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◎5.テンドウハイペースになりやすい世代限定ダート戦ですが、ここはテンが速い馬が少ないメンバー構成。テンドウは前走ではテンが遅いということで無印にしましたが、芝スタートの1400mなら前走のようなことはありません。陣営も「距離を延ばすことで、自分のリズムで走れれば」と前向きです。前々走は1F目が12.7秒、3F通過35.8秒という遅めのペースでの逃げでしたが、後半が非常に速く、L2は11.9-12.0の余力ラップでまとめました。スローペースで時計が出にくいにもかかわらず、1.11.9という好時計勝ち。惨敗に終わった前走・1勝クラスで2着だったスターターンの走破時計は1.12.1なので、テンドウが1勝クラスでも通用の力を持っていることは明らかです。まず、距離延長をこなせるのかという点について。私の予想理論「余力ラップ」の基準ラップをクリアしている馬は距離延長をこなしやすいという特徴があります。テンドウの前々走の終いは12.0秒でしたが、この数字は通常、1400mではL2区間で出る数字。あと1F延びることで終い12秒台後半まで落としたとしても、十分に通用する計算になる訳です。事実、テイエムリステットが勝った1400mの未勝利戦のL2は12.1-12.6になります。最後にテンの速さについて。デビュー2戦目まではスタート一息でしたが、3.4戦目は1F目の12.4秒、12.5秒を楽に先行しました。外枠だったので無理せず番手に構えた形です。芝スタートの方がこの馬にとって良いのは間違いありません。多少促して1F目を12.3秒辺りで走れれば、ハナは奪えるであろうメンバー構成です。もし逃げられなくとも、この馬より速い馬は内に固まりました。揉まれずに運べれば、それなりに力を出せるでしょう。
○9.テイエムリステットテイエムリステットはダート戻りなら買えるだろうと以前から考えていました。初ダートは大きく出遅れましたが、上がり36.4秒の脚を使って猛追。脚色は断然で、完全に脚を余した形になりました。その次走は最内枠からやや出負け。押して好位を取りに行きました。道中は砂を被って少し嫌がる素振りを見せていましたが、何とか我慢できていました。直線では進路がなくなり、追い出しを待たされる形になりましたが、進路ができるとひと伸びして差し切り。終い12.6秒でしたが、追い出しを待たされていた分、もっと時計は詰められそうです。スターターンよりも上だろうと考えて対抗とします。
他。1.スターターン:未勝利勝ちのL2は12.9-12.7の加速ラップ。インで詰まって追い出しを待たされていたので、スムーズならもっと速いラップを刻めていたはずです。カトレアS4着の実績はここでは威張れます。前走はハイペースを追走しすぎて、一旦交わしたジョーローリットに差し返される結果に。力はありますが、テイエムリステットの方が上と評価している以上、人気のこの馬を買うメリットは少ない。ワイド2点流しで2つとも当てるよりも、相手をテイエムリステット1点で的中させた方が配当が付きます。見立てが間違っていたら仕方ありませんが、この馬は内枠も嫌な材料。外から被せてくる馬が多いので、モレイラ騎手が上手く出していけるかもカギ。3.ドッビアーコ:前走は稍重。3F通過34.8秒で、終い13.1秒まで失速したのは物足りません。差し切った本馬はせいぜい終い12秒8〜12秒9辺りでしょう。余力がなくて。7.カズゴルティス:初ダート。上には芝・ダート兼用タイプのキャロライナリーパがいます。ただ、父アルアインは今のところ、完全に芝向きの種牡馬。芝では6勝している一方で、ダートはいまだに0勝です。ガイアフォースをフェブラリーSに使って2着に好走させた杉山晴紀調教師の眼力だけが怖い。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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