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◎1.ジェンマ湿った東京ダートは差し馬有利が基本線ですが、東京競馬場は日曜午前にかなりの雨量がありました。稍重〜重馬場なら差し馬の切れ味が生きますが、不良馬場まで悪化すると先行馬もかなり速い上がりを使えてしまい、前残りになる可能性も高くなります。しかもここは逃げ・先行馬の少ない組み合わせ。前に行ったもん勝ちになると予想しました。ジェンマの前走は、L4が49.9秒、L2が12.0-12.2の余力ラップで逃げ切り勝ち。1000m通過64.7秒のスローではありましたが、上がり最速での逃げ切りですから素直に評価して良いでしょう。1F目が13.0秒で、3F通過38.4秒のスローでの逃げではありましたが、今回は51キロになるので、これまでのテンの速さから考えても先行できることはほぼ間違いありません。3歳と古馬の混合戦になった時の穴パターンの一つは、超軽量馬の前残りです。前々走は単穴評価を打ったのですが、どうしてあんなに走らなかったのか不可解な敗戦でした。稍重の東京ダートで上がり38.4秒でしか走れない馬ではないはず。実際、前走は新潟ダート1800mで37.2秒でまとめており、重馬場の中山ダート1800mでも上がり38.8秒でまとめています。この前々走は参考外で見直したいところ。3走前は好発を切って初角は先頭で迎えましたが、外から強引にハナを奪われる形に。特に問題なくやり過ごしましたが、1000m通過62.6秒は重馬場とはいえ速くなりすぎました。一列後ろにいた勝ち馬の方が展開が向いたと思いますが、逃げた馬は交わして2着に浮上。4走前はスタート後に前が狭くなり、後ろからに。一戦毎に上がり時計を短縮しており、追い切り時計も速くなってきています。51キロの先行策で、改めて期待してみます。
○2.ライクファーザー出遅れた新馬戦は、L2が13.3-12.5の加速ラップ戦でタイム差なしの2着。時計が掛かっていた2月の東京ダートとしては優秀です。3戦目は出遅れながらも2コーナーで4番手まで位置を押し上げる強気の競馬。1000m通過62.9秒とまずまず速かったので、これは負荷がかなり高かったはず。しかもL2は13.0-12.7の加速ラップで、タイム差なしの2着に来ただけで十分すぎるほど強い内容でした。3着以下には大差を付けています。前走はジェンマが凡走したレース。「中間にゲートで縛った」という話で、やや出負けもリカバリーして好位追走。L2が11.9-12.4の余力ラップで4馬身差圧勝。前走通りのスタートを決められれば、ここでも通用する力があるはずです。道悪得意な産駒が多い父ホッコータルマエというのも心強いところ。
▲9.ライジンマル新馬戦はL4を50.5秒でまとめて8馬身差の圧勝。ダートの2歳8月はまだまだ未熟で、好ラップも出にくい時期。当時としてはかなり際立ったラップだったので、注目していた馬です。前走・プラタナス賞は出はひと息も、二の脚が速くハナへ。800m通過47.4秒は少し速すぎましたが、イーグルノワールと0.1秒差に粘ったのは価値がかなり高い。3着のアマンテビアンコは羽田盃を勝ちました。1勝クラスはすぐ突破できる力を備えていますが、今回は陣営が「まだ八分くらいの仕上がり」と弱気です。それでもこのメンバーで大きく崩れるイメージはありません。あとはまだ速い上がりを使った経験がないので、その点もカギ。
△7.ターコイズフリンジ前走が初ダート。最内枠からスタートを決めて先行。稍重の阪神ダート1800mで1000m通過62.8秒なら苦しくないペースか。勝ったムルソーは別格だったにしても、1勝クラスはすぐ突破できるであろうダノンケイツーやスマートリアファルに大きく先着しているだけに、力量は上位のはず。1.53.3も優秀な走破時計で、1600mでも先行できるスピードもあるはずです。
他。3.コーカサスゴールド:未勝利勝ちのL2は12.2-12.0で、前走は超好時計での3着。1勝クラスにいる馬でないのは確かですが、行き脚が付かない馬なのでその点だけがカギ。多少促せば位置は取れそうなので怖いですが、今回、34秒台の上がりを使っても届かない展開になりそうで。12.クレイヴィンオナー:前走の1.52.4の走破時計はかなり速く、本馬も1勝クラスにいる馬ではありません(今の時期の1勝クラスにはそのレベルの馬がザラにいますが)。こちらの方がコーカサスゴールドよりも行き脚が付かないので、34秒台の上がりを使っても届かないパターンだと思います。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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