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◎7.マキシマキシは3歳時のフリージア賞の好内容をチェックしておいた馬で、前走も本命を打って期待に応えてくれました。前走は1000m通過が63.3秒という超スロー。内をロスなく通した馬が2.3着でしたが、外からねじ伏せる着差以上の完勝。L5は57.5秒で、L1も11.4秒。長くて良い脚を使いながら、まだ余力十分のラップでした。折り合いを欠くタイプなので、このスローに対応できたのは安心材料。評価したフリージア賞はL5が57.7秒とかなり速くなりましたが、マキシは55秒付近からマクって先団へ。6F近くの長くて良い脚を使わされる厳しい展開になりながらも0.4秒差に踏ん張った内容から相当な実力を持っていると分かりました。出遅れ癖さえなくなれば、かなり出世できるだろうと予想していましたが、長期休養明け以降、スタートが完全に改善しました。古馬になって力を付けた母ラキシス同様、力も付けてきています。3走前だけが思わぬ凡走。勝たせている川田将雅騎手でなかったことが響いたのかもしれません。今回は川田将雅騎手が乗るのでノーカンでも問題ないでしょう。ここも通過点と見て。
○3.マイネルケレリウス対抗を打った前走・エプソムCは高速持続戦で、縦長馬群になったので差し馬不利の流れ。鞍上は「2000メートルならもう1列前が取れるのですが、1800メートルで同じ位置を取ろうと思うと馬に求めるところが出てしまうので、リズムを大事に乗りました。最後まで頑張ってくれています。今後、重賞でもやれそうですし、これからの馬です」と述べていました。今回は2000m。もう少し位置を取ってくれるでしょう。前々走・府中市市制施行70周年記念は1000m通過59.1秒のハイペース。中団やや後ろからで展開は向いていますが、L1は11.3秒と速く、ここで差し切ったマイネルケレリウスは余力十分の勝利。1.57.8の勝ち時計も優秀です。晩成血統なので、休んで良さが出てきたのかもしれません。3走前はハイペースを先行して展開不向き。4走前は大外枠から先行。そのまま外を回されたことが響いたのかもしれません。
▲6.フライライクバードフライライクバードは前走から福永祐一厩舎に転厩しました。師は「調子は良く、動きもいい。太め感もない。爪の形に左右差があって傷みやすいから、工夫している。競馬はうまいけど、追ってもうひとつだからね。そこを補えれば」と述べていました。インの3番手を追走しましたが、1000m通過58.3秒は超高速馬場だったことを踏まえても速く、差し決着を誘発。前目から0.7秒差6着なら悪くない内容でした。差す競馬をしたガストリックには先着しています。前々走・白富士Sは勝ち時計1.57.2が速く、L5の57.8秒も優秀な数字。L2は11.4-11.4の持続ラップで、これは勝ったロードデルレイ、2着バトルボーンが強すぎただけ。0.4秒差3着でも十分に評価できます。昨年の関越Sからせん馬になりました。以来、ほとんどが僅差負けでまだ力に衰えはありません。元々は中京芝2200m巧者。当時は2000mよりも速いラップが少なくなるからこそ2200mで強いという印象でした。7歳でトップスピードに衰えはあるはずなので、前目から運び、瞬発戦にさえしなければ。陣営は「前走は前半の力みがなければという内容。前向きさがあり過ぎるので今回はチークPを外して臨む」と述べています。ルメール騎手なら上手く折り合いを付けて乗ってくれるでしょう。福永祐一調教師は馬に合った騎手を起用すると公言していますが、今回のルメール騎手鞍上の意図は折り合い面にありそうです。決め手ではマキシに劣りますが、2着なら十分にありそうで。
他。5.ダンディズム:低速馬場でマクり差ししてくるタイプ。中京芝はBコース替わりで、金曜時点のクッション値は10.5と相当に高い水準。高速馬場濃厚で、この馬が好走する条件ではありません。9.ガストリック:今回が長期休養明け2戦目で、力の程が分かりにくいところですが、2歳時の東スポ杯2歳Sはイン差し有利ということで個人的に評価していました。その通りのイン差し競馬で勝利。1.45.8と時計は優秀ですが、L2は11.5-12.0と掛かっています。前走は展開不向きだったフライライクバードと0.1秒差と頑張ってはいます。陣営は「美浦に帰厩後は順調に乗り込まれ、力を出せる態勢にはあると思いますが、脚部不安で1年半以上実戦から遠ざかっていますからね」と述べていました。追い切りを見てもプール併用で十分すぎる程乗り込んでいたので上積み面があるのかどうか。過去実績での人気だとは思うので、嫌う価値はあると考えて。10.マイネルメモリー:4戦連続出遅れ表記。前走は時計の掛かっていた小倉芝での勝利。終いの脚鋭く、L2は12.3-11.9の加速ラップになりました。前々走はL5が58.0秒、L4が45.7秒で、L2は11.4-11.4の持続&余力ラップ戦。スムーズに進路が開いたとはいえ、こちらも終い鋭く差し切りました。3走前は時計の掛かっていた新潟としてはL5の58.4秒が速く、評価している一戦。馬場の真ん中という中途半端なところを突いて上がり最速33.2秒をマーク。減点材料は出遅れ癖があるところ。この馬より前に行く馬がこれまでよりも強くなります。また、ゴールドシップ産駒なので他馬が苦にする低速馬場の方がベターで。ただ、怖いことは怖く、三連単を多めに買う人なら押さえておいた方が無難です。次点。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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