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近年の東京芝は外枠の差し馬が恵まれやすい馬場造成。Dコースの2月開催だけが内枠先行馬が有利になりやすくなっています。ただし、スタート後126mでコーナーに差し掛かる芝2000mは別。内枠先行馬有利のバイアスが強力です。ここも内枠から先行できる馬から狙います。
◎2.パロサントパロサントは前走があまりにもあっけない大敗。良い先行力こそ見せましたが、3角では早くも手応えが怪しく、どんどんと後退していきました。弥生賞の日で、内の馬場が緩かったことが敗因だとしか思えません。前々走は内枠先行有利な2月の東京開催で、内枠の先行馬が逃げ切り。本馬もバイアスに沿った競馬で2着だったとはいえ、3着のショウナンナツゾラが力ある馬で、これに先着したなら力は秘めているはず。初戦から仕上げて来ない国枝厩舎の馬なので初戦は度外視で良いでしょう。今回はブリンカー着用で、内枠を引いたからには逃げか好位から競馬を運んでくれるでしょう。前走は度外視。改めて期待します。
○11.パンドジェーヌ新馬戦は出遅れましたが、二の脚自体は速く、すぐさま中団までリカバー。2戦目でスタートさえ改善すれば、外枠から位置は取れそう。先行意識の高い坂井瑠星騎手が鞍上なのもプラスです。3.マリガーネットは出遅れてその後もなかなか行き脚が付いていなかったので、出遅れたとしてもその後の二の脚がどうかも割と重要だと考えています。道中もずっと外目を追走する形で、2月開催の東京でこの競馬は不利。4F目からどんどんと加速していくラップで、L2は11.3-11.2の余力ラップ。L5の58.6秒も水準以上の数字です。1.2着馬よりも速い上がりでまとめたのは立派。次走活躍している馬が少ないレースですが、上がり最速だった6着馬は次走で勝ち上がっています。この中間は10本の時計を出しており、陣営も「今回は中身の濃い調教ができた」と前向きです。スタートさえ決めれば、勝ち負け。またスタートが悪くてもそれなりに差しては来るでしょう。
▲10.ヴィントシュティレ前走は13番枠から先行策。初角まで205mしかない中山芝1800mの外枠から先行できるなら、ここも先行できるはず。当時は重馬場で、外差し馬場になっていた中山牝馬Sの日。外から差してきた1.2着馬に展開が向いたか。勝ったトゥルーサクセサーは元々、シンエンペラーの2着があるなど力ある馬。2着はデビュー戦だった馬。0.1秒先着された3着スプリンクルソルトは次走、福島で5馬身差の圧勝を収めています。好メンバーが揃っていた中で4着なら悪くはありません。前々走は出遅れが響く結果に。3走前は800m通過46.4秒のハイペースを先行して失速。新馬戦は出遅れて外枠からリカバー。L2が10.7-11.7の余力ラップ戦で0.1秒差2着なら上々の結果です。ここも先行力を生かして。
他。8.トニーアワード:新馬戦は出遅れも、二の脚は速く中団までリカバー。4角では落馬のアオリを受けて外に膨れるロス。残り200mでは前の3頭に離されてしまいました。先行はできるかもしれませんが、2F延長がプラスに出るかは未知数で。15.ミスズサンダースノー:先行力ある馬で、新馬戦はL2が10.7-11.6の余力ラップ戦で2着ですが、800m通過50.6秒の超スロー戦で、33秒台の上がりを使っていた馬が沢山いたレース。それを思えば、本馬の上がり34.2秒の価値はやや微妙か(ただ、近い上がりの数字の馬が穴をあけており、悪いという訳ではない)。前走がスローペースでの逃げで、L2が11.0-11.5の余力ラップになりましたが、本馬の上がりは34.9秒止まり。0.5秒差は切れ負けしたという印象。また、この前走でやや力み気味だったことからも2F延長をこなせるかどうか。15番枠というのも競馬がしづらいはずです。陣営は「リズム良く運び、うまく脚をためられれば」と述べていますが、この枠では外を回されて脚を失いそうです。逃げたら逃げたで止まりそうで。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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