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例年は阪神競馬場芝2000ｍで行われますが、今年は改修工事の影響で京都競馬場芝2000ｍで行われます。そのため、2014年以降の良馬場で行われた古馬３勝クラス以上の京都競馬場芝2000ｍを参照して予想していきます。阪神競馬場と京都競馬場の最大の違いと言えば、やはり直線の坂の有無でしょう。阪神競馬場では最後に２ｍほどの上り坂があるのに対し、京都競馬場は坂がなく平坦なコースとなっています。このような起伏の差がラップにも出ており、2014年以降のマーメイドステークスの平均ラップでは上がり１ハロンが12.3秒と時計を要していましたが、京都競馬場では平均値で11.8秒と失速は少なくなっています。よって、今年は例年のマーメイドステークスよりもスピードが重要になってくると考えられます。特に京都競馬場内回りは直線も長くはありませんから、最後も失速しないので前に行った馬が粘り込みやすい舞台となっています。これも阪神競馬場で行われたマーメイドステークスと比較するとわかりやすく、過去10年で逃げた馬の勝率9.1％に対して上がり１位を記録した馬は40％と明らかに差し有利な傾向が出ています。これに対して京都競馬場では逃げた馬の勝率が23.3％で、上がり１位を記録した馬は勝率11.4％に留まっています。スピードのある逃げ・先行馬が押し切れるレースになると予想しています。
近走の逃げっぷりからおそらく今回もハナに立てそうで、そうなるとこのコースの傾向からも有利にレースが運べそうです。また、その前走は前半３ハロン34.5秒と非常に速いタイムが記録されました。京都競馬場芝2000ｍで前半３ハロン34.9秒以下を逃げて１分57秒９以下で走破した馬は歴代でも３頭しかおらず、他に該当した２頭は後に関屋記念で３着に好走したエイシンティンクルと今年の京都記念で３着に好走していたバビットしかいません。この点から重賞レベルの逃げを見せたという事になりますし、２歳時にはアルテミスステークスでリバティアイランドにも0.1秒差とした素質馬。２勝クラス勝ちからの参戦とはいえ通用するレベルにあると考えています。
そして今回、危険な人気馬だと考えているのはエーデルブルーメ。前日オッズは１番人気に支持されており、確かに前走のパフォーマンスは非常に優秀なのですが、その前走など近走はいずれも中団から差す形で結果を出しています。また、２走前の関門橋ステークスでは道中でポジションを取りに行って４着に敗れており、その点からも道中は脚を溜めた方がいいタイプでしょう。今回上位人気のエーデルブルーメ、ミッキーゴージャス、コスタボニータの３頭のスタートから上がり３ハロンまでの値を３ハロンに換算したタイムはエーデルブルーメが最も遅く、おそらく３頭の中ではポジションが一番後ろになりそうなだけに、前が残りやすい京都競馬場開催のマーメイドステークスでは取りこぼす可能性が考えられます。
・各指数の説明
スピード⇒競走馬の最高速度を表すものスタミナ⇒競走馬の持久力を表すものパワー⇒競走馬の加速力を表すもの根性⇒競走馬の最後まで粘り強く走り切れるかを表すもの
＊各指数は最大100を想定＊未出走や該当条件への出走がない場合などで未算出の馬もいます＊馬券は主に３連複、３連単を使用しますがご自身のお好みの券種にアレンジしていただいても構いません(３連単１着固定なら単勝勝負にする、など)
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