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展開:平均からスローペース想定ですが、湿った東京ダートは速い上がりを使える馬が差しきれる舞台。あまり後ろ過ぎない位置から速い上がりを使える馬を狙います。
◎10.エストレヤデベレン前走はL2が12.4-12.3の加速ラップで差し切り勝ち。行きたがる面を抑え込んで中団前目に付けていたので、位置取りを悪くすることはないでしょう。前走通りなら2勝クラスでも好勝負になるはずです。前々走はハイレベル戦。出負けからリカバリーして先行しました。800m通過47.0秒で差し馬向きの流れでしたが、残り300m付近までは手応えが抜群。差されたのはペースの影響もあったのでしょう。当時の馬場で1.38.4なら速い水準で、1400mなら容易には止まらないでしょう。4戦中2度、上がり最速を使えている馬で、ここは本馬の切れ味が生きると予想しています。
○2.タマモヴェナトル前走はやや出負け。3F通過34.2秒はかなり速く、無理せず後方から。勝負どころで位置を押し上げて伸びてくる良い競馬でしたが、脚を溜めていた勝ち馬に展開が向きました。昇級戦としては上々の結果でしょう。前々走も出負けしましたが、3F通過36.7秒のペースを前目から。途中に11秒台を2度刻んだことで前が止まってくれたのも幸いしましたが、上がり36.7秒で差し切り勝ち。L4の48.9秒も優秀で、高く評価していたレースです。ブリンカーを外したことも功を奏した印象。3走前は東京ダート1400m。ここもアオりましたが、掛かるくらいの行きっぷりで中位追走。直線はインで進路が全くなく、追い出せたのは残り200m辺りから。これが致命的な不利になりましたが、最後はよく伸びていました。この内容から東京ダート1400mも問題ありません。速い上がりを使えるだけに、雨の影響が残るのも好材料。道悪は5度走って4度馬券に絡んでいます。
▲15.クリノアルバトロス道悪替わりを待ち望んでいました!上がり特化のタイプなので、この道悪替わりはプラスでしょう。5走前、伸びかけたところで挟まれる致命的な不利を受けて以来、ずっとマークしていた馬。スムーズだったら勝ちまで見えていました。その後、休みを挟みましたが、36秒台までしか使えていなかった上がりが、近走は安定して35秒台を使えるようになりました。力を付けています。前走は出負け。促しながら中団を追走しました。結果的に前の残るレースになりましたが、上がり2位の35.9秒を使って4着なら復調気配は伺えたと言えるでしょう。前々走はペースが遅すぎて展開不向きだったとはいえ、上位の上がりを使えずに終わって心配していましたが、前走の脚を使えるのなら心配は杞憂に終わりました。15番枠と枠が外過ぎるので、外を回されて脚を失わないかだけが心配です。
△12.ルクスメテオール1400mへの対応がカギですが、おそらくは問題なさそう。前走は3F通過こそ35.5秒でしたが、4F目に11.6秒を刻んだことで差しも届く流れに。前目から伸びて2着とは0.2秒差。良い競馬だったと思います。前々走は3F通過35.4秒のスローを先行。L2の11.8-12.5は速く、逃げ馬を追い詰めた本馬は終い12秒台前半でまとめています。これなら1F延長もこなせるはず。園田時代には1400mで逃げて、ほぼ持ったままで6馬身差の圧勝を収めました。未勝利時代には1400mで5着に失速していますが、鞍上は「まだトモに緩さが残ります」と述べていました。年を重ねた今なら1400mでも。良馬場の1000mでは34.9秒という高速上がりを使ったことのある馬で、距離さえ持てば、速い上がりを使って馬券に絡めるでしょう。
他。1.アイアムユウシュン:前走・バイオレットSは3F通過34.2秒のハイペース。インの好位でほぼ完璧に立ち回りましたが、終いに止まって5着まで。L1は13.4秒まで失速したレースですが、本馬は14秒近くまで失速しているはずです。前々走・昇竜Sは3F通過35.9秒の超スローを先行。もう少し粘って欲しかったと思います。1勝クラス勝ちは超好時計でしたが、1400mは少し長そう。道悪でスタミナを要求されなければ持つでしょうが、いずれにしても速い上がりを使えないことが仇になりそう。危険な人気馬という認識です。9.ニットウバジル:抜群の安定感を誇る馬ですが、危険だとすれば今回だという印象。これまで35.36秒台の上がりは使えていますが、相対的に上位の上がりが使えていません。前走は3F通過36.3秒のスローで、やや掛かり気味なところを抑え込んで先行。伸びきれずの3着でしたが、本馬自身、上がり35.6秒でまとめているだけにそこまで悪い結果ではありませんでした。それでもやや限界が見えたかなという内容。ここは楽な先行が叶いそうですが、速い上がりを持つ馬に差されるだろうと考えました。唯一の馬券外も東京の稍重でした。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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