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先週の中山芝は超高速馬場&直線の追い風が強く、異常なラップ・時計が出ていました。追い風の影響で差しは比較的届いていました。土曜は先週よりも更に追い風が強くなる予報なので、引き続き、差しが届きやすい馬場だと予想しています。
◎1.ランニングホット新馬戦はL2が11.1-11.5の余力ラップ戦。逃げたエコロジークが叩き出したラップですが、ランニングホットはエコロジークの34.6秒を上回る上がり34.5秒をマークしました。五分のスタートを切って控える形に。3角でインが空いてラチ沿いまで潜り込むと、直線はやや外目に出してよく追い込みました。今回、最内枠で全くロスなく乗れるのは強み。速い上がりを使えるのも今の中山芝では有利でしょう。初戦時よりも追い切りで動いており、上積みも大きそう。パイロ産駒は2歳の7-9月の間は芝成績が案外良く、勝率5.7%、複勝率17.6%もあります。アメリカ血統のヘニーヒューズ等も2歳序盤は芝をこなせる産駒が多く、仕上がりの早さでこなせる部分があるのかもしれません(なお、洋芝の札幌・函館以外の方が好成績です)。1枠1番に大きな期待を込めて本命を打ちます。
○13.キープサインオン初戦は600m通過35.0秒と新馬戦らしく緩めの流れでしたが、L2を12.0-11.8の加速ラップでまとめた点は水準以上だと評価して良いでしょう。同タイムの勝ち馬がダリア賞で3着に好走したことも本馬の評価を高めます。3着馬も次走、骨っぽいメンバー相手に3着に好走。スタートはやや出負け。3.4角ではかなりの外目を上がっていく形で、残り400m地点では先頭に。つまり、本馬自身が12.0-11.8の加速ラップを刻んだことになります。残り200mから緩やかな上り坂になっている福島で加速ラップは出にくく、未勝利なら十分に勝てる存在。陣営によると「初戦は直線で抜け出して先頭に立つと物見をしていた。その分の2着だろう」と述べています。勝ち馬に一気に外から来られたので抵抗する暇もありませんでした。力上位ですが、13番枠を嫌って対抗に。
他。5.ラトルシェ:新馬戦の鞍上は地方の天才・吉原寛人騎手。あまり促すことなく(負荷を掛けることなく)先行させる技術を持っているので、馬の粘りが大きく変わることも少なくありません。差し馬ミューチャリーを先行させて勝たせたJBCクラシックは神騎乗で、そのイメージ通りです。本馬もその吉原寛人騎手の技術が出た逃げを打ちましたが、残り200m手前で捕まり、最後は3着に脱落しました。1200m通過が1.10.4ではどうか。上積み自体はありそうですが、差しタイプの菅原明良騎手はプラスとは言えなくて。6.オカゲサン:前走は五分のスタートを切って先行。勝ち馬の外から勝負に行きましたが、その分、終いに失速。内をタイトに回ったコンスピラシーに差されての3着でした。この新馬戦は先行して失速した組よりは差し損ねた馬がベター。今の中山では特にそうですし、私の理論的にもそうなります。11.コンスピラシー:こちらは新馬戦ではオカゲサンのインの3番手を追走。内をタイトに回っていたらオカゲサンの方が失速して2着に浮上したという形で、評価できる2着だとは思えません。14.ヴェロニカペルシカ:新馬戦はサトノカルナバルがL2を11.1-11.6でまとめたレース(1400mで、600m通過36.5秒のスローなので余力ラップ基準から外れます)。スタートを決めて掛かり気味にハナへ。デビュー戦から掛かる馬は前進気勢が強すぎるので1200mはプラス。本馬は残り400m過ぎにサトノカルナバルに交わされると、伸びず4着に脱落。1200mの方が良いとはいえ、11.1秒のL2区間で突き放されており、今の超高速馬場の中山に対応できる速力があるのかがかなり疑問で。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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