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展開:函館芝1800mは内枠の先行馬が有利。6.ウィステリアリヴァと7.メタルスパークが出していくでしょう。8.レッドバレンティアが続くか。スローから平均ペースで、内枠の先行馬が有利と判断しました。
◎3.エラトー前走・遊楽部特別はL2を11.3-11.3の余力ラップでまとめて逃げ切り。今開催の函館中距離以上では他に余力ラップが出たレースはないので、素直に高く評価して良いでしょう。2着に下したエイシンジェンマは1勝クラスを勝てる水準にある馬で、次走は0.1秒差2着でした。これに3馬身差を付けたのだから実力は本物です。前々走・チューリップ賞は800m通過46.0秒のハイペースを2番手追走。差し馬有利の展開だったので言い訳の利く敗戦でした。未勝利はかなり骨っぽい馬を相手にL2を11.9-11.8の加速ラップで逃げ切り勝ち。2着カズミクラーシュはニュージランドトロフィーで4着に食い込んだ実力馬です。2勝クラスが壁になるとは思えず、52キロも有利でしょう。
○6.ウィステリアリヴァ前走・松前特別は1000m通過60.5秒で逃げましたが、L5の58.8秒は函館芝としては速い水準です。ハイレベル戦だったという判断で、0.2秒差3着なら高く評価して良いでしょう。前々走の新潟戦は1000m通過63.0秒こそ遅かったものの、L5の58.4秒は馬場を考えればかなり速い水準で、高く評価しているレース。逃げて垂れてしまったのは長期休養明けの分でしょう。陣営は「若干、完調手前」と述べていました。3走前の新潟戦は不良馬場。非常にタフな馬場で、差し馬の切れ味が削がれるから前有利が基本も、先行馬がバテた時に差し馬が浮上してくるような馬場でした。本馬は逃げてバテずに逃げ切りました。4走前は1000m通過58.9秒の超ハイペースで、完全な差し決着に。度外視できる内容。5走前を高く評価しています。直線の追い風が強かったにしても、L2が11.6-11.1の加速&余力ラップに。L5の58.4秒も中山としてはかなり優秀です。また、好メンバーが揃ったレースでもあります。ここで逃げて0.1秒差の2着なら現級上位。3.4.5着馬は1勝クラスを勝ち上がっています。陣営は「特に逃げにもこだわっていないし、出たなりで運んで、終いにひと脚使えれば」と述べていますが、同型のメタルスパークの内を引けたのは有利。逃げがベターだと思いますが、番手からでも競馬はできます。
▲7.メタルスパーク3走前から逃げる競馬をしています。その3走前はL5が57.7秒でそれなりにレベルは高かったはずです。0.4秒差3着で、逃げならまだやれるところを見せました。前走はレースレベルが高くなりすぎました。4頭が次走を使っていますが、内、3頭が馬券に絡んでいます。1つ上の着順だったロゼルですら3着に好走したので、本馬もそう悪くないはずです。前々走は1000m通過58.3秒の超ハイペースで逃げました。これはさすがに止まっても仕方ありませんでした。札幌で2度馬券に絡んでいる馬で、脚質的にもこれまでの東京よりも函館の方が良いでしょう。ウィステリアリヴァ陣営が逃げにこだわらないと述べているので、こちらが逃げることも考慮して押さえます。
他。1.ホウオウプレミア:出遅れ癖のある馬。前走・青嵐賞はダービーデー。3.4角が追い風で、L5が速いレースが目立った日です。それを考えるとL5の58.0秒は割り引きが必要です。凡戦を先行して0.7秒差5着という評価。前々走は3F通過34.0秒のハイペースでしたが、前付けした若手騎手がその後に緩めたことで馬群が凝縮。完全に差し馬有利のラップでした。0.7秒差6着では評価に値しません。現級での2着はハイペースで展開に恵まれてのもの。1勝クラス勝ちは強かったですが、これも展開が向いています。差し馬有利ならまだしも、今回は先行馬有利と見ています。岩田康誠騎手ならインに張り付いて競馬を運びそうなので、インが開けば。2.タイキラフター:前走は差しの届きやすい2000mでしたが、1000m通過61.3秒のスロー。さすがに前有利で、後ろから0.1秒差まで追い詰めた内容は評価できます。ただし、他の相手が微妙でした。前々走は、タフな馬場だったというのにL5が58.4秒と速くなったことで評価している一戦。ここで4着なら現級上位の力があるはずですが、今回、スローになりやすい1800mに短縮するのは大きなマイナス。内枠は良いものの、今回は届かない危険性が高いと判断しました。9.テイデ:前走は出負け。L5が57.7秒なら水準以上のレースレベルでしょう。上がり33.5秒は使いましたが、前も止まりませんでした。2〜4走前はハイペースで全て展開が向いています(3走前は少し早めに動きすぎましたが)。今回はスローから平均ペース想定。外から位置を押し上げられる展開(スローでマクったり、ペースが流れて前の馬が垂れてくるなど)になれば、あっても。12.フラミリア:前走は出遅れ。インベタの競馬ながらも進路は完全にスムーズ。ウィステリアリヴァと0.1秒差のところまで追い込んできました。ただ、L5が58.8秒と速くなりすぎたことで差しも届く流れでした。展開は向いたと判断しています。前々走の1勝クラスも出遅れて後ろに。そこから外を回して2番手まで位置を押し上げていきました。3F通過38.2秒の超スローだったからこそ出来た競馬でしょう。力はあっても出遅れ癖がある馬で、狙いは立ちにくい。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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