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◎15.ケイアイパープルテンの遅い先行馬で、砂被りも駄目という難しい馬。前走・佐賀記念は戦前から「少し体が減って、まだ戻り切っていない」と弱気でした。事実、-12キロ。大敗に関しては度外視で良いでしょう。前々走・JBCクラシックは逃げ馬不在でこの馬が逃げると思っていましたが、行き脚が付かず。インで砂を被り、手応えが早々になくなりました。3走前の白山大賞典は3角でメイショウフンジンを交わしましたが、こちらの方が止まってしまいました。ただ、この時は休み明けで陣営も弱気でした。昨年のアンタレスSでは先行馬が多くて位置を取れず。インで砂を被り、勝負どころではステッキも入っていましたが、直線では「馬券内もあるか!?」というくらい盛り返してきました。それ以前は内枠ばかり引くという運のない馬。外枠を引ければ、と週中から思っていたので、今回の15番枠は最高です!スローになったらなったで速い上がりでまとめられる馬でもあります。今回は大チャンスと考えて本命に致します。
○16.スレイマン前走・門司Sは、良馬場で1000m通過60.4秒なら差し有利の流れ。先行して4馬身の圧勝は文句なしに強い。終いを12.5秒でまとめたのも優秀です。前々走・福島民友Cはロスなく乗りました。完敗の3着という印象ではありましたが、レコード決着だったことを考えれば十分に評価できます。3走前から着用したブリンカーが良い方向に出ているそうです。ダート重賞としてはかなり先行馬の少ない組み合わせ。外枠を引いた今回、大きく崩れることはないでしょう。
▲8.テーオードレフォン前走・名古屋城Sは1000m通過63.4秒という完全なマイペースの逃げ。展開に恵まれてはいますが、L2を11.5-12.0という速い水準でまとめたのは力がなければできません。また、今回も恵まれる可能性は大きい組み合わせです。前々走のポルックスSはかなりタフなダートで差し馬有利でした。一旦は完全に抜け出す見せ場十分のレース。差し馬に展開が向いた中、先行馬の中で最先着は評価できます。3走前は1000m通過61.1秒。ここも差し馬向きの流れになりましたが、先行押し切り。今回はペースが速くなりそうもなく、スローになったらなったで速い上がりでまとめられます。単穴。
☆1.ハギノアレグリアス前走・ダイオライト記念はテリオスベルが強引にハナを奪い、1000m通過61.9秒のハイペースに。テリオスベルを追いかけすぎて、こちらが潰れてしまいました。前々走・チャンピオンズCは内を立ち回ることが要求される中京ダートで、外目を回される苦しい競馬に。G1で6着ならここでは地力最上位でしょう。3走前のシリウスSは1000m通過こそ62.4秒でしたが、その後が速いラップを刻んだ分、差しも届く流れ。アイコンテーラーをしっかりと捕まえました。58.5キロを背負っての完勝。他馬より1キロ重い58キロ程度なら苦にしないでしょう。今回は試練の最内枠。道中、スローと見た他馬によって外から続々と被される危険性があり、加速遅れからの捉え損ねが心配です。それでも実力最上位の馬なので三連複で押さえます。
☆3.ヴィクティファルス前走・東海Sはスタートを決めて先行策。重馬場で1000m通過61.1秒は実質的にスロー。前残り戦で、3番手から流れ込んだだけだとも言えますが、近い位置にいたペプチドナイルとの競り合いに勝っているのだから評価できます。前々走の太秦Sは躓いて中団から。1000m通過60.5秒のハイペースの中、早めに進出してそのまま押し切りました。初のダートスタートでスタートをミスすることは多々あります。2度目で改善したので、もう同じようなことはないでしょう。ここも先行して堅実に走れそうですが、こちらも内枠で、後手後手の競馬にならないか心配です。内枠という理由だけで人気馬2頭とも飛ぶようには思わないので、三連複で押さえることに致します。
以下は無印の馬について。
2.ダノンマデイラ前走・内房Sはマクったトップスティールが終い失速したところを差し切り。3勝クラスとしては小粒な組み合わせでした。問題は持ち時計が明確に足りない点。ここ2走は道悪ダートで、どちらも1.53.2。阪神替わりや、ペースアップすることでそれなりに詰めてくるとは思いますが、勝ち時計が1分50秒台になりやすいレース。例年よりメンバーレベルが低いとはいえ、1分51秒台半ばは必要でしょう。ここは厳しいと見ます。4.サトノロイヤルマイルに短縮して3勝クラスを勝ち上がった馬。なお、この時が転厩初戦でした。阪神ダート1800mは3勝クラスで3回走っていますが、馬券内がゼロ。1800mでは勝利経験もありません。5走前の伊丹Sは外から伸びてきましたが、残り100mで失速。1700mで3勝してきた馬で、1800mはやや長い。5.ニューモニュメント前走・マーチSはズブくて勝負どころで上がっていけず、惨敗に終わりました。前々走の神奈川記念は内枠勢が恵まれたレース。外目を回されたのは不利で、マイルも忙しかったのでしょうが、それにしても負けすぎです。3走前・福島民友Cは1000m通過58.7秒。差し馬向きの流れでしたが、最後は先行したスレイマンと並んで競り負けました。4走前のシリウスSはトウセツに0.1秒先着しましたが、川田将雅騎手がほぼ完璧にエスコートしていました。まだオープン特別ならやれそうですが、重賞となると疑問です。6.ホウオウルーレットスタートの悪い馬。前走・名古屋城Sは出遅れて最後方から。1000m通過63.4秒のかなり遅い流れで前残りの結果になりました。上がり36.2秒で差を詰めた点は評価。前々走・ベテルギウスSもやや出負け。L4区間が13.2秒と緩んだことで馬群が凝縮。決め手を生かして4着に食い込みました。ここに出走のミッキーヌチバナとは位置取りや内外の差。3走前・みやこSも出遅れ。1000m通過61.2秒なら差し届く流れ。5着ゲンパチルシファーとは内外の差。そう差はないと思いますが、出遅れ癖があるのでどうしてもロスある競馬を強いられます。ハイペース想定なら良いですが、ここはそう速くなりそうもなくて。7.サヴァ久しぶりにダートに戻りますが、1400mで勝ち上がってきた馬。1800m経験は3歳時の伏竜Sのみ。当時は「距離を試したが少し長かった」という話です。そういう馬を1800mで買う気にはなれません。9.ラインオブソウル前走・マーチSは内をロスなく立ち回っての5着。全く評価していなかったのですが、想像以上に健闘しました。とはいえ、54キロも味方したと思います。前々走の仁川Sはスタート後に挟まれました。後方から何もできず。3走前の3勝クラス勝ちはハイペースで前が止まったところをギリギリ差し切ったという印象。高く評価はできません。10.ミッキーヌチバナ前走・東海Sは重馬場。1000m通過61.1秒は実質的にスロー。直線、内で追い出しを待たされました。もう少し早く追い出せていれば、もう少し差のない結果になったはず。前々走・ベテルギウスSはインで我慢していて、直線はスムーズに外に出せました。伸びてきましたが、前のペプチドナイルとハピは地力が上だったか。3走前の3勝クラスは出遅れ。1000m通過60.9秒のハイペースで展開こそ向いてはいますが、ミラクルティアラを差し切った点は評価。ミラクルティアラはオープンでも上の力を持っているだろうと評価している馬です。インで立ち回れるのは強みですが、今回に限っては早めに動ける位置にいた方がベター。本来、先行できる馬なので、位置を取ってくるようなら怖いですが、今回は後ろになる危険性も考慮。馬券内の枠はもうないと考えて消します。11.クリノドラゴン休み明けの前走・マーチSは上がり2位の36.6秒をマークしたとはいえ、勝負圏外の位置から脚を使っただけで。骨折明け以来、一番差を詰めたレースでも0.9秒差。浦和記念を勝っている通り、かつての力が戻っていれば買えますが、もう少し頑張ってくるまでは様子見が妥当。12.リキサントライスタートの悪い馬。前走・名古屋城Sは出遅れ。1000m通過63.4秒の超スローペースで、完全な前残り戦。後ろからになったので参考外。前々走・師走Sも出負け。差し有利の流れで、内でロスなく立ち回り、直線はスムーズに外へ。完璧に乗れて5着という印象。3走前・福島民友Cは休み明けで+10キロ。デキの問題か。勝った3勝クラスはメンバーレベルが低く、L4区間からどんどん失速するラップの凡戦。重賞で買いたいレベルにはなくて。13.トウセツ前走・名古屋城Sは出遅れて後方から。ペースが遅くて完全な前残りになりました。参考外で良いでしょう。前々走の門司Sは4角で最内を回ってくるロスのない競馬。鞍上のファインプレーだと思います。タフなダートで1000m通過60.4秒なら差し馬向きの流れで、全て上手く行ったと言えるでしょう。3走前のベテルギウスSは好スタート。鞍上によると「いつも3角からズブいイメージでしたが、今日は反応が良過ぎるくらいでした」という話。早めに前に並びかけた分、終い甘くなりました。3勝クラス勝ちは勝負どころでズブくてかなり後ろに下がってからの差し切り。近走、反応が良いのは好材料。早めに進出して行けるようならあっても。14.ゲンパチルシファーここ2戦は早々に脱落する案外な競馬。3走前・みやこSはハイペースで差し有利の展開。道中は比較的ロスなく乗って、直線は外に出す理想的な競馬で5着確保。状態が戻っていれば入着はありそうですが、陣営は弱気です。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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