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展望:土曜は雨の影響を受けましたが、東京競馬場は水はけが非常に良いので日曜は完全に乾いた良馬場で行われるという想定。展開面が大きなカギ。逃げ・先行馬はまずまず揃いましたが、中でも高速持続戦を得意としているタイプが多数。ここは高速持続戦に対応できるであろう先行馬から狙いました。※私のいう「高速持続戦」については動画をご覧ください。
◎12.ヨーホーレイク非常にハイペース耐性の高い馬。前走・鳴尾記念は1000m通過58.7秒のハイペース。インの好位で流れに乗り、差し切っての勝利。展開的には後ろにいたボッケリーニに向いていたのでやはり力があるなと再認識しました。前々走・新潟大賞典は外差し馬場で、不利な最内枠から直線も内を選択。イン突きで3着に来たのは驚き。3走前・金鯱賞も1000m通過58.4秒のハイペースを先行。明らかなオーバーペースを先行しての3着は衝撃的な強さでした。今回、展開向きそうで、下手なことがなければ馬券に絡むこと濃厚でしょう。
○1.ヤマニンサルバム前走・新潟大賞典は外差し馬場になっており、それを意識してか1000m通過は61.6秒と遅めに。セルバーグにハナを譲ってから奪い返す強気の競馬で逃げ切りました。結局、差し有利という訳ではありませんでしたが、それでもキングズパレス、ヨーホーレイクを押さえての逃げ切りは評価して良いでしょう。前々走・金鯱賞はオーバーペース。度外視。3走前の中日新聞杯はインの好位で溜める競馬。1000m通過60.2秒は中京コースを考えればやや速い。この日は開幕週の割に外が良く、差し馬が台頭する流れになりましたが、逃げ切ったのは評価できます。4走前・オクトーバーSは1000m通過60.2秒で、縦長馬群に持ち込んだことで前有利に。2番手、3番手を離しての逃げで恵まれてはいますが、力がなければ重馬場で1.58.0では走れないでしょう。力上位。今回、この馬が逃げることで内枠から順に位置を取っていく隊列になりそう。展開を支配して縦長馬群にしてしまい、馬券に絡むと見て。
▲14.エルトンバローズ前走・中京記念は1000m通過57.5秒の超ハイペース。勝負どころでセオの後ろから進出していきましたが、さすがに仕掛けが早すぎました。鞍上も「結果的に抜け出すのが速かったですね。失敗しました」と述べていたくらいです。ただ、相当に高い力を持っていることは再確認しました。それ以前はほぼ不得手な道悪が敗因。昨年のマイルCSはハイペースの中、やや前目でしたが、0.2秒差に踏ん張っています。昨年はソングラインとシュネルマイスターの仕掛け遅れに助けられましたが、その2頭レベルの馬が今年いるかは微妙。前走で見せたハイペース耐性の高さから、良馬場なら崩れないでしょう。
△10.マテンロウスカイ前走・ドバイターフは果敢に逃げましたが、ハイペースだったそうで早々に手応えを失いました。前々走・中山記念は1000m通過58.6秒のハイペース。インの好位で脚を溜めて突き抜けました。3走前の東京新聞杯は内を通した馬が恵まれたレース。外目を回した馬の中では最先着で、強い内容でした。4走前のリゲルSは3F通過35.5秒のスローとはいえ、L5を57.5秒でまとめて押し切ったのは強いと言えます。ハイペース耐性が高く、少々流れても先行さえすれば粘り込めるタイプ。長期休養明けがカギですが、陣営は「ドバイでは輸送で体が減ってしまい、本調子で臨めませんでした。帰国後にしっかり休ませたことで、状態も良く、動ける態勢です」と前向きです。
☆2.ホウオウビスケッツ個人的に昨年の日本ダービーで本命を打った馬。見せ場十分の6着でしたが、終い甘くなったのでやはり距離はこの位がベスト。前走・函館記念は1000m通過59.6秒ながらアウスヴァールの離し逃げになったので展開こそ向いていますが、力がなければ3馬身半の差は付けられないでしょう。巴賞も2馬身差の完勝。3走前の東風Sはハイペースに巻き込まれた&引っかかっての3着で、4走前の東京新聞杯は「進路取りを失敗したかな。内をそのまま突けていれば2着はあったと思う」と鞍上が述べていました。それまではほぼインベタで上手く乗れています。昨年の中日新聞杯は休み明け&引っかかっての逃げになったので言い訳の利く敗戦。今回、ある程度流れて高速持続戦になりそうなことを考えれば、本馬に展開が向きそう。岩田康誠騎手ならすぐにヤマニンサルバムを行かせて2番手のインに潜り込みそう。問題は陣営が弱気なこと。「先週の追い切りの動きはまだまだ物足りなかったが、直前で大分上がってきた印象で、六分ぐらいまではきた。函館記念の時の具合が良過ぎたとはいえ、巴賞の時と同じぐらいの状態」という話です。本調子でないということで評価を一枚下げました。
以下は無印の馬について。
3.ニシノスーベニア前走・エプソムCは高速持続戦で前有利の隊列。外枠から好位置を確保した鞍上のファインプレー。鞍上も「外枠が嫌でしたが、スタートを出て欲しいところが取れました」と述べていました。恵まれた面はあります。前々走・ダービー卿CTは想像以上にやれたという印象。道中は馬場の悪い内を避ける良いポジションで競馬を運びました。直線もギリギリ伸びる内を突く好騎乗が光りました。3走前・幕張Sは800m通過46.4秒のハイペース。道中はインでじっと我慢。逃げ馬がペースを緩めた3角でするすると進出。直線で追い出すと5馬身も千切る大楽勝でした。ただ、相手に恵まれたのも確かで、出走馬の中でオープン入りしたのは全く走らなかったスズハロームのみ。前走のようなペースにはなりそうですが、同様の位置が取れるかが大きなカギ。本馬に限っては外枠が欲しかったか。4.カラテ近走は良いところがありません。最も頑張った0.5秒差6着の鳴尾記念は1000m通過58.7秒のハイペースの中、最内枠からずっと中団前目のラチ沿いを回ってくる最高の騎乗ができてのものです。近走内容からは買えません。5.エアファンディタ前走・京成杯AHは長期休養明け。出負けすると最後方まで下がり、バテた馬を交わしただけ。鞍上は「この距離、この頭数だったのである程度位置を取ろうとしましたが、この斤量もあって促し通しでした。最後にエンジンがかかってくれましたが、60キロが応えましたね」と述べていました。前々走・カシオペアSは5F通過57.6秒のハイペース。終いまでよく伸びていますが、少しエンジンが掛かるのが遅くなったのが痛かった。これに関しては60キロが影響したのでしょう。鞍上も「ある程度位置を取ろうとしましたが、この斤量もあって促し通しでした。最後にエンジンがかかってくれましたが、60キロが応えましたね」と述べていました。3走前・ポートアイランドSは出負けして後方から。4F通過48.1秒のスローを後方からよく追い込んできて3着確保。終い11.7秒と失速したところで猛追しました。ここも60キロを背負っていたので評価できる敗戦です。今回の57キロはプラス。高速上がりを使える馬で、差し馬に展開が向くのならあっても。 6.シルトホルン前走・関越Sは出負けからリカバー。先団に付けましたが、直線は全く伸びず。ハイペースとはいえ、他の先行馬が残っているだけに物足りなかったのは確か。前々走・エプソムCは好発を切りハナへ。その後にセルバーグを行かせて2番手に。高速持続戦の縦長馬群で、差しが届かない流れになったのが向きましたが、メイSや昨年のオクトーバーSのようにこの手のラップが得意な馬です。今回、ホウオウビスケッツやヤマニンサルバムと言った逃げ馬が揃っており、高速持続戦になるという想定なので残す線も。力関係で多少、分が悪いのではないかと考えているので、思い切って切ります。7.ダノンエアズロック前走・日本ダービーは好発を決めて中団インから。残り300m付近で失速するとそのまま1.3秒差の14着に敗退。前々走・プリンシパルSは大外枠で、初角、3.4角で外を回されるロス。L5の58.0秒。残り200mでは前と1馬身差ほどの差がありましたが、これを楽々差し切り。最後は手綱を抑える余裕すらありました。ただ、古馬オープンならこの位の時計・ラップは出ます。相手関係と秋になっての成長面が大きなカギ。また、遅めのペースを先行して押し切っている経験しかないのはマイナスで。8.トップナイフ昨年の札幌記念は伸びないインをスルスルと進出。超強豪相手に2着と大健闘しました。道悪が得意な馬だけに東京では買えないでしょう。前走・札幌記念はやや出負け。すぐにインに潜り込めました。ロスなく乗って伸びてはきたものの、スローにハマって0.8秒差6着まで。割と時計の出る馬場でもやれると分かったのは大きな収穫。ローカル等で狙いたいところ。9.ローシャムパーク前走・宝塚記念は出負け。1000m過ぎから動きましたが、L5が58.1秒と重馬場の割にかなり速くなったので、動くのが1F速かったと言えます(競走馬が比較的速いラップを持続できるのは5Fまで)。残り200mで失速したのも致し方ないところで。前々走・大阪杯は45秒付近でマクったことでかなり長く良い脚を使っています。2着に残したのは強い内容だと評価しています。位置さえ取り切るか、マクる競馬なら評価できますが、今回はやや後ろになりそうなメンバー構成。直線の長い東京では脚を溜めてきそうで、今回は割り引きます。11.シックスペンス前走・日本ダービーは先団内目を追走。また、力んでいました。残り200mで失速して1.0秒差の9着。今年のダービーはL5が56.8秒と非常に速く、これは歴代2位に当たる好ラップです。新馬戦とスプリングSは追い風が強い日のレース。好ラップでしたが、正直、どこまで評価して良いのか未知数でした。ですが、日本ダービーで本物だと確信。3歳馬ならこの馬でしょうが、スローを先行して押し切った経験しかない点を嫌います。13.オフトレイル前走・ラジオNIKKEI賞は出遅れて後方インから徐々に外目から位置を押し上げていき、最後は差し切りました。1000m通過58.4秒のハイペースだったので展開が向いての勝利。2.3着馬の次走がイマイチで、相手にも恵まれました。前々走・白百合Sは1000m通過60.9秒とまずまずのペース。その上でL5が58.0秒だからハイレベル戦でしょう。序盤は5番手で、力んでもいました。早めに進出して0.2秒差の2着を確保したのは評価して良いでしょう。3走前・アーリントンCは外差し馬場。800m通過48.8秒の超スローで、本馬も32.8秒でまとめているだけに切れ負けしてしまったという印象。スタートが悪い点が気がかり。また、3歳トップクラスの力がなければ通用しないくらいの好メンバー。超一流馬こそ見当たりませんが、平均的に高いレベルの馬が揃っています。相手関係と追い込み脚質もカギで。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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