馬番 馬名 指数
1 ビッグシーザー 842
2 マッドクール 867
3 ナムラクレア 871
4 モズメイメイ 812
5 トウシンマカオ 854
6 ルガル 853
7 テイエムスパーダ 805
8 ソーダズリング 826
9 シャンパンカラー 791
10 ビクターザウィナー 865
11 メイケイエール 836
12 ロータスランド 823
13 ウインカーネリアン 840
14 ママコチャ 859
15 ディヴィーナ 844
16 ウインマーベル 848
17 マテンロウオリオン 811
18 シュバルツカイザー 810
※指数最高値との差が50以内の馬の中から買い目を決めています。
◎3:ナムラクレア(指数871)
国内G1馬が2頭だけという混戦メンバーだが、これまでのレース内容の比較から、この馬の能力が1枚抜けていると見て、本命に推す。
桜花賞0秒1差3着、昨年の高松宮記念が0秒2差2着に、スプリンターズSが0秒2差3着。
既にG1を勝てるだけの能力は有しており、ついにその時が訪れたと言ってもいいだろう。
2走前のキーンランドCは、掲示板を先行~好位勢が占める中、1頭だけ中団から差してきて1馬身突き放す完勝。
道悪や外枠、前残りの展開も苦にせず、他馬をねじ伏せる強い競馬だった。
これで重賞は4勝目で、浜中騎手も「何とかG1を獲らせてあげたい。」と力上位であることを示唆している。
2走前のスプリンターズSでは、スムーズさを欠いて0秒2差の3着に惜敗。
出遅れはすぐに挽回したが、そこからママコチャ、メイケイエールと次々に外から被せられて窮屈な競馬を強いられてしまう。
それでも、外から伸びたが、細かいロスの積み重ねが、最後に響いた。
鞍上も、「悔しいのひと言で、申し訳ない気持ちで一杯。」と、敗者の責を背負った。
その後はすぐに目標をここに定め、叩き台に選んだのは6F戦ではなく、1400mの京都牝馬Sだった。
その前走は、五分の発馬も後方から運ぶ。
3~4角で軽く仕掛けて位置を上げ、直線は外へ。
1ハロン標を過ぎて勝ち馬と体を併せての追い比べになったが、ここまでに脚を使った分前に出ることはできなかった。
それでも復帰戦とすれば十分な内容で、浜中騎手も「余裕残しの仕上げで、いい形で本番に向かえる。」と前向きだった。
その前走を使って、状態は確実に上向いている。
1週前追い切りでは浜中騎手が跨り、栗東CWコースで3歳1勝馬との併せ馬。
強めに追われた相手に対して、0秒5の追走から強めに追われて0秒1遅れてのフィニッシュ。
6F86秒7、5F70秒5、ラスト1Fは11秒3と、全体時計は目立たないが終いの伸びは抜群だ。
ここまでの調整は実に青写真通りで、万全の状態に仕上げてきた。
管理する長谷川浩大師は、騎手時代に成し得なかったG1制覇の夢を追い、この馬と共に歩んできた。
その思いを誰よりも知る鞍上が、これまでの惜敗を糧に、遂に載冠の時を迎える。
〇2:マッドクール(指数867)
昨年のシルクロードSで、ナムラクレア、ファストフォースに次ぐ、0秒1差の3着に好走。
4着のトウシンマカオには2馬身半差をつけたように、一線級相手でも通用の力は示していた。
今にして思えば、この時点で素質の片りんを見せていたことになる。
それを証明するかのように、2走前のスプリンターズSでは、好位からしぶとく伸びてハナ差2着に好走。
内ラチ沿いをタイトに通って前との差を詰め、前2頭の間を突くと、ゴール前で勝ち馬に内から際どく迫った。
前走の香港スプリントは相手も強く、初めての海外遠征で馬体減の影響もあった。
ここは3か月半ぶりの実戦となるが、入念に乗り込まれており仕上がりは上々だ。
1週前追い切りは、栗東CWコースでの単走追い。
一杯に追われて、6F80秒8、5F65秒6、ラスト1Fは11秒1と、時計も動きも抜群。
迫力のある動きと馬体で、デキの良さが目立つ。
中京1200mでは(2.0.1.1)という巧者ぶり。
池添学師が、「理想は少し軟らかい馬場。」と語っているように、週末の雨予報は歓迎。
重馬場での勝ち鞍もあり、本来の前々での競馬ができれば、巻き返しが期待できる。
▲10:ビクターザウィナー(指数865)
週末の雨予報で道悪競馬が見込まれるだけに、タフな香港シャティンの馬場で揉まれたこの馬の出番もありそうだ。
昨秋のG2戦で、香港スプリント王ラッキースワイネスのクビ差2着に好走。
その後の2戦は振るわなかったが、前走のセンテナリースプリントCを逃げ切ってG1初制覇。
好スタートから一気にハナを奪い、抜群の手応えのまま直線へ。
残り300mで鞍上が追い出した後もリードを保ち、最後まで先頭を譲らず1馬身3/4差をつけてゴールに飛び込んだ。
ここは2か月ぶりの実戦だが、ここまでの調整は至って順調だ。
2週前に行われたシャティン競馬場での実戦形式の追い切り(芝直線1000m、8頭立て)では、好スタートから2番手に控え、ゴール前で逃げ馬を鮮やかに差し切った(時計は57秒92)。
格下が相手だったとは言え、控える競馬を試せたことは大きな収穫だった。
来日後は異例の火曜追いを消化。
リョン騎手が跨り、中京競馬場芝コースでの単走追い。
馬なりで、5F68秒5、ラスト1Fは11秒2と、終いは良く伸びている。
鞍上は地元香港で最多勝を2度獲得(2017年、18年)しているK.リョン騎手。
日本ではあまり馴染みが無いが、2017年の香港マイルをビューティージェネレーションで制すなど実績は十分だ。
前走はテン乗りでの好騎乗を見せるなど、存在感を見せている。
国際的にレベルの高い香港のスプリント戦線のトップホースだけに、前々でスムーズに運べれば、渋った馬場を味方に粘り込みまであるだろう。
△14:ママコチャ(指数859)
重賞未勝利、1200m未勝利ながらスプリンターズSを制覇した素質馬。
4走前の安土城Sを3馬身差で快勝すると、1200m初挑戦となった3走前の北九州記念で半馬身差2着に好走。
五分の発馬から中位のやや前をスムーズに折り合って道中も手応え良く追走。
4角で少し外に張っていたが、直線で追い出されるとしっかり伸びてよく差を詰めた。
結果的に前残りの展開となり、じっくり構えた分あと一歩届かなかったが、距離適性を十分に示す好内容だった。
そして前走のスプリンターズSでは、鞍上の好騎乗が光って初重賞制覇をG1勝利で飾った。
イレ込んで行きたがったが、外から他馬が来たときに無理に抑えなかったのが良かった。
4角で逃げ馬に並びかけ、馬場の悪い内ラチ沿いを避けながら直線で先頭へ。内外から迫られながらも凌ぎ切った。
前走の阪神Cは、0秒2差の5着まで。
距離延長もあって力みながらの追走で、直線早々に手応えも怪しかったが、それで5着ならむしろ力を示したと言える。
いつもよりおとなしく、調教でも動きが少し重かったあたり、スプリンターズSの疲れがいくらか残っていたようだ。
それ以来3か月ぶりの実戦だが、稽古の動きは上々だ。
1週前追い切りは、栗東CWコースで古馬2勝馬との併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、0秒8の追走から0秒2遅れてのフィニッシュ。
6F80秒2、5F65秒2、ラスト1Fは11秒3。
道中で少し掛かった分、遅れはしたが、時計も動きも上々で、前走からの上積みは十分だ。
中京コースは(1.1.1.0)と得意にしており、折り合い面を考えると距離短縮もプラス。
血統的にも渋った馬場はこなせるだろうし、何といってもソダシの全妹という良血馬。
本格化した今なら、好調の鞍上に導かれてスプリントG1連覇の可能性は十分にある。
公開日時:2024/03/22 09:27