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展望:京都芝はCコース替わりでインが復活。内回りの2000mということもあり、内枠の先行馬を重視します。良馬場で開催されると思いますが、雨の影響が多少残っても問題ない予想を組み立てました。
◎6.ロードデルレイ大阪杯に出走していれば本命を打つと決めていた馬です。前走・白富士Sは外枠勢が主張したことでやや後ろから。とはいえ、徐々に進出して直線入口では前を射程圏に捉えていました。追い出すと窮屈なところを割って抜け出して完勝。L2は11.4-11.4の持続ラップで、1.57.2で走破しておきながらもまだ余力があります。前々走・ウェルカムはスタートを決めて無理せず中団から。直線の手応えが抜群すぎて楽に抜け出すと、さほど追わずに完勝。着差以上の強さを見せました。L2の10.9-11.2も優秀で、1.59.0で走っておきながらまだまだ余力を感じさせるラップ・レース内容でした。3走前の神戸新聞杯は距離が長かったと思いますが、直線では見せ場十分。終い甘くはなりましたが、勝ちまであるかと思わせる好内容でした。折り合い面に不安が残るので、現状は2000mまでがベストか、もう少し短くてもいいかもしれません。本来、安定した先行力があり、終いも切れる馬。これまで全て33.5秒以内の上がりでまとめています。G1でも本命を考えていた馬だけに、ここでは力量最上位という見立て。血統的には雨の影響が残っても問題ありません。折り合い面に気を遣って位置を下げすぎることだけを危惧しています。
○9.ヨーホーレイク前走・新潟大賞典は外の方が伸びる馬場で、最内枠はマイナスだったはず。1000m通過61.6秒のスローで、道中、内を通ったことで削られるスタミナは軽減できたか。にしても、勝ったヤマニンサルバムよりも直線でインを通しながら上がり最速で伸びてきたのは強いの一言。前々走・金鯱賞は1000m通過58.4秒のハイペースで明らかに先行不利。しかも力んで走っていました。前目から3着に残したのは驚異的です。クロウキャニオン産駒で、切れ味が武器なタイプでないだけに勝てるかはともかくとして、大きく崩れることはなさそうです。こちらは雨の影響が残った方が良さそうです。
▲2.ディープモンスター前走・小倉大賞典は右前肢跛行で出走取消。前々走・アンドロメダSは1000m通過59.4秒のハイペース。中団前目の好位置から運べました。2着馬マイネルクリソーラがインをロスなく回ったのに対して、こちらは大外。進路差を考えれば、完勝と言える内容。マイネルクリソーラも強い馬だけに高く評価できます。3走前・オクトーバーSは縦長馬群で差しにくい隊列に。前2頭との差を縮めての3着は評価。4着に3馬身差付けたことも評価して良いでしょう。地道に力を付けています。問題は陣営が「いい頃に比べると馬体の張りが物足りませんし、まだ良化途上の印象を受けます」と弱気なところ。ただ、5本乗り込んで時計も出ていることから、あまり不安には感じていません。
△4.ボッケリーニ前走・日経賞はマテンロウレオの大逃げを早めに追いかけすぎました。押し切れそうな内容でしたが、最後に差し馬勢の餌食に。0.3秒差の僅差で、力は示しています。前々走・AJCCは外差し馬場を生かして直線で抜け出しましたが、鞍上が「ラストの場面ではブレーキをかけるような感じ」だったと述べており、ソラを使ってしまったか。前々走・チャレンジCは勝負どころで馬群が密集して動けない位置に。直線は空いたインを突く鞍上の好判断で惜しい2着。決め手に欠ける面はありますが、G2までなら力上位。馬場も問いません。今回は「最後は少しやめている感じもあったので、チークピーシズを着用してみます」という話。モレイラ騎手鞍上で、これも崩れないか。
☆8.アリストテレス3走前から音無秀孝厩舎から上村洋行厩舎に転厩。前々走・大阪城Sは1000m通過58.6秒のハイペースを最後方から。上がり最速の34.1秒を使い、3着とは0.1秒差のところまで追い込んでくる見せ場ありの競馬。前走・マイラーズCは流石に忙しすぎました。後方ママの15着。陣営は「競馬を作り直して、気持ちを前向きにしようとしている段階。前走で兆しは見せたが、まだ時間がかかりそう」と述べていました。2000mに延びるのは良さそう。陣営は今回、「昨年の転厩から状態の把握が大分できるようになり、最近では一番雰囲気がいい。前走は敢えて1600メートルで気を抜かせない競馬をさせた」と述べています。3着候補として。
☆13.ニホンピロキーフ前走・マイラーズCは雨も味方したとは思いますが、とはいってもマイル路線で最強格のソウルラッシュ・セリフォスに次ぐ3着だから価値は高い。前々走の関門橋S時の小倉は馬場の内側が回復していました。ペースも緩んだことで差しにくい展開になりましたが、早めに位置を押し上げて完勝。かなり評価して良いでしょう。飛鳥Sは1000m通過62.0秒のスロー。2番手から運んだエアサージュに上がり33.8秒でまとめられては厳しかったと言えます。エアサージュは厳しい展開になっても粘れるタイプではありますが、展開面を考えれば逆転は叶いそうだと考えていました。が、13番枠は展開面で不利な競馬を強いられそうです。この馬自身、追走力はありますが、今回は内外に速い馬が入りました。力は認めますが、今回は軽視が妥当か。押さえまで。
☆14.エアサージュ前走・金鯱賞は1000m通過58.4秒の超ハイペース。単騎になったのが4F目で、それまでに激しく競り合ったことで相当苦しい競馬になりました。惨敗も仕方がない展開に。前々走・飛鳥Sは外差し馬場の京都。1000m通過62.0秒のスローを2番手から。展開に恵まれたのは確かですが、強敵に馬体を並ばせずに完勝。2着ニホンピロキーフはマイラーズC3着、3着リフレーミングは福島民報杯で不利な後方から突き抜ける強い競馬をしています。決め手に欠けるので勝ち切れない面はありますが、ここでも大きく崩れなそう。問題は大外枠。この馬の内の馬が出していくことで外々を回される危険性が高くなりました。押さえまで。
以下は無印の馬について。
1.カラテ前走・新潟大賞典は見せ場なく大敗。陣営は「近2戦は気持ちが続かない競馬になりました。今回は得意な舞台。3週連続併せ馬をし、気持ちを乗せていきました。馬体も良化。多少力のいる今の馬場は合います」とかなり前向きでした。前々走・フェブラリーSは初ダート。枠の並びも悪く位置を悪くしました。3走前のAJCCは長期休養明け。4走前・宝塚記念は超ハイペースを先行。5走前の鳴尾記念は手応え自体はありましたが、前が壁になって終戦。ここまで全て言い訳の利く敗戦でしたが、前走を見る限り、衰えも隠せないだろうという印象です。音無秀孝厩舎への転厩がどう出るか、ですが、基本的に坂路中心の短距離厩舎という認識。中距離でやっていくにはマイナスになるのではないかと考えています。3.バビットナカヤマフェスタ産駒で鈍足タイプ。前走・福島民報杯は1000m通過60.0秒で前も残れる流れ。ハナを奪いに行って3番手になったのは誤算だったでしょうが、それにしても手応えがなくなるのも早すぎました。前々走・京都記念はタフな馬場で、道中で11秒台を刻まなかったことが好走要因でしょう。また、タフな馬場は苦にしないので、伸びないインを突いたこともこの馬にとっては良かったと思います。今回はこの時のような展開は望めず、見送りが妥当。5.ヤマニンサンパ右回りの方が良い馬。前走・アンドロメダSは出負け。1000m通過59.4秒は差しの届く流れで、前にいたディープモンスターを追いかける形で競馬を運びましたが、伸び負けたという内容でした。前々走・カシオペアSは1000m通過57.6秒のハイペース。後方待機策で、直線は馬場の真ん中をスムーズ。展開も向いたか。3走前のケフェウスSは1000m通過57.1秒の超ハイペース。勝ったエピファニーはインをロスなく回る好騎乗が光りました。2着スタッドリーとは大きな進路差はなく、これにインから差された形での3着。後方脚質でもあり、上位人気で嫌うならこの馬かなという印象です。7.スカーフェイス前走・天皇賞(春)はハイペースで後方待機策は展開が向いたという判断。鞍上も述べていた通り、現状の力は出し切ったのではないでしょうか。前々走・大阪ーハンブルクCは差しの決まりやすい阪神芝2600m。また、当時は桜花賞前日のかなり速い上がりの出る日で、ポジションとしては良い位置だったと思います。ブレイヴロッカーに伸び負けたのは不満です。3走前の大阪城Sは1000m通過58.6秒のハイペース。後方から運んだことが向いての4着。オープンで唯一の勝利になる昨年の大阪城Sは外枠からインに潜り込む鞍上の好騎乗が光ったレース。重賞で通用するには展開の助けが欲しい。10.フォワードアゲン案外、大敗のない馬で、JCの時に「瞬発力比べでは分が悪いので、上がりのかかる中距離戦でG3までならどこかで穴をあけても」と書きました。重馬場で減速ラップになった3走前の小倉日経オープンが狙い時だったと思います。前走・都大路Sはイン突きがハマっての5着。前々走・大阪城Sは1000m通過58.6秒のハイペース。0.6秒差なら大きく負けていませんが、ここに出走のスカーフェイスとアリストテレスには先着されており、重賞になると少し厳しいか。11.アウスヴァール速い上がりを使えない逃げ馬。前走・都大路Sは1000m通過59.8秒のマイペースの逃げを打てましたが、直線は早々に後退。レース上がりの33.6秒は速くなりすぎたとはいえ、あまりにもあっけない敗退でした。前々走・福島民報杯は1000m通過60.0秒で前が残れる流れ。やや掛かり気味で外目を追走したとはいえ、こちらも少し情けない敗退。長期休養明けの3走前・難波Sはかなり骨っぽい馬が揃っていましたが、1000m通過59.9秒での離し逃げに持ち込めたことで展開がかなり向いたのではないでしょうか。恵まれて勝ったことで、重賞では厳しい戦いが強いられそうです。12.ホウオウアマゾン前走・新潟大賞典は2番枠が不利。スローペースで外から被される展開になったことも厳しかったと言えます。前々走・小倉大賞典はスタート後の落馬で度外視。中山金杯は2番手追走から0.4秒差5着に大健闘。中距離でもやれるところを示しましたが、同型の多いここでは少し厳しいという見立て。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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