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◎9.タガノシャーンス
主張する馬が少なく、先行馬有利の想定。
タガノシャーンスは長期休養明けの4走前、阪急杯2着のアサカラキングに真っ向勝負を挑んで返り討ちに遭いましたが、2.3.4着には差し馬が台頭したレースなので先行して5着ならよく粘っています。
再度休んでの3走前は1.19.5という、重賞でも通用するレベルの時計で2着。当時は600ｍ通過33.6秒のハイペース＆外差し馬場だったので、勝ったスカイロケットに展開が向いています。展開不利での2着は高く評価して良いでしょう。
前々走の負けが不可解ですが、マイルは1F長かった可能性も。
前走は上がり33.8秒でインから抜け出して押し切り。京都芝1400ｍはスローになりやすく、速い上がりが求められます。阪神芝1400ｍはハイになりやすく、上がりが遅くなりがちで求められる適性が逆。その意味で、上がり33.8秒を使えたのは収穫が大きいと言えます。
ここは展開利を生かして。

○16.ガロンヌ
本命を打った前走・葵Sは思いの外、位置を取れず後方から。上がり33.4秒で追い上げてはいますが、間に合う位置ではありませんでした。1200ｍのペースに戸惑ったという話。スロー想定のここなら位置は取れるでしょう。
前々走・橘Sは2F目以降、全て11.5秒以内で高い持続力と瞬発力が求められたレース。上がり33.4秒で差し切り、1.20.3で走破したなら通用するはずで。

▲8.ビヨンドザヴァレー
前走は600ｍ通過33.0秒の超ハイペース。中団から運んで0.2秒差の5着なら十分に強い競馬をしています。位置取り的には3着ユハンヌスの方が恵まれていたはず。0.1秒差は今回、展開利を生かして逆転できるでしょう。
前々走は「あまり速い上がりを使える馬ではない」ことを理由に嫌いましたが、得意としている京都。上がり33.9秒で2着に踏ん張りました。もう京都の高速馬場にも不安はありません。

他。
1.ユハンヌス：差し馬。前走は800ｍ通過47.1秒のスローでよく差してきましたが、ここに出走のサクセスアイに先着を許しています。今回、もっと相手が強力になります。前々走はレコード決着の中、0.1秒差ならよく走っていますが、600ｍ通過33.0秒の超ハイペースで展開が向いた側面も。基本差し馬で、ペースの緩くなりやすい東京芝1400ｍならまずまず位置を取れるタイプ。今回もスローになりそうですが、最内枠では外から先行馬に被されて位置を悪くするはずで。
12.ワイドラトゥール：前走は札幌最終週の外差し馬場だったとはいえ、少しあっけない敗退。桜花賞は大健闘の6着。道中インで、直線外に持ち出す好騎乗が光りました。正直、イマイチよく分からない馬というのが本音で、強いのか弱いのか……。紅梅Sはペースが遅すぎてあまり評価していません。位置を取ると甘くなるようにも感じているので見送ることにしますが、強い可能性もなくはなさそうで。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。