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展望:土曜の東京芝は超高速馬場で、馬が馬場に速く走らされているというイメージ。自然と速くなるので、脚を持続させる力も重要です。また、逃げるであろうコンクシェルは付いてきた先行馬を潰すタイプの逃げ馬。瞬発力勝負では分が悪いので、どこかでペースを上げていくはずです。これに付いていっても止まらない先行馬を狙いました。
◎15.ドゥアイズ速い上がりを使えない印象の馬でしたが、3走前のリゲルSでそのイメージを一新。上がり33.1秒を使って2着に食い込むとは想定外でした。前走・阪神牝馬Sは800m通過47.4秒の超スロー。先行するという見立てでしたが、出遅れたのが致命的。それでもウンブライルの後ろを追いかける形でよく伸びて、3着争いには加わりました。前々走・洛陽Sは800m通過45.5秒のハイペース。2着トランキリテに最後は急追されましたが、ドゥアイズの方が展開不利でした。時計が掛かっていた2月の京都で終い11.5秒でまとめたのは立派。勝ち時計の1.32.6も優秀です。かなりタフな馬場で良い脚を持続させたことからもコンクシェルが逃げるであろうペースはこの馬に向くはずです。速い上がりを使えるようになったことからも成長しています。瞬発力・持続力共に秀でた先行馬ということで本命とさせていただきます
○10.ナミュール前走・ドバイターフは好発から控える競馬。道中は内目で、直線はスムーズに外に出す最高の競馬ができました。強豪相手の2着で、完全に本格化しました。前々走・香港マイルは800m通過が48秒ほどでスロー。本馬は出負けして後ろから。外から追い上げて3着は確保しましたが、前目に付けた馬のワンツーで展開が向きませんでした。ハイペース向きのタフなタイプだと考えていましたが、スローペースでも好走できたのは収穫が大きい。マイルCSと富士Sはハイペースを豪快に差し切り。安田記念は直線で挟まれる不利、ヴィクトリアマイルは向正面で挟まれる不利と、敗因明らか。本格化した今、牝馬相手なら崩れないでしょう。コンクシェルが引っ張るレースの適性ではマスクトディーヴァより上という見立てですが、単純な力ではマスクトディーヴァの方が上という印象。
▲6.マスクトディーヴァ前走・阪神牝馬Sは800m通過47.4秒の超スロー。最内枠で包まれることを危惧しましたが、位置を取って直線は外目に出す最高の騎乗。モレイラ騎手が上手くエスコートしました。前々走・東京新聞杯はゲート内で暴れたところでスタートを切られて、大きく出遅れ。その後はリカバリーしていきましたが、流石に脚を使いすぎました。これで上がり2位の脚を使って6着まで来たのはむしろ驚きです。3走前・秋華賞は直線入り口で外から蓋をされる格好になり、追い出しが遅れましたが、終いはリバティアイランドを追い詰めました。1000m通過が57.3秒の超ハイペースになった4走前・ローズSのパフォーマンスが衝撃的。残り200mですでに先頭に立っていましたが、1600m通過が1.31.2と破格です。超ハイペースの中、中団よりも前に位置を取れたのだから追走力も高い。岩田望来騎手が上手く導けていませんでしたが、モレイラ騎手ならしっかり持ってくるでしょう。
△4.コンクシェル先行馬を潰すハイペース型の逃げ馬に分類していますが、あまりテンが速くない馬。1勝クラスの鞍ヶ池特別の勝ち時計1.32.3は、中京芝1600mのレコードに0.1秒差の超好時計でした。前走・中山牝馬Sは押してハナへ。外差し馬場を警戒してか、行く馬がおらず、3F通過37.4秒の楽なペースで逃げられました。直線はスムーズに外に出して押し切りました。前々走・初音Sは押して出して行ったものの、逃げ馬が速くて2番手に控える形に。結果的に、大逃げの2番手に付けて展開は恵まれたと言えるでしょうが、終い11.4秒でまとめているのだからまだ余力は十分あったと言えます。持ち時計からしても力は足ります。同型と言えるのはフィールシンパシーくらい。フィールシンパシー陣営は「行く馬が内に入りそれを見ながら運べるので悪くはない枠」と述べているので、譲ってくれるのではないでしょうか。瞬発力比べでは分が悪いので、どこかでペースアップしていければ。
☆1.ライラック前走・阪神牝馬Sはマイナス16キロ。パドックを見ても寂しく映りました。良い位置で競馬を運べたとは思います。鞍上も「マイナス16キロの分が最後で応えてしまった感じだった」と述べています。参考外で構わないでしょう。4走前の府中牝馬Sは驚くべき内容で、かつて33.9秒の上がりが最速だった馬が33.0秒の上がりを使って3着に好走しました。1800mで先行できた点も評価できます。確実に力を付けたと考えて良いでしょう。エリザベス女王杯は位置が後ろすぎました。最速の34.2秒の上がりで差を詰めただけに勿体なかったという印象。有馬記念は牡馬相手で厳しかったか。外からマクって一瞬は来そうな気配はありました。調教後馬体重は前走からプラス18キロと戻してきました!これは大歓迎です。問題は位置を取れるかどうか。最内枠なので外から被されて位置を悪くしそうな点が気がかりです。
以下は無印の馬について。
2.フィアスプライド前走・中山牝馬Sは3F通過37.4秒の超スロー。待機策からマクっていきましたが、動いたタイミングが11.9秒の5F目。もう少し早く動けていれば、もっと粘れたのではないでしょうか。0.4秒差なら悪くはないという印象。前々走・ターコイズSは位置を取りに行ったルメール騎手のファインプレー。道中は内目で、直線も進路がスムーズで完勝。前々走・府中牝馬Sは普段通り後方から。ほぼ3F戦になり、上がり性能の高さを活かして4着に好走。3走前・関屋記念は大きなロスなく運んで4着と頑張っています。今回、決め手ある馬が揃っているので先行したいところですが、先行してもコンクシェルに潰されてしまいそうで、難しくなりました。3.スタニングローズ前走・大阪杯は逃げ馬不在。鞍上は「この馬のリズムですんなりとハナへ立つ形に」と述べていました。残り200mで捕まりましたが、長期休養明けとしては上々の結果だったと言えます。前々走・ヴィクトリアマイルは出遅れてこの馬の競馬ができず。本来はスタートが上手く二の脚も付く馬なのでノーカンでも。3走前・中山記念は直線の向かい風が強かった日。外目を先行する苦しい形になりながらも0.2秒差の5着。それまでは牡馬相手にやれるか半信半疑でしたが、ここで完全に通用すると分かりました。マイルが合わないイメージはありません。距離をこなせる馬だけに、マイルならロンスパになっても我慢が利きそうですが、持続力だけなら上がいます。5.ウンブライルスタートが課題の馬ですが、ここ2走はまともになっています。前走・阪神牝馬Sはマイナス10キロと絞れてきました。戦前から予期されていた通り、800m通過47.4秒の超スロー。外差し馬場になっていたので、バイアスに沿った競馬ができました。東京新聞杯は比較的マシで中団から。伸び負けしましたが、プラス22キロで休み明けが響いたものだと思われます。昨年のNHKマイルCは出遅れ。勢いでは完全に勝っていたので非常に勿体ない2着でした。鞍上が「気分は最悪です」と述べていた通りの内容だったと思います。4走前にブリンカーを着用してからは安定して走れています。今回、マスクトディーヴァ・ナミュールがいて、馬券内の枠がもうないという印象です。7.ハーパー速い上がりを使えないタイプで、マイルならハイペースを先行する形がベストだと思います。その意味で、昨年のクイーンCは800m通過46.2秒のハイペースで展開が向いたと言えるでしょう。続く桜花賞も800m通過45.9秒のハイペースを先行して5着。昨年のエリザベス女王杯は上がり34.8秒で3着に来られる馬場・展開になったという見立てです。今回はコンクシェルがロンスパにしてくれそうですが、狙いは京都開催の宝塚記念だろうと考えています。8.サウンドビバーチェ昨年の5着馬。4角では少し位置を下げる場面がありましたが、盛り返してきました。想像以上にやれたなという印象。長期休養明けの前々走・ターコイズSは中身ができていなかったという話なのでノーカンで良いでしょうが、上積みがあったという前走・東京新聞杯があまりにも負けすぎ。ペースが速かったとはいえ、直線を迎えた時にはもう余裕がありませんでした。もう少し復調気配が見えてくるまでは様子見が妥当か。9.テンハッピーローズマイルは少し長いだろうという見立て。前走・阪神牝馬Sは800m通過47.4秒の超スロー。インから伸びてきましたが、残り150mくらいで失速。外差し馬場だったとはいえ、あそこまで止まると距離が敗因だと思わざるを得ません。超スローペースならもう少し粘って欲しかったという印象。前々走・京都牝馬Sはスタート五分。直線は大外に出しましたが、コムストックロードよりも伸びを欠きました。あそこまで大外を回す競馬だと1400mでも厳しかったのかもしれません。11.ルージュリナージュ前走・中山牝馬Sはスタートを決めましたが、その後、シンリョクカが寄ってきたことで不利を受けました。道中は前がペースアップした時に離されてしまいましたが、最後は盛り返してきました。13着とはいえ、0.7秒差。前々走・東京新聞杯は内枠でしたが、あまりインにはこだわらず。8着まで追い上げましたが、休み明けで太め残りのウンブライルにギリギリ先着。大きく出遅れたマスクトディーヴァには先着されており、ここでは評価しにくい。終い堅実も、出遅れ癖が気になるところ。また、G1で通用するレベルだとは思えなくて。12.キタウイング前走・谷川岳Sは800m通過46.8秒と流れましたが、馬場が悪くて差しにくかったという見立て。道中はインで、直線で大外へ。出来ることはやったという内容の0.9秒差8着。前々走・中山牝馬Sはスタート後に隣の馬と接触して後方から。直線、インを突いて伸びかけましたが、最後は脚が鈍りました。それ以前は距離や枠なども響いて負けています。そんなに負けてきている訳ではありませんが、桜花賞は0.9秒差で1.33.0。G1では足りないという見立てです。13.モリアーナ前走・阪神牝馬Sは出遅れて後方から。道中インで、直線では外目に。外差し馬場を生かした競馬は出来たと思います。秋華賞は出負けして後方から。直線はインを突いて3着争いには加わる5着で、ペースが緩んだことを考えれば、及第点の内容でしょう。3走前・紫苑Sも出がひと息で後方から。ハイペースで展開こそ向いてはいますが、直線ではとても間に合わないだろうというところから差し切る驚きの内容でした。昨年春は武藤雅騎手が上手く乗れていませんでしたが、横山典弘騎手が上手く力を発揮させている印象。スタートが悪い面が気がかり。マスクトディーヴァとウンブライルには2度先着されているので、力関係で評価を下げました。14.フィールシンパシー前走・福島牝馬Sは先行馬有利な展開だったとはいえ、やや外を追走。ウインピクシスを競り落とすとは想像以上に強かった印象。中山牝馬S敗戦後に鞍上が「今は1800mだと少し長い感じがします」と述べていて、私自身もそう考えていましたが、見立て違いでした。前々走・中山牝馬Sは3F通過37.4秒の超スロー。外枠のロスはなく2番手を追走。流れ込んでの4着でそう差はない競馬ができました。3走前のニューイヤーSは800m通過46.1秒のハイペース。外目追走は不利だったとはいえ、直線もサッパリ。4走前・ターコイズSは高速馬場で800m通過46.8秒でも速くはなかったのでしょう、内枠からすんなり逃げて、流れ込んでの2着。5走前・紅葉Sはスムーズさを欠いた2着のリサリサの方を評価していましたが、1.31.9で走破できたのだから評価すべきだったか。パフォーマンスが安定しない印象を受けています。コンクシェルに大逃げをさせて、この馬が離れた2番手、その外にドゥアイズという隊列になってくれることが私にとっての理想形です。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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