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◎9.スマートオリーブスマートオリーブは抜群のテンの速さを持っている馬で、中山ダート1200mでは1F目を11.6秒、11.7秒位で楽に走ってきます。中山ダート1200mの2〜4走前は全てプラティクレールという同型の強力逃げ馬がいました。この馬とどっこいどっこいのテンの速さを持っているだけにどちらが逃げるか読むのが難しく、実際に逃げるのも展開次第で変わっていました。プラティクレール不在の前走は逃げて残せるという見立てでしたが、スタート後に外に寄れて、その後は逃げ馬が外から寄ってくる不利。これで2番手になったのが痛かったか。3F通過34.7秒はともかくとして、4F目も11.7秒と速いラップを刻んだことで最後に苦しくなりました。それでも0.3秒差とそう負けてはいません。陣営は「福島を目標にして仕上がりはいい。メンバーと展開ひとつのところまできているし、ひと押しあれば」と述べています。そのひと押しのために、4キロ減の大江原比呂騎手を配してきたはず。ダート短距離での4キロ減は効果が大きく、ここは残せるという見立て。
○13.パワポケビーパワポケビーの人気落ちも狙い目でしょう。前走は芝、前々走は1000mでテンの速度で見劣り、馬の間に入ったことで位置を下げてしまいました。敗因は明らか。3走前が不可解な大敗でしたが、陣営の話では「気難しさを出してしまった」という話。また、秋5戦目で疲労も蓄積していたのかもしれません。4走前の福島戦は内枠で、テンの速度で見劣り位置を悪くしましたが、しぶとく盛り返してきて2着を確保。自分の競馬ができなかったにもかかわらず、好走したのは力の証明です。驚いたのが6走前で、3F通過33.8秒のハイペースで逃げながらも0.1秒差。3着に4馬身も付けました。揉まれずスムーズの方が良い馬なので、今回の外枠はプラス。スマートオリーブの外の番手から競馬を運べれば、そう簡単には崩れないはずです。
▲5.ネバレチュゴー休み明けで最終追い切りは計測不能。中間に追い切りの遅れが目立ち、この点はかなり気がかりですが、力さえ出せれば一番強い。7〜10走前が世代限定1勝クラスで4連続2着している馬ですが、上のクラスで通用している馬たちがゴロゴロといる中で2着している以上、1勝クラスでは上の力を備えています。前走はスタートが悪く、コーナリングもスムーズでありませんでした(元々、コーナリングが下手ですが……)が、スマートオリーブとは0.4秒差で、鞍上も「大分ふっくらして少しずつ復調気配です」と前向きでした。前々走はスタート後に接触。道中は揉まれて首を上げる仕草を見せていました。不良馬場で「今日のような馬場は向かない」と鞍上が述べており、良い訳は利く敗戦。3走前は出遅れからリカバー。ここも4角で外に膨れながら3着とは0.2秒差と健闘はしました。勝ち時計の1.10.2は速すぎるので、本馬の1.11.8でも水準級です。4走前は相手が弱かったとはいえ、2着に好走はしました。5.6走前は1F長かったかもしれませんが、十分に健闘の6.4着。とにかく、デキがどうかだけでしょう。1番強い馬で、ずっと3番人気以内に推されていた馬。人気落ちで、追い切りには目を瞑って狙ってみます。他に買いたい馬がいないので、目を瞑る価値はあると見て。
他。1.セリエル:未勝利勝ちはL2が12.7-13.9とかなり掛かっての勝利ですが、直線の向かい風が強すぎた故に掛かっただけです。昇級戦は3F通過33.4秒での逃げ。1F目は11.7秒だったので、テンは速い馬でしょう。前々走も1F目が11.8秒の速いラップを2番手から。L2が12.5-12.5と速くなり、これは上位馬が強すぎました。前走は3F通過34.9秒と遅めのペース。0.5秒差ならそう負けてはいません。今回は最内枠と、いまだ3勝しか挙げていない佐藤翔馬騎手騎乗がカギ。スマートオリーブが4キロ減で、元々テンがかなり速いので被される危険性の方が高そう。このメンバーなら上位の方だとは思いますが、1番強いということはないという見立て。1番人気で買うにはリスキーすぎるという判断。2.グリントリッター:前走は大きく出遅れ。上がり3位の37.3秒を使って差してきましたが、0.9秒差で、1.12.5では特に評価に値はしません。未勝利勝ちは3F通過33.1秒とかなり速いペースを2番手から。時計自体は良好も、L2が12.6-13.8と非常に掛かりましたが、直線の向かい風も響いたのでしょう。ただ、初戦と2戦目は平凡で、減量もなくなって通用するのかどうか。やや過剰人気ではないかという見立て。この時期は3歳馬が強いですが、3歳馬だからという理由で足りない馬も売れてしまう傾向にあります。この馬がそうではないか、という考えです。11.サルモン:陣営が「このクラスでもやれる馬だが、足元が丈夫ではなく、攻め切れないところがある。順調にレースを使っていければ」と述べています。未勝利勝ちはそれなりに優秀で、当時だけ走れば通用しそうですが、今回、逃げられそうになく、不安の方が大きい。上位人気想定ですが、おそらく売れないでしょう。人気薄なら押さえても。12.ヘレンキムゼー:前走はスマートオリーブが外に寄れたことで挟まれてしまいました。後方からに。最後は上がり36.1秒の豪脚でスマートオリーブに迫りました。ただ、前走は4F目まで速く、終い13.6秒と失速したからこそ差して来られたのも事実でしょう。位置を取って、それでもなお、脚を使えるかは未知数で。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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