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◎2.ケイアイサンデラ元々、オープンでも通用すると思っていた馬。前走の3勝クラスはスタートから出していきましたが、他馬が引かず、3番手から。1000m通過59.2秒なら通常、差しの届く流れですが、先行して押し切ったのは強く、やはりオープンでもやれるのだと確信を持ちました。しかも陣営は「休み明けで余力残しの状態で勝てたのは大きいですし、使って確実に良くなっています」と述べています。前々走・目黒記念はレースメイクが悪く、楽に大逃げを打てたというのに後続を引き付けてしまいました。その結果、後半3Fだけの競馬になってしまい、これでは決め手に劣る本馬には厳しかったと言えます。3走前は600m通過が33.8秒、1000m通過が58.3秒のハイペース。その後緩めたとはいえ、L2を11.4-11.4の持続&余力ラップで0.2秒差3着に踏ん張ったのは驚き。ゴール前で狭くなるところがありました。基本、中緩み戦はスピードの加減速が激しく先行馬がバテやすいレース。このラップで走破時計の2.22.9はかなりの強者。京都は得意。上積みもあるそうなので、あとは鞍上が上手くレースを運べるかどうかだけ。バビットが飛ばすようなら行かせても良いでしょう。単騎の大逃げの形がベスト。
○1.サトノグランツ前走・目黒記念はドスローの3F戦に。本馬は好位イン。ロスなく乗れましたが、レース上がりの33.8秒は速すぎます。本馬も33.7秒で上がっているだけに評価を落とすレースではありません。ただ、いつもの勝負どころで手応えが悪くなる面が見られなかったのは好材料。陣営は「目黒記念あたりから馬がしっかり。夏を越して更に良くなってきた感じがします。追い切る毎に動きも上向き」とかなり前向きです。前々走・カタールのアミールトロフィーは先行策。勝負どころで手応えが悪くなるいつも通りの競馬で3着でした。レースレベルが分かりませんが、ゼッフィーロと1馬身と1/4差、ノースブリッジに半馬身先着なら悪くはないでしょう。日経新春杯は3F通過33.7秒、1000m通過58.3秒の超ハイペースですが、今回、ケイアイサンデラが近いペースで逃げる可能性があるので重要です。サトノグランツは少し離れた5番手を追走。ペースが速すぎて後半に加速するところがなかったので、手応えは悪くならずに進出できましたが、少し仕掛けが早すぎて、サヴォーナに差し返されたという印象です。ただ、ハイペースを追走しても大きくバテなかったことからスタミナの豊富さは見せました。高く評価している神戸新聞杯の勝ち馬。力上位で。
▲7.ディープボンド阪神内回りだと手応えが悪くなるので、下りで勢いを付けられる京都外回りが合っている馬。前走・宝塚記念は位置を取ることに期待していましたが、中位辺りになってしまいました。また、上り坂で位置を下げて、押して上がっていくという苦しい競馬に。参考外で構いませんが、テンの速度に陰りが見られたのは心配。前々走・天皇賞(春)はハイペースを先行。あの流れを3着に粘ったのならまだ衰えはありません。前走は2200mで600m通過35.6秒と普段より速いペースだったからだと考えれば、ここも当然買える馬でしょう。
△5.ジューンアヲニヨシ前走・新潟記念は2着セレシオンが上がり32.8秒を使って届かなかった通り、後ろ過ぎる位置は不利だったと見ています。好位置を確保したかに見えましたが、残り200mから失速。内にモタれていたので左回りが良くなかったという話。見直しはできます。前々走・目黒記念はインでどん詰まりに。度外視。3走前はケイアイサンデラを捕まえての勝利。スタートはやや出負けしたものの、押して4番手追走。結果的に2.3番手の馬がケイアイサンデラを追いかけてくれたおかげで、しっかり捕まえられる位置に付けられたことが勝因でしょう。4走前は一転して超スロー。1000m通過64.7秒も遅いですが、その後も13.3-13.3-12.6-11.8-10.9-11.0。ほぼ3F戦になり、決め手で他馬を上回ったという印象です。時計的に十分通用する馬で、ペースや馬場を問わずに頑張ってくれます。ケイアイサンデラと5度も同じレースを走っている馬で、単純な勝敗ではこちらが2勝。ケイアイサンデラが3勝です。3走前と7走前ではセットで来ているので、ここも2頭揃って来ることを視野に入れて。
以下は無印の馬について。
3.メイショウブレゲ前走・目黒記念は後半3F戦に。後方インで溜めて4角で外へ。上位の上がりを使ってはいますが、さすがに届きませんでした。前々走・天皇賞(春)はすぐに最後方まで下げました。陣営の意図は分かりませんが、着を狙ったような競馬でした。3.4コーナーでもインで我慢。直線で内を突き、バテてきた馬を交わしただけという内容です。阪神大賞典でも離されており、重賞では少し力不足な印象で。4.シュヴァリエローズ徐々に復調してきました。前走・目黒記念はドスローの3F戦。好位置だったとはいえ、あれだけ速い上がりを求められたレースで2着に来たのは驚きました。前々走・メトロポリタンSは1000m通過60.5秒で、L5は58.1秒。決して前有利だった訳ではなく、前で残した馬が強かったという判断を下しています。その意味で、展開が向いた側だったとはいえ、3着は立派です。ただ、ここ2走は恵まれての好走。地力では一枚落ちそうで。6.スマートファントム前走・天皇賞(春)はハイペース。前が残ってはいるものの、差し有利だったと判断しています。インベタの競馬で直線もインを突いて4着に浮上。恵まれたとはいえ、非常に高く評価している神戸新聞杯で上がり最速の32.9秒をマークした馬。元から高く評価している馬ではありました。前々走は出遅れ。当時の阪神は前有利の重馬場で、スローペースだったことを考えても後方待機は不利だったはず。直線も狭くなりましたが、こじあけて快勝。後方一気の馬なので、開幕週で届くかがカギ。8.プラダリア鈍足型のディープインパクト産駒。このタイプは長持ちします。前走・宝塚記念はやや出負けから押してハナへ。重馬場とはいえ宝塚記念はそれなりに時計が出ていました。1000m通過61.0秒は馬場を踏まえても速くはないペース。外差し馬場を先行して4着に残したのは評価して良いでしょう。前々走・大阪杯はもう一列前を取りたかったところですが、ロスなく回って少し足りなかったなという印象です。3走前・京都記念は結果的にG1馬となったベラジオオペラを撃破。評価していませんでしたが、高く評価して良いと見直しました。昨年の京都大賞典は開幕週。内枠先行馬が恵まれたレースで、バイアスに沿った競馬ができての勝利でした。不利な展開で0.1秒差3着まで差してきたディープボンドとの力関係は一つのカギ。それ以上に不安なのが状態面でしょう。陣営は「夏負けから立ち直ってきましたが、いい頃に比べると物足りません。ここを使って良くなるだろうなという感触」と述べています。追い切りを見ても、併せ馬での遅れが目立ち、まだ本調子ではないと判断しました。見送ります。9.ドクタードリトル前走は1000m通過59.4秒のハイペース。楽に突き抜けました。2着ワイドエンペラーが金鯱賞で6着とそれなりにやれた馬なので、この馬相手に0.6秒差ならオープンでも通用するはず。前々走はL5が56.9秒と異常に速くなったハイレベル戦。位置を取った馬が有利だったので、11番手通過から追い込んできたなら割り引く必要はありません。力自体は足りますが、これまで中距離メインに使ってきた馬。2400mが向くかが疑問で。10.バビット以前まではテンの遅い逃げ馬だと考えていましたが、ここ2走は速いペースでハナを奪っており、以前までのイメージは捨てた方が良いでしょう。4走前の京都記念は外差し馬場。1000m通過59.7秒のハイペースを離れた2番手から。直線も伸びないインを突いて3着を確保しました。時計の掛かる馬場の巧者っぷりを見せつけました。開幕週は大きなマイナス。11.ブローザホーンこれまでずっと展開に恵まれてきたと考えており、前走・宝塚記念は軽視しました。ところが重馬場の外差し馬場になり、外ラチ沿いを走った本馬はまたしても展開が向いたという印象です。前々走・天皇賞(春)はハイペースで展開が向きました。3走前の阪神大賞典は後半5F戦に。稍重で差し馬の切れ味が削がれる馬場で、インを立ち回る上手い競馬はできました。こちらも展開が向いたという印象です。2着ワープスピードがそれ以上に上手く乗った分、3着だったという印象。開幕週で差し届くかがカギ。33秒台の上がりをいまだに一度も使ったことがありません。初の59キロも不安要素です。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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