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展開:開幕週の福島芝1800m。初角まで305mとやや短めで、スタート後が上り坂になっているため、スローになりやすいコース形態。行く馬が揃っていますが、開幕週なのでそれでも先行有利だろうという見立てです。内枠に先行馬が多いので、外枠の逃げ・先行馬は位置を取りにくくて不利でしょう。
◎3.ソバナソバナの前走はL5が57.7秒。この日は3.4角で追い風に当たる南風が強かったからこそL5の数字が引き上がった側面はあるにせよ、直線部のL2も11.2-11.3だからハイレベル戦だと見て良いでしょう。2.3着馬は次走、1.2着と好走しています。この組からは出遅れて5着同着に敗れたイトカワサクラを筆頭に巻き返せるであろう馬が多数いるという印象です。ソバナはスタートを決めて2番手を追走。一度は先頭に立ちましたが、最後の最後に外の差し馬勢に交わされました。とはいえ、L1は11.3秒。本馬も11.6秒でまとめており、大きく失速した訳ではありません。価値ある0.3秒差の5着です。前々走は外差し馬場を先行。馬場の真ん中から先頭に立ちましたが、こちらも最後に外から差されてしまいました。2着とは0.1秒差の6着ですから、馬場を考えれば強い競馬をしています。3走前は長期休養明けの分、終いに甘くなった印象。1勝クラス勝ちの時の相手は、2.4.5.6着馬が現3勝クラス在籍。3着ルージュカルミアも2勝クラス上位の力を示しています。前走はハイレベル戦、前々走はバイアス不利が敗因でしょう。脚部不安で長く休みましたが、すでに力は戻っていると思われるのにオッズは甘くなるはず。インの好位で溜められるであろう好枠を引けました。もしペースが速くなり、一列後ろになったとしても差してくるだけの脚を持っています。
○5.イルチルコ前走は1000m通過58.7秒のハイペース逃げで、追いかけてきた組の方が潰されました。差し馬が追い込んできたものの、押し切っての勝利。速い上がりを使えない分、高い持続力を備えているようです。1.46.2で走破したのなら水準以上。前々走も1000m通過60.2秒で差し馬台頭の流れに。インの好位で運びましたが、直線は外に出せず、前が少し壁になりました。勝ち馬に交わされてから外に出して伸びてきました。インを突いた2着馬にハナ差交わされましたが、進路がスムーズなら2着はあったという内容でした。前走の時計で走れる力があるなら通用するでしょう。
▲6.エバーシャドネー前走は繋靱帯炎からの長期休養明けで、プラス20キロ。成長分もあったでしょうが、少し緩く映りました。直線は外から伸びてはいましたが、内を通した馬が上位の大半を占めていただけに進路差も響いたか。それでも0.3秒差ですからさほど負けてはいません。1000m通過60.5秒でしたが、当時の京都芝は超高速馬場だったので、相対的にスローという形。L5の57.8秒やL4の45.4秒をどこまで評価して良いのか判断に迷うところですが、相手は揃っていたのでレベルが低かったということはないはずです。4走前の2着時の時計が1.45.7と超優秀。勝ったトゥデイイズザデイはオープンまで出世して、谷川岳Sで2着に好走した実力馬。この馬によく食い下がる好内容でした。力は落ちていないはずなので、叩き2戦目で改めて期待できるでしょう。
△4.ラッジオ前走は1000m通過59.6秒のハイペース。中団に付けましたが、早めに進出した分、より脚を溜めていた組にまとめて交わされてしまいました。初の2000mに対応できたのは収穫です。前々走は大逃げの2番手。マイルで800m通過47.8秒は速くありませんから、これは追いかけなかった津村明秀騎手のミスではないでしょうか。伸びてきてはいますが、切れ負けしたという印象の0.3秒差6着でした。1勝クラス勝ち時の新潟は外差し馬場になっていましたが、800m通過48.2秒という超スローペースで逃げて押し切りました。新馬戦ではL2が11.3-11.1の加速&余力ラップで逃げ切り。2着フレーヴァードは現3勝クラス在籍の馬なので、本馬も2勝クラスなら。前走で差す形にも対応できたので、ここは好位差しの形で。
他。2.ニシノコウフク:前走はソバナが5着同着だったレースで、本馬はソバナと0.1秒差まで差を詰めてきました。直線で前が詰まったことを考えれば評価できますが、あくまでも東京です。前々走は差しの決まりやすい福島芝2000m。1000m通過こそ61.0秒でしたが、マクりが入ったことで差し有利の展開に。差し切りましたが、今回、1800mに短縮するのは大きなマイナス。スローになりやすいコースなので、今回は届かないだろうと考えています。ここで負けてもらい、差しの利くところで狙いたいところ。7.マスキュリン:前走は福島芝1800mで最内枠からインを先行。1000m通過60.4秒とまずまず流れましたが、離し逃げだったので3番手通過のマスキュリン自体はマイペースだったはず。最後は何とか差し切りました。低人気の逃げ馬が2着に残したこと含めて、相手にも恵まれています。2勝クラスで即通用するかは疑問。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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