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展望:日曜の中山競馬場は直線の向かい風がやや強く、内枠先行有利が強く出ると予想します。土曜は3.4コーナー付近が追い風になっており、やや差しも決まる馬場でしたが、スプリンターズSは内枠の先行馬を徹底的に狙います!
◎3.ウインマーベル前走・京王杯SCは600m通過34.8秒は速くありませんが、4F目に11.0秒を踏んだことで差し馬向きの流れに。外枠からほぼ五分のスタートを決めて先行。道中、外目を回されたこともやや不利ですが、前目から差し返して勝ったのは衝撃的でした。完璧に乗ったかに見えたスズハローム(CBC賞2着馬)が最後に止まっているだけに、驚くほど強いパフォーマンスだったと考えています。前々走・高松宮記念はやや出負け。外枠だったこともあるかと思いますが、進みが悪く、この点に関しては「馬場にのめってしまい行き脚がつきませんでした」という話。3走前・阪急杯は阪神芝1400mのリピーターとして高く評価。最内枠を生かす最高の騎乗でギリギリ差し切りました。4走前の阪神Cも内枠を利して馬場の真ん中から突き抜けました。上がりが掛かった方が明確に良いタイプ。不安のスタート面も今は多少出負けする程度で収まっています。土曜は雨の影響を受けて、先週までよりは上がりが掛かっています。元々、内枠を引けば本命だと決めていました。前走のパフォーマンスを信頼して本命を打ちます。
○6.ママコチャ前走・セントウルSはやや悪いスタート。外枠なのでリカバリーしていく形でしたが、前に馬が置けず、掛かり気味でした。直線で抜け出してからトウシンマカオの強襲に遭いましたが、57キロを背負ってのものだから素直に評価して良いでしょう。陣営は「2週前の時点では少し重く感じたけど、併せた今週はしっかりと動けて、追う毎にシャープに」と述べていました。上積みはあるはず。前々走・高松宮記念は外枠で、直線も外を回しました。インが悪そうに見えてインが伸びる馬場だったので進路面では不利。インを通したトウシンマカオと0.2秒差で走っており、頑張ったと言えます。3走前・阪神Cは3F通過33.1秒の超ハイペース。先行しながら1.19.5という超好時計で走破しており、力は本物。4走前・スプリンターズSは6番枠から先行。内を突いたマッドクールが並びかけてくると差し返すようにして勝利を収めました。昨年の北九州記念は内前有利の競馬で外を回すロスがあり、このレースから高く評価しています。道悪は歓迎ではないそうなので、良馬場想定で開催されるのはプラス。対抗。
▲5.ナムラクレア前走・キーンランドCは新興勢力のサトノレーヴが強いので単穴まで評価を落とした形。内枠からロスのない競馬ができましたが、直線でインの狭いところをこじ開けてくる不利(不利を与えた側でもあります)。開いてからは2番手に浮上して差されましたが、直線の追い風が強くブレーキが掛かる形になったのは痛かったはず。鞍上は「スムーズに誘導できていれば勝ち馬とも際どかったと思います」と述べていました。高松宮記念時の中京はインが悪そうに見えて、インが伸びる馬場でした。内枠からロスなく回ってきたことで展開に恵まれてはいますが、終い11.6秒のところで鋭く差してきました。やはり1200mでは安定感抜群。昨年のスプリンターズSは絶好の最内枠だと思いましたが、やや出負け。3.4コーナーでは早めに外に出して、内枠の利を生かせた騎乗ではありませんでした。0.2秒差3着なら悪くありません。今回、サトノレーヴが外枠を引いて不利が大きくなる分、逆転は叶いそうで。馬場も問わないタイプです。これまで浜中俊騎手がミスをしていたので、乗り替わりは期待の方が大きくて。
△14.ビクターザウィナー前走・シャティンヴァーズはスタートを決めてハナへ。600m通過は35秒前後の楽なペースだったはずですが、最後は失速。61キロが響いたものでしょう。前々走・チェアマンズスプリントプライズはすんなりハナに立ちましたが、外からマッドクールにハナを奪われる出入りの激しい展開に。3角でハナを奪い返しましたが、残り300m付近で捕まると失速。陣営は「高松宮記念後は成績が低迷しましたが、これはシーズンで蓄積した疲労と重い負担重量を背負ったことが要因だと思います」と述べています。今回は休み明けなので度外視でも。高松宮記念は初速が速くハナへ。直線で外に持ち出したのはミスで、内が悪そうに見えて伸びる馬場でした。そのロスが響いての3着でしょう。外枠がカギですが、ただ初速はかなり速く、ピューロマジックの外2番手には付けられるのではないでしょうか。平坦向きだと考えているピューロマジックが止まり、こちらが浮上するはず。土曜に8回乗って7回馬券に絡んだモレイラ騎手の手腕にも期待を込めて。
以下は無印の馬について。
1.オオバンブルマイ前走・キーンランドCは同世代のマイル路線のレベルの低さを理由に軽視しました。スタートは出負け気味で最後方から。3.4角で徐々に外に出して、直線は大外から上がり33.2秒の豪脚で飛んできました。この日の札幌は直線の追い風が強く、2着エイシンスポッターと共に差し馬は恵まれたという見立て。追い風を加味しても強い競馬はしていますが、今回、後方からでは間に合わないだろうという見立てで。昨年のマイルCでは最後に止まった通り、1200mは合っているはずですが、日曜中山は直線向かい風予報なので今回届かないと考えて。2.トウシンマカオ前走・セントウルSは内を使える馬場でしたが、3.4角はインが荒れていたので外を回されたこと自体はさほど不利ではなかったと判断しています。600m通過33.6秒で、L2は11.1-11.6の余力ラップ。前有利だったと考えていますが、差し切ったのはかなり強い競馬でした。前々走・京王杯スプリングCは最内枠で全くロスなく乗れたとはいえ、1F長いはずの1400mであわや3着の好内容でした。前々走・高松宮記念はインをほぼロスなく回ってきましたが、伸びきれず。陣営は「少しぐらいの道悪はこなせますが、できれば良馬場が理想」と述べていました。雨量が少なくなったのは幸いでしょう。問題はほぼ外枠からしか好走がないこと。これまで偶然かと思っていましたが、やはり跳びが大きい故に伸び伸びと走る方が良いようです。陣営は「一歩一歩大きく走るのが長所でそれを生かす競馬をしたいです」と述べており、今回、早めに外に持ち出してきそう。内枠の長所を生かせなそうなこと、差しの上手い菅原明良騎手が乗るということ、この二点から見送ることにしました。4.エイシンスポッター前走・キーンランドCはスタートを決めて中団のインから。インをスルスルと進出していき、3.4角は全くロスなく位置を押し上げることに成功。オオバンブルマイのところで書いた通り、直線の追い風が強く差し馬有利だったと見ています。こちらはオオバンブルマイよりも完璧なレース運びで3着。やや足りないだろうという見立て。前々走・北九州記念はスタートを決めて後方から。直線で前が壁になるところはありましたが、開いてからもジリジリという伸び脚。3走前・安土城Sも直線の追い風に助けられての勝利で、今回は一枚劣ると考えました。7.マッドクール前走・チェアマンズスプリントプライズは出負けからリカバリーしてハナへ。ただ、ハナを奪いきれず外々を回された挙げ句に内の馬にハナを奪い返されました。勝負どころでの手応えも悪く殿負けに終わりました。不利が大きかったとはいえ、少し負け過ぎではありました。前々走・高松宮記念は内枠から好発を切って先行。内をロスなく回り、完全に抜け出したところでナムラクレアに猛追されました。内容的にはナムラクレアの方が強かったように思います。3走前・香港スプリントはスタートがひと息。3.4コーナーでは外目を回されて、直線では外から3着馬に蓋をされる格好に。良い競馬が出来ませんでした。スプリンターズSはスタートを決めてインに潜り込めました。直線はインから差し切る寸前の惜しい競馬でした。問題はママコチャとナムラクレアとの力差でしょう。ママコチャとナムラクレアが早めに外に出していたのに対して、こちらはインをロスなく回ってきました。展開も味方しての2着だったと考えています。枠の差で着順は入れ替わるくらいの力差だとは思いますが、今回、ママコチャとナムラクレアよりも外を引きました。今回は見送る価値があると見て。8.モズメイメイ前走・セントウルSは最内枠で、インベタの競馬。完璧に乗りながら、斤量の重かったトウシンマカオ・ママコチャに先着されてしまいました。前々走・アイビスサマーダッシュはレベルの低い1000m戦での勝利。時計も遅く、どこまで価値があったかは図りかねます。決して高くはないでしょう。前走で最高に上手く乗って力負けしている以上、買う価値は低くて。9.ムゲン香港の差し・追い込み馬。前走・プレミアカップ(G3)は出負け。最後方から競馬を運び、3.4角では馬群が密集。チェアマンズスプリントプライズで2着のカリフォルニアスパングルを差し切りましたが、52キロの軽ハンデでした。カリフォルニアスパングルが61キロだったので斤量の恩恵は大きかったと言えます。今年のチェアマンズスプリントプライズではスタートを決めてすぐに最後方まで下げました。そのままほぼロスなく回り、最後はカリフォルニアスパングルと2 1/4差の3着まで追い上げました。このレースはマッドクールがハナを奪ったかと思いきや、内からビクターザウィナーがハナを奪い返すという出入りの激しい競馬。結果的に先行馬が勝っていますが、バテる逃げ・先行馬はバテるだろうなという展開でした。過去、スプリンターズSで好走した香港馬は逃げ・先行馬に偏っています。イン前有利と見ている今回は軽視します。10.ピューロマジック初速が速く、ビクターザウィナーが今回14番枠。こちらの方が内枠で、54キロと斤量が軽いことからもピューロマジックが逃げるのではないでしょうか。前走・セントウルSは楽にハナを奪いましたが、600m通過33.6秒とこの馬にしては遅め。飛ばした方が良さそうですが、にしても0.7秒差は負けすぎでした。おそらく、純粋スプリンターなのでタフな中京芝1200mが合わなかったのでしょう。下り坂が続く中山の方がプラスでしょうが、問題は急坂。前走は坂の部分で伸び脚が今ひとつで、最後には失速しました。前々走・北九州記念は同型のジャスパークローネが出遅れ。テイエムスパーダが押していましたが、スタート後すぐに2馬身のリードを築いたので、抵抗を許しませんでした。そのままヨシノイースターの追撃を封じ込めて逃げ切り。3着とは0.4秒差も付けました。3走前の葵Sもスタートですぐさま2馬身のリードを築いて逃げ切り。1.07.1の勝ち時計も優秀です。やはり4勝全てが平坦コースでのものなので急坂対応がカギ。横山典弘騎手のマジックがあれば。11.ダノンスコーピオン3走前から福永祐一厩舎に転厩。その前々走・京王杯スプリングCは出負け。3.4F目が11.0秒連発で差し馬向きの流れではありましたが、復活を思わせる4着に好走しました。師は「いい動きができるまで時間をかけて乗り込んだ。息の入りは良く、仕上がりはいい。今回は矯正力がきつくないハミで臨む」と述べていて、転厩で馬が戻ってきたと考えても良さそう。前走・安田記念はサッパリ。鞍上は「前走よりも馬は良くなっていました。外枠で壁が作れず、少し外に張るようになってしまったので、そこをもっとリラックスして走らせることができれば良かったです。馬はいい感じでした」と述べていました。前走・セントウルSは出負けして後方から。一応、上がり33.1秒を使って0.6秒差まで追い上げました。内枠先行有利と考えている今回、外枠差しの形になりそうな点が不安。スタートの不安も残ります。12.サトノレーヴ前走・キーンランドCは10番枠から先行。札幌は外目を回すロスがあまり響かない馬場でしたが、インから2頭目のところを回って楽に突き抜けました。前々走・函館スプリントSは雨の影響を受けたことで勝ち時計が同日1Rの3歳未勝利と同タイムに。内をロスなく回って突き抜けました。3走前・春雷Sは皐月賞同日で、超高速馬場&インが悪い日でした。1.07.1は馬場差を考えても相当な好時計でしょう。4走前・阪急杯は長期休養明け&重馬場で差し馬の切れ味が削がれる馬場。結果、内を通した馬が恵まれる展開になりましたが、本馬は外目を回しての4着だから強い。前走時に「今ではスプリント界の頂点に立てる可能性のある一頭」と書きましたが、今回は外を回すロスが響きそう。特別テンが速い訳ではないので、今回は外差し競馬の形になり、飛ぶと見て。13.ルガル前走・高松宮記念はスタートを決めて先行。直線で外に持ち出すロスがあったとはいえ、伸びませんでした。陣営は「前走の高松宮記念はレース中に骨折していた影響でしょう」と述べています。前々走・シルクロードSは時計の掛かる外差しになっており、内枠先行馬のこの馬は苦戦するだろうと考えていました。が、すんなり2番手に付けると直線ではスムーズに外に出して圧勝。当時の馬場で1.07.7は相当速い水準です。前々走の京阪杯は外差し馬場。トウシンマカオに負けたのはポジションの差が出たものだと捉えています。今回は枠順・枠の並びが悪くて。力自体は高く評価していますが、道悪得意な本馬にとって雨の影響が少なくなったのもマイナスで。15.ヴェントヴォーチェ長期休養明けですが、7月後半からプール併用で乗り込んでおり、じっくりと仕上げてきたようです。そもそもルメール騎手を乗せるのに状態が悪いということもないでしょう。昨年の高松宮記念は外差し馬場で、本馬も外目を目指していましたが、内を走るハメに。0.6秒差の8着。鞍上は「3角からずっと内にモタれて、それを御せませんでした。状態は良かっただけに、僕の技量不足です。申し訳ありません」と述べていました。前々走・オーシャンSは3.4角の手応えが抜群で、楽に抜け出して圧勝。2年前のスプリンターズSは12番枠で外々を回されて伸びず。今回は15番枠なので2年前と同じ結果になりそうで。外枠の不利を帳消しにするのが上手いルメール騎乗とはいえ、1200mでは騎手の技量でどうにかなるものではなくて。16.ウイングレイテスト前走・アイビスサマーダッシュは他馬が速くて行けず。この馬のテンの速度があればもっと行けるだろうと思っていただけに意外でした。外ラチにも寄せられず。同じく外ラチに潜り込めなかったモズメイメイに最後差されての2着。1000m路線は低レベルで、この2着にどこまで価値があったかは微妙。前々走・函館スプリントSは3F通過33.4秒のハイペース。10番枠で、道中は外目を回されるロスがありながら2着に食い込んだのはかなり強い内容でした。3走前・1351ターフスプリントは残り200mで先頭に並びかける見せ場十分の競馬。鞍上は「ペースが思った以上に速くて、ハナ行けるかなと思ったが、外の2頭が速くて。ポジションはこの馬のポジションでしたが、海外の馬も強くて。後ろの馬のペースになってしまいました」と述べていました。3走前・阪神Cは好発。外枠からハナを奪い切りましたが、3F通過33.1秒の超ハイペースに。0.3秒差8着なら悪くありません。今回は試練の大外枠。ピューロマジックやビクターザウィナーなど速い馬がいるので今回は外を回されて沈む危険性濃厚で。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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