が響いての敗戦。良馬場ベターですが、日曜には良馬場まで乾くでしょう。
▲12.ジャンカズマ前走・大阪-ハンブルクCは桜花賞前日の外差し馬場。1000m通過62.1秒のSペースで逃げましたが、伸びないインを通して0.6秒差は思いのほか通用したなという印象です。上がりの出る馬場だったとはいえ、L5の58.3秒も優秀。前々走・阪神大賞典は差しが利きにくくなる阪神の道悪馬場。Sペースの逃げながら、早めに並びかけてきたディアスティマを封じ込めて、残り200mではまだ2番手。そこから止まりはしたものの、見せ場のある内容でした。サヴォーナ、メイショウブレゲと差のない結果で、外を回されるロスの響いたショウナンバシットに先着。3走前・万葉Sはビジンにハナを譲りましたが、途中からハナへ。その後、またビジンが並びかけてくる出入りの激しいタフなレース。残り数十メートルまで先頭を死守する強い内容でした。昨年に関しては先行馬に厳しいペースに。今年はSペース濃厚で、他に逃げ馬不在。差しが利きやすくなる馬場はマイナスも、道悪自体はプラス。展開利も見込めます。54キロ。Sペースの逃げを打って、後半早めにペースアップしていくのが理想的。大逃げも良いでしょう。ここでもやれるはずで。
△4.クロミナンス前走・目黒記念は超Sペースの後半3F戦。スタート後に位置を悪くしかけましたが、しっかりポジションを確保したのは鞍上のファインプレー。瞬発力勝負に対応しての3着。7歳ながらスピードに衰えはない模様。前々走・日経賞はマテンロウレオの大逃げを、好位追走組が早く追いかけすぎたという印象。勝ち馬と似た位置にいた本馬は展開有利でしたが、2.31.5で走破しているのは速い。勝ち馬が馬群を割ってロスを防いだ分、外を回したこちらが届かなかったという印象。3走前・AJCCは終いが13.1秒と掛かり、レースを引っ張った前2頭までは展開不利だったと考えています。本馬は3.4角で手応えがなくなったとルメール騎手が話しており、少し前から離されましたが、直線ではまた伸びてきました。内目を通したのは不利で、価値ある3着でした。4走前はL2が10.9-11.2。この流れを差し切ったクロミナンスは2F連続で10秒台を使っています。瞬発力勝負でも持続力勝負でも堅実で。戸崎圭太騎手に乗り替わるのはマイナスも、リーディング上位の騎手。有名どころが海外に行っているので、さほど気にしなくても。
以下は無印の馬について。
1.ミクソロジー前走・オールカマーは陣営が「休みが長くなり、早めにトレセンで乗ってきましたが、思ったより良化がスローですね。特にここ1週間はあまり変化を感じません。実戦を経験してからでしょうか」と弱気。11着とはいえ0.8秒差。上がり34.1秒はメンバー2位タイでしたが、どの馬も上がりはどっこいどっこいで、ラップ的にも超凡戦。長期休養明けで脚を使えたからといって評価するのは罠な気配がします。前々走・ダイヤモンドSは11秒台のラップの少ないタフなレースに。道中はインで、2着馬ヒュミドールを前に置く形。3角から徐々に外に出していき、目標にしていた3着馬シルブロンを差し切り。内をロスなく立ち回った2着馬も差し切ってレコード勝ちを収めました。万葉Sもレコードで、スタミナの豊富さに関しては明らか。33秒台の上がりを使ったことのない馬なので、距離が延びたりペースが流れたりするところで買いたい馬。Sペース想定のここは見送りが妥当で。2.メイショウブレゲ前走・京都大賞典は600m通過34.4秒のHペース。中盤に大きく緩み、これは前がバテやすく差し馬向きの流れ。出負け気味のスタートからすぐ後方インで待機。展開ドハマリした感が強くて。前々走・目黒記念は後半3F戦に。後方インで溜めて4角で外へ。上位の上がりを使ってはいますが、さすがに届きませんでした。3走前・天皇賞(春)はすぐに最後方まで下げました。陣営の意図は分かりませんが、着を狙ったような競馬でした。3.4コーナーでもインで我慢。直線で内を突き、バテてきた馬を交わしただけの1.1秒差8着。万葉Sに関しても前がやり合ったことで展開がハマっています。展開不利だったジャンカズマに0.4秒先着。今回、ジャンカズマに向く展開になると見て。想定以上に差しの利く馬場ならあり得ますが……。3.ハヤヤッコ前走・タイランドCは札幌最終週の外差し馬場。L2は12.6-12.6と前も止まってはいますが、ショウナンバシットに離されての3着。まだやれるところは示しましたが、ショウナンバシットには力負けだった印象。前々走・函館記念は5F通過こそ59.6秒とまずまず流れていますが、逃げたアウスヴァールの離し逃げで、2番手以下はスロー。ハヤヤッコは後方から。3.4角では一番外を回される苦しい競馬に。終いまで伸びてはおり、負け方としては悪くない内容でした。3走前・大阪杯は最後方から。内前有利の結果になり、展開が全く向きませんでした。4走前・金鯱賞は5F通過58.4秒という超ハイペース。後方待機で展開が向いたとはいえ、力がなければ1.58.7では走れないでしょう。上がりの掛かった方が良い馬なので、東京芝替わりはマイナス。Sペースになりそうな点も不安で。5.フォワードアゲン前走・オクトーバーSはインをロスなく回って0.7秒差9着。前々走・巴賞はインをロスなく回ってくるものの、15着に大敗。あまり大きく負ける馬ではありませんが、さすがに衰えは隠せないか。上がりが掛かった方が良いタイプなので東京コースも疑問で。6.マイネルメモリー前走・ケフェウスSは出遅れ。1000m通過60.8秒でしたが、超高速馬場だったのでこれは実質的にSペース。インをロスなく回り、直線もインを突く競馬。最後はマイネルケレリウスに差されており、評価しにくい内容。前々走・テレQ杯はインで立ち回り、直線外に出す上手い立ち回り。1000m通過60.2秒と流れており、ほぼベストの競馬ができました。3走前は超高速馬場の京都。少し特殊な馬場で、持続力に秀でるタイプがよく来ていました。上がり最速で差し切る強い競馬でしたが、後方待機しかできない馬。展開が向かなければ。7.ペプチドソレイユ初芝。父コパノリッキー✕母父ワークフォースという血統面では芝のスピード勝負に対応できるか疑問で。8.ラーグルフ道悪マイナスの馬で、2-4走前は参考外。対抗を打った前走・オールカマーはアウスヴァールの逃げを他の馬が差せない凡戦。2番枠から手応え良く回ってきましたが、前を差せず、後ろからも交わされずという内容で評価は微妙。鞍上は「久々ですが、大分復調気配にあると思います。上がりの速い競馬が向かないなか、内からいい脚を使ってくれましたからね。頑張ってくれました」と述べていました。5走前・大阪杯は展開不利。6走前・中山記念は外枠で、後方の外目を追走。勝負どころでも外目をマクって進出する競馬でよく2着まで届いたなという印象。相当強い競馬をしています。まだ見限れず、2500mをこなせれば。今回、見送りますが、穴候補としてなら。9.タイセイフェリーク前走・昇仙峡Sはスタート後に促して中団から。1000m通過63.4秒のSペースだったとはいえ、L5の57.7秒は2400mとしてはかなり速く、ハイレベル戦だったという判断。最後外から伸びてきた本馬と、勝ったワイドエンペラー、3着ナイトインロンドンは高く評価。前々走・夕月特別は後方インで我慢。1000m通過61.3秒で前有利な流れでしたが、馬場の真ん中から差し切り。3着ランスオブクイーンが少し外に出しすぎた面はありますが、オークス5着馬を差し切るのだから強い。3走前は菊花賞2着ヘデントールの2着。こちらもラップ優秀。確実に力を付けてきており、格上挑戦ながら通用はしそう。Sペースなら位置も取れる馬。52キロも位置を取るのには良いでしょう。前目から速い上がりを繰り出せれば。穴候補として。10.マイネルウィルトス前走・目黒記念は超Sペースの後半3F戦。スタート一息で後方から。外からしぶとく伸びては来ましたが、さすがに上がり勝負では厳しい。前々走・日経賞はギリギリ3着を確保。マテンロウレオの大逃げを早めに追いかけ過ぎたという印象ですが、切れるタイプではないのでやれることはやったという印象です。3走前・AJCCは逃げたのが失敗。終い13.1秒と失速するラップで、展開不利でした。昨年はHペースがハマった印象。今年はSペースになりそうで。切れる馬ではないので、展開面の不利が大きくなりそうで。11.アドマイヤハレー前走・札幌日経オープンは出遅れて後方から。道中は外で、途中から動いていきたそうでしたが、鞍上は「久々の分か、動ける感じではなかったです」と述べていました。4角で激しく手が動いて、直線も伸びきれず。本質的に高速馬場向きだと考えているので、休み明け含めて参考外でも。前々走・日経賞はマテンロウレオの大逃げ。残り1000m付近でマクって位置を押し上げました。3.4角で馬群が一気に凝縮しましたが、マテンロウレオ自体は一定のペースで逃げていたので、これは後続が位置を押し上げたものでしょう。直線はマテンロウレオを交わせそうな勢いでしたが、残り200m付近で甘くなりました。L3最速戦で溜めていた方が良かったレースなので、0.4秒差なら評価。2500mは問題ないでしょう。3走前・AJCCは不良馬場で度外視。4走前は早めに前を捕まえに行く競馬。長く良い脚を使えています。力は足りる。位置を押し上げられれば良いのですが、今回は田辺裕信騎手。これまでマクっていたのは丹内祐次騎手。今回は後方待機になりそうで。14.セレシオン前走・新潟記念は発馬後手で出ムチが入っていたほど。4角で早めに手が動きながらもしぶとく伸びて、上がり最速の32.8秒でハナ差2着。前々走・関越Sは出負け。こちらもスタート後に促していました。3角終盤から外目に出していきました。5F通過58.3秒でしたが、超高速馬場すぎて前もなかなか止まらず。1.2着とは内外の進路差か。本馬もレコードに0.1秒差だから良い競馬をしています。この馬に関しては行きっぷりの悪さが不安。その点、距離延長は良いものの、今回、ペースが落ち着きそうで届くかどうか疑問で。15.アドマイヤビルゴ前走・札幌日経オープンは好発。1000m通過60.9秒と流れましたが、離れた3番手の好位置。4角で2番手まで浮上しましたが、そこまで。完全に失速しました。60キロも響いたとは思いますが、距離にも限界がありそう。最近はかつてのような勢いが見られません。近走で最も好内容だったケフェウスSは、鞍上が「折り合いもついて、流れに乗って運べましたが、4角手前からいい頃のような反応がなかったです」と述べていた通りの内容で。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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